ブライアン・デ・パルマ『キャリー』(76)
子供を連れてハードオフに行き、見かけてしまったので買ってしまった。ハードオフの中古DVDは全体的に高値設定されているので好きではないが、「キャリー」については標準的な値がついていた。以前から欲しいと思っていたのだが、何かにつけて買いそびれていたのだ。
あたしらの年代では「キャリー」は本当にごくメジャーなホラー映画で、後の『貞子』に匹敵するような、恐怖の対象の代名詞でもあった。
![]() | キャリー 監督: ブライアン・デ・パルマ |
きちんと見るのは10数年ぶりかという気がする。当時、27歳だったシシー・スペイセクが生理が始まったばかりの高校生を演じるのだが、胸が多少大きすぎるかといった外は、間違いなくソバカスだらけの貧弱な女の子であった。脇は『ロボコップ』で認識したナンシー・アレンや既に悪顔のジョン・トラボルタが固めている。皆、既に高齢なのだが、特に主役のスペイセクが見事なので、そんなに違和感を感じない。
しかし、全体を通しての軽さはどうしても見えてしまう。どこか安っぽい。デ・パルマは後に『アンタッチャブル』やら撮って評価を得ていたりするのだが、決して深みには踏み込むことのできない大した監督ではないとあたしは思っている。
それにしても『キャリー』=シシー・スペイセクというのがあり、彼女の実は堂に入った演技には驚嘆させられてしまうのである。
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