面接官
係長昇任試験の面接試験があって、複数の班があるにもかかわらず、あたしの当った班というのは3人の面接官の一人が以前机を並べて一緒に仕事をしたことがある人だった。その人と廊下で出会うと雑談し、当時の様にちゃんづけで呼ばれるという感じだ。人事の課長補佐と云う明らかに場違いなところにいるのがそもそもおかしいのだが、それがさらに面接を受けるとなると失笑になってしまう。
本来15分と云う時間配分にもかかわらず、前の受験者が35分もかかっているらしく、時間が適当なのに対して受付の担当者は困っていたようだ。
質問で困ったのは「異動希望の部署はどこか?」という質問である。そもそも役場なんか来たくなかったのに、希望する部署なんてあるわけがない。あたしはシステム開発に長く携っていたので、システム担当課に異動希望を出さないというのが面接官には腑に落ちないらしい。システムなんてユーザーの目からしか細かな所は見えないもので、形式的に統括管理しているところでは表面しか触れない。システムを本格的に触ろうと思うのなら、現課の電算担当者かシステムを実際に構築する委託会社のSEでしかない。「だったら、どこぞのシステムを触ってみようかという気はないのか?」と尋ねてきたが、そんなもの外から見える訳がない。たいていはその部署に配属されて、あちゃーと思うものだ。鈍感なヤツは10年いてもあちゃーとは思わなかったりもするが。だから、特にないとしか答えられない。
別の面接官は「3回目の受験のようだが、今回特に受験に向けてやってきたことは?」という質問。あー、別に何もしていません。
件の元同僚の面接官は他の面接官との受け答えをニヤニヤしながら見ていたが、今までいちばん苦労してきたことは?という極々平凡な質問をしてきて、それで試験が終わった。
うちの役場の昇任試験は筆記試験が一次試験と云うような感じになっておらず、筆記試験・面接試験・勤務評価のトータルで最終評価され、面接試験は単なる数字あわせのための儀式でしかないということなのだが、まぁ、丸々一週間御苦労様ではある。
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