夕涼み
昔の家には縁側というのがあって、何かにつけて屋外で涼をとったものだ。今どきは機械を使って涼しくし、室内に篭る。
自宅の賃貸ではいつの間にかエアコンを使わなくなった。大きな原因はフィルターの掃除をしていないので、使おうにも使えない、ということだろうが、エアコンは消費電力が高いし、あたしはあの不自然な風が嫌いである。下手をすると一気に体調を悪くしてしまう。
ということで、とりあえず涼しくしようと思うと窓やらドアを開くことしかない。玄関のドアを開けると中が丸見えになるのだが、それでも涼しさには替えられぬらしい。玄関ドアは半分くらい開かれている。
山奥にあった父親の実家では泥棒が入ることもないと云うことで夜も窓が開かれていたが、蚊が多く、寝るのには蚊帳を吊っていた。蚊帳があれば完全かというとそうでもなく、しっかり侵入してきた何匹かに悩まされる。それでも蚊帳を使っての就寝は涼しかった。
凪いでて部屋に風が入らなくても、外に出るとそれなりの風が吹いていたりするものである。あたしはいちいちそんなことはしないのだが、あたしを除く家族は頻繁に通路に出て、風を受けていたりする。数日前には部屋の中に全く風が通らないと、チャーハンの皿を抱えて外に行き、通路の奥の階段で晩飯を食っていたようだ。ん~、あの連中、完全に日本人の生活を止めてしまっている。
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