坂田栄一郎『LOVE CALL 時代の肖像』(08)
朝日新聞社のニューズウィークリー『AERA』が20周年を迎えた。この雑誌はあたしが大学5年生の時に発刊されたもので、創刊号からおそらくこの20年間で5、6号を抜かしたくらいで、全部読んでいる。いちばんお付き合いの長い雑誌となった。
AERAの表紙は特別報道の時を除いて坂田栄一郎によるポートレイトで飾られる。その時々の人たちだ。その表紙写真を集めた写真集が出た。そのポートレイトの数は905枚になる。
![]() | LOVE CALL 時代の肖像 坂田 栄一郎 (著) |
実際の雑誌の95パーセントはカラーなのだが、一気掲載で全ページオリジナルのカラーにするとサイズ、価格ともにとんでもないことになる。20ページほどを除いてモノクロによる印刷となっている。紙もAERAのモノクロページ程度。それでも1000ページを超えるので随分と重い。
見ていて驚いたのだが、最初の1年くらいの写真は20年前にもかかわらず、結構記憶にあるのだ。20代前半の若い頃で記憶力が良かったのか、暇に任せて丹念に読んでいたからか。今では以前と趣向が変わってきて、特集で変な時代解釈が展開されることが多く、ややうんざりし、積ん読の揚げ句、雑誌の運命でそのまま処分してしまうことも少なくはない。表紙のひとにしても知らないことの方が多い。
眺めていると故人がやはり目につく。狐狸庵先生や淀川長治、笠智衆。20年経ったと云う気はしないのだが、やはり長い時間が過ぎ去ったのだと思い知らされる。
ポートレイトには何の表記がないので巻末のインデックスを見て誰か確かめる。ポートレイトの縮小写真と氏名、略歴が纏められているので非常に助かる。というか、これがないと半分くらい誰だか判らないのだ。それぞれページの表記があるのだが、本文にはページが振られていない。確認するのに一苦労する。
単純にはそうとは言い切れないのだが、20年間に渡るひとの顔の集積であることには違いない。20年間でひとの顔は変わってきたか。もちろん、YESである。
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