時計壊れる
夜半に枕元に置いていた腕時計で時間を確かめようと見ると、時計が壊れていた。時計を外すことの多い週末は巻きが少なくなって、止まってしまうことがあるのだが、リューズを幾らか巻いても短針が動かない。一昨日、床に落したのが悪かったのかもしれない。
10年くらい前から機械式時計がブームになって、あたしもOMEGAのひとつくらいは欲しいと思って7年前に大枚をはたいて買ったのが、マーク40コスモス・トリプルカレンダーというモデル。大枚といっても今は随分と値上がりしたようで、現在定価と云われる価格の半額程度での取得だった。クロノグラフが欲しくて、仕事では日付・曜日も知りたいということでトリプルカレンダーの選択となった。ちなみに前の課で隣りあった同僚もまったく同じ時計をしており、感心したものである。
機械式は今では珍しいが、あたしが小学校の頃まではそれが当たり前で、あたしが小学校高学年の時に初めて買ってもらった時計も手巻きのゼンマイ腕時計だった。目覚まし時計も当然、機械式で時計本体を動かすゼンマイとベルとなって鐘を叩く箇所の動力としてもゼンマイをふたつ捲かなければならなかった。撒き忘れで寝過ごすことも少なくなかったような気がする。
とにかく多少高値でも、まぁ、高値であるからこそなのだが、使い倒すというのがあたしの主義であり、入手したその日のうちにステンレスベルトは外して、NATO軍ナイロンベルトに取り替える。これにすると本当に安っぽい時計になってしまうのだが、絶対に蒸れないし、綺麗に洗うことも可能、また、普通だとピンが外れるとベルトが外れ、知らぬ間に時計を無くしてしまうということもあるのだが、このベルトだと片方のピンが落ちただけでは本体が外れないような構造になってていい。実に実用的なのである。しかも色違いを何本か用意しておけば、外出する前の20秒間で交換が可能でもある。
何も考えずに7年間、オーバーホールのタイミングを逃しながら、無造作に使っているとストップウォッチボタンにゴミが溜ってしまって動かなくなり、ついには完全な沈黙である。ああ、やってしまったという感じだ。機械式を長く使うためにはオーバーホールが大切だと云う人もいれば、壊れた時に修理のついでにオーバーホールすればいいと云う人もいて、様々。まぁ、このモデルに入っていのはETA社のごくメジャーなValjoux7751というムーブメントが入っており、修理するより、そのまま入れ換えた方が安つく。実際そういったことをしているブランドもあったようで、部品がなくなると云う心配はそんなにしていないのだが、それでもオーバーホールに4、5万はかかり、さらにそれに修理が上乗せになるとどのくらいかかるのかと頭が痛いのだ。
とりあえず、代用品として机の奥から引っ張り出してきたのが、ハミルトンのカーキフィールド メカ。この機械式時計はミリタリー仕様で視認性のよいシンプルな作りだ。価格的にも手に入れ易く、カジュアル使いにはいいと思う。修学旅行に行くという息子にも何も心配せずに貸すことが出来た。このシンプルイズベストの時計の唯一の欠点は風防の反射防止がなされておらず、それがどうしても安っぽさを呼び起こしてしまうということだ。
ということで、近々、相当な支出を余儀なくされそう。
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