赤塚不二夫
赤塚が病床にあるというのを知ったのは、少し前のNHKのドキュメンタリ番組によってだった。意識もなく、もう随分と長く植物状態にあるらしいことが彼の娘によって語られ、そのまま逝くんだなと思っていたら、案の定だった。
赤塚の闘病で苦しんでいる様子はどうにも似合わなく、こういった逝き方はいかにも彼らしかったのはないかと思う。しかも前妻の亡くなった3日後のことであり、お呼ばれしたのではないかとも思う。
赤塚の作品はコミックで読んだことはなく、いずれもアニメでしか知らない。しかも「おそ松くん」「もーれつア太郎」は見ておらず、「天才バカボン」と今回初めて赤塚作品だと知った「ひみつのアッコちゃん」くらいしかないのだが、それでもあり余るインパクトであたしにとっての昭和のナンセンス漫画をしっかりと位置づけてしまっている。
赤塚の描くキャラクタはどれも凄い。バカボンパパを始めとして、レレのおじさん、つなぎ目のおまわり、うなぎイヌ、ニャロメ等々、理解を超えているが嫌みがなく愛されるキャラクタばかりが揃っている。これは凄い。
赤塚本人の印象と云えば「笑っていいとも」に出演した時のカクカク歩きだ。真剣にカクカク歩きする赤塚の姿は凄かった。もう一度あのカクカク歩きをみたいと思っていたのだが、もうそれも不可能となってしまった。淋しい。
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