PIAGGIO MP3 250RL
JAFから送られてくる会誌「JAF Mate」を眺めていると面白いバイクが紹介されていた。JAFは自動二輪に対するロードサービスも始めたので、最近はバイク関係の記事も目につくようになった。
記事ではイタリアPIAGGIO ピアジオ社のMP3 250RLというスクーターが紹介されていた。250RLとあるように250ccのバイクである。一見、ビッグスクーターのようだが、しかし、このバイクはフロント2輪、リア1輪という逆三角形の三輪車なのである。このような三輪車はトライクと呼ばれ、法的にも自動二輪とは区別されている。道路交通法上ではオート三輪と見なされ、自動二輪の免許では運転できず、普通自動車免許が必要となる。従って、車を運転しているのと同じ扱いになり、常にタンデム(二人乗り)が可能であり、さらにヘルメットを着用していなくても違反の対象にはならない。しかし、道路運送車両法では自動二輪扱いとなり、250ccのバイクが車検が必要でないのと同様、車検が不要で、かつ、税、保険ともそれに準じる。今のところ、味しいところ取りという雰囲気の乗り物である。
あたしは原付と普通自動車免許しか持っていないので、こういった大きめのバイクには乗れないのだが、このMP3に関していうとそのまま乗れるというのが非常に魅力的である。バイクとしてもフロント2輪ということで普通のバイクと比べると安定性が数段良いらしい。原付に乗っていても雨の日には軌道を横切る時は浅く入らずに深く横切るように心がけないと転倒してしまう。2輪だとそういうことも全く気にせずに走れ、とにかく安心である。そしてフロントサスペンションロックシステムがあることによって微速時には車体の傾きを固定できる。二輪は停止時、足で車体を支えなければ転倒するが、サスペンションをロックすることで地面に足を付けないままでも乗ることが可能である。
非常に興味深いバイクなのだが、イタリア製である。要するに外車であり、そうそうどこのバイク屋でも扱っているというわけではない。ネットで検索してみると幸いにも市内に取り扱いをしている店舗があった。人によっては100kmや150km離れたバイク屋で購入している人も少なくないようで、近所に取り扱いのある店があるというのは心強い。購入時の輸送の経費は決して安くなく、また、故障の時も面倒である。しかし、本体だけでも965kという高額。国産のこのクラスのビッグスクーターの1.5倍近くになるんではないかと思うのだが、メリットも少なくない。まぁ、あたしの独身時代からのへそくりで2台は買えるくらいだから、その気になればまったく買えない訳でもない。ということで、ネットでその店舗に見積りを依頼してみた。
いろいろ調べているといくつもの問題が。重量が204kgもある。ビッグスクーターから見てもこれは随分と重いらしい。250ccクラスのスクーターだと160kgくらいが多いようだ。あたしが乗っている原付が71kgなので、いきなり3倍近くになる。取り回しを考えるとウンザリする。うちは賃貸で狭い駐輪場にすでに自転車やら原付が詰まり切って、そこにこの手のバイクを置くとなるとどんな苦労になるのかと考えるとぞっとするのだ。250ccのバイクが収まり切らずに、デンと置かれていたりする。さらにこの駐輪場への入り口が狭く、原付でも注意をする必要がある。かといって新しく駐車場を借りる余裕はまったくない。よくよく考えると職場の駐輪場も大きなバイクを置くのは無理ではないか。となるとせいぜい使っても週末くらいである。それに燃費も良くてリッター25kmくらいで、これでは普通自動車とあまり変らない。いまの状態だと買ったまま眠らせてしまう可能性が大きい。
久々に燃えたのだけど、一晩のうちに萎えてしまいました。やれやれ。
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