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2009.01.14

佐々部清 『夕凪の街 桜の国』(07)

 こうの史代の『夕凪の街 桜の国』を佐々部清が映画化したものをようやく見る。レンタル落ちした特典ディスクのない本編ディスクのみのDVDをヤフオクで落札したのだ。

夕凪の街 桜の国
夕凪の街 桜の国

出演: 田中麗奈, 藤村志保, 伊崎充則, 麻生久美子, 堺正章
監督: 佐々部清
形式: Color, Dolby, Widescreen
画面サイズ: 1.78:1
ディスク枚数: 2
販売元: 東北新社
DVD発売日: 2008/03/28
時間: 213 分

 ずーっと見ないでいたのはこうのの原作の出来が完璧であるとしか言い様がなかったからだ。ヒロシマと云うテーマの取り上げ方、過去から現代への物語の橋渡しの仕方、大きな家族愛、人間愛の話であること。ほんの100ページ程度の中編であるにもかかわらず、読み手の想像をうまく掻き立て、そしてもたらす奥行きは常識を超えている。

 そんな原作を映画化しても、原作を超えることはないと思っていたが、やはりその通りだった。原作の輪廓を明確にしない柔らかさは詩そのもので、それを比較的忠実に辿った映像化はやはり形だけでしかなかった。堺正章の起用は変な諧謔味をつけるだけでやはり避けて欲しかった。

 原作を読んで映画を見るとどうしても物足りなさが残るのだが、映画を見て原作を読んだ人はどのように感じたのだろう。素直に読めるといいのだが。

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