坂口トモユキ『HOME』(07)
またまたAERAをみての一冊。
何のことはない、ごく普通の住宅街を撮った写真集なのだが、撮影は夜間の長時間露光によるものである。
HOME 坂口 トモユキ (著) |
夜間でも長時間露光すると昼間のような明るさで写すことが可能である。ただし、空は日中と比べると明るくなく、セットでの撮影のようにボンヤリとしている。また、長時間露光ということで空気的なものが欠如する。光源が太陽光でなく、街灯や月光であるため、光のあたり具合に違和感がある。
ごく普通な光景でいずれもホンモノなのに作り物的な心地の悪い違和感がある。残念ながらあまり発展性のない手法ではあるが、一度は見てみておいても悪くはないと思う。
| 固定リンク
« 色がでない | トップページ | 異常な事件か否か »
「写真集・画集」カテゴリの記事
- 訃報 H・R・ギーガー(2014.05.13)
- 本日入荷の積ん読素材-「日本の民家一九五五年」「独裁者のためのハンドブック」(2014.01.21)
- 公益社団法人 日本缶詰協会「缶詰ラベルコレクション」(12)(2013.07.03)
- おおた慶文「ピアニッシモ -おおた慶文画集」(04)(2012.01.30)
- 最近入荷の積ん読素材(2011.03.31)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント