作文
仕事で作文をしないといけないことがある。とりあえず役場なので、主だったところでは、議会の答弁。これは回答の内容が決まれば、順序立てて判りやすく表現すれぱいいので、まぁ、そんなには苦労しない。いちばん厄介なのは部署が主催する会の首長の挨拶文とかである。首長も事業の内容は判らないので、現課で挨拶文を用意し、首長にはそれで問題ないか確認して貰うという段取りとなる。
うちの係は雑用庶務なので係長がこの挨拶文を作らないといけない。まぁ、一週間くらいぶっ通しで残業して文章を作っているようなのだが、首長の年末年始の挨拶やらやっている事業の動向を調べて材料は揃えているものの、それらを単に羅列しているだけなのでスカスカでなおかつ意味不明な文章となる。挨拶にしても結局文章というものは趣旨を持つものであり、起承転結と云う運びにするのは鉄則である。起だけがただ連なっているとすると全体としては全くなんの意味ももたらさない。
ざっと読んで課長が思い切り困った顔。それはよく判る。「こんな風に云うのはどうかと思うけど、これ、中身がないよ。少しは考えてよ」 最終的なものを見ても十分にすかすかだったが、あまり無理を云っても仕方ないと判断されたのかも知れない。
とにかく、通知文にしても舌足らずで第三者の目で読むと判らないことが実に多かったりする。文章の表現力というとレトリックのことを云い、どちらかというと耳に気持ちよいか否かと云うことになり、こういった過不足については別の次元の問題ではないかと思う。その文章が客観的に理解できるものになっているかどうかということの冷静な検証能力。
代わりに書いてもいいんだけど、これをやるとさすがに上司の面目潰すしなぁ。それにしても一週間かけて何をどう考えていたのか非常に知りたいところである。
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