Mario Giacomelli: Cose Mai Viste
これもまた、鬼海弘雄と同じくAERAで知った写真家。東京かどこかでMario Giacomelli マリオ・ジャコメリというイタリアの写真家の写真展が開催されて、それが凄いそうな。よく判らんので、実際に写真集を取り寄せてみた。
Mario Giacomelli: Cose Mai Viste Mario Giacomelli (著), Enzo Cucchi (著) |
確かに凄いですな。すべてモノクロ写真なのだが、ハイコントラストで、大半の写真が二重露光でプリント焼きしているのではないかと思う。普通に撮った写真というより、加工写真の妙である。
この写真集の作りも凄い。本人は2000年に亡くなっており、2006年の出版ものだから第三者が編集していると思うのだが、テキストがなく、ひたすら400ページ写真である。しかもイメージをメインにした写真ばかりなので、一枚一枚をじっくり観ると云うより、ページを繰るごとに現れる雑多なイメージの展開を愉しむのがいいと思う。
厚手の紙で厚みもあるので糸綴じとは云え、ページが割れてしまう可能性があるが、いつも机の端のほうに置いておいて何とはなく眺めたくなるような写真集である。
カバーのない書籍だが、手に取るところだけ(表紙写真の右中央の変なイラストがある箇所)滑り止めと云うことなのか変なコーティングが為されている。こういうのも初めて。どこかのサイトで見かけたのだが、タイトルは「物事は目には見えない」という意味らしい。
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