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2008年2月の34件の記事

2008.02.29

坂本龍一『トニー滝谷』(07)

 05年の市川準監督の『トニー滝谷』の音楽は坂本龍一が担当していたのだが、そのサントラが昨年末にようやくリリースされた。

トニー滝谷
トニー滝谷

坂本龍一
CD (2007/12/12)
ディスク枚数: 1
レーベル: エイベックス・エンタテインメント
収録時間: 43 分

(ジャケットを拡大)

 坂本の音楽は決して悪くないのだが、いいかげんメロディアスなところにうんざりしてきて、もうしばらく関心の対象になっていなかった。音楽はメロディだけではないということが、彼の音楽を聴いているとよく判る。音楽作品の好き嫌いはもっと別のところにあるようだ。

 それにしても映画『トニー滝谷』は映像と音楽が見事に融合した作品で、おそらく坂本の音楽でなければその価値は半減していたに違いない。これは坂本すべての才能によるものかというとそうではないと思う。市川の坂本を起用したこと、そうして『「無くてもよかったような」音楽を作って欲しい』という注文は見事に的を中てていたと云えよう。

 孤独な男を描いた作品なので、とにかく音楽も美しいながらも冷たい。いくつかのフレーズはあるものの、メロディーというよりかは音の積み重ねといったような音楽である。映画を見た時に映像に見事に重なった音楽だったのでどうしても映像が浮かんでしまう。映画を観ていない人がこの音楽にどのようなイメージを受けるのか非常に興味深い。映画を観ているのとみていないとのでは音楽の捉え方が随分と変る筈だ。

 このサントラを聴きながら車を転がすと周りの景色がいつもの景色と変ってしまった。凍りついたような風景に様変わりしてしまった。車を運転する時にかけるような音楽ではないだろう。

 アルバムのケースは紙製でとても変っている。CDで紙ジャケット仕様なんていうのが特別仕様で出されていたりするが、もっと凝っている。それにしてもジャケットの裏にあたる写真が問題。嫌いな人じゃないが、イッセーになんか横たわってシナを作って欲しくない。さらに何故だが顔が怖かったりする。メークに一工夫して欲しかった。

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2008.02.28

エドワード・ゴーリー『ギャシュリークラムのちびっ子たち―または遠出のあとで』(63)

 またヘンなものを見つけてしまった。ネットは本当に罪深い。それでとりあえず入手したのが、『ギャシュリークラムのちびっ子たち―または遠出のあとで』。

ギャシュリークラムのちびっ子たち―または遠出のあとで
ギャシュリークラムのちびっ子たち―または遠出のあとで

エドワード ゴーリー(著), 柴田 元幸(翻訳)
出版社: 河出書房新社 (2000/10)
ISBN-10: 4309264336
ISBN-13: 978-4309264332
商品の寸法: 15.6x12.8x1.2cm
(表紙を拡大)

 エドワード・ゴーリーと云う絵本作家で、日本でこの初の翻訳本が2000年10月に出される少し前の4月15日(この日ってのはあたしの35の誕生日なんだが)に心臓発作で75歳で亡くなっている。

 作品のタイトルからすると「または遠出のあとで」というフレーズがあり、行楽の後のなんとはなくほのぼのしたような印象を受けるのだが、そんな内容ではない。すべてのページが同じ構成になっており、例えば最初の見開きでは、左のページが「A is for AMY who fell down the stairs」というオリジナルの英文が載せられ、右のページにはエイミーとおぼしき女の子が階段の上で宙を舞っているペン画とその下に「Aはエイミー かいだんおちた」という柴田元幸による翻訳が添えられる。そういう感じでAからZまで、26人のおのおののアルファベットの頭文字の名前を持つ子供たちの死に行く様が描かれるのだ。

 表紙はこれから死ぬ26人の子供たちと、そうして死神なのだろうか、そんな感じのものが描かれるが、さらに裏表紙ではおそらく26あるんだろうが墓標が描かれている。本当に芸が細かい。内容として、階段から落ちるのを始め、まさかりで切り殺されたり、焼け死んだり、鼠に食われたり、爆死など、惨いものやそんなに惨くないものまで本当に多彩な方法で子供が死ぬ直前やその瞬間、そして死んだ様子が描かれる。

 まぁ、惨い絵本なので、彼の絵本というのはおとなの絵本と呼ばれるようなのだが、実際に子供が見てどのように思うのだろうかということはあるのだが、印象としてはそんなに後味が悪くはない。残酷さに関心を持ち、それに重きをおいて描かれているかどうかというところで、そうではないと云う判断を下しているんだろうと思う。死の様子を描いているのだからおぞましい印象がほんとうはあるはずなんだけども、そのあたりが完全に欠如している。ただの出来事の一つとして死が描かれると云う感じである。方向的には昔話の惨さ、おぞましさに非常に近い。

 何がともあれ彼の作品がキワモノであると云うことには間違いない。しかし、ゴーリーのほんとうの作風、そして、そこに至った理由が知りたく、この人とはしばらくお付き合いをしてみようと思っている。

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携帯とか製作された(BlogPet)

きょうフタキンSkywalkerは、携帯とか製作された!

*このエントリは、ブログペットの「フタキンSkywalker」が書きました。

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2008.02.27

ハウス食品『カリーヌーヴォー<欧風仕立てのビーフカレー>』

 モラタメ.netでハウス食品株式会社『欧風仕立てのビーフカレー』を試してみた。

 レトルトパックのカレーも本当に進化するもんだと感心する。具材は牛肉、マッシュルーム、エリンギということで、残念ながら牛肉は目につかなかったが、マッシュルーム、エリンギについては十分に入っており、具を食べていると云う感覚が残る。家庭で作ったカレーならともかく、レトルトものはルーばかりで、ほとんどルーの善し悪しでのみの評価になってしまいがちなのだが、この製品については具についてもいいんじゃないのと云うことが可能である。

 中辛と云う辛さにしても中途半端なものでなく、しっかりとしたコクのある辛さで、辛党のあたしも好印象をもった。

 半額で売っているのなら常備したいと思えるレトルトカレーである。

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2008.02.26

シートベルトをつけようとして...

 ああ、やっぱりこういうこともあるんだなと、ちょっとばかり悲しくなる。

 隣町で81歳の男性が運転していた車が路肩の道路標識に激突して、胸を強打して亡くなったとのこと。運転中にシートベルトをしようとして、ハンドル操作を誤ったらしい。

 最近の車はシートベルトをしていないとアラームが鳴ってうるさい。あたしは廃車にする事故をしてからはたいていシートベルトをしているが、それでもお店の駐車場からバックで車を出す時など、シートベルトを締めるタイミングを逃してしまうことはある。ごく近所の店ならそのまま帰ってしまおうとか思うのだが、新しい車ではアラームが鳴ってそれを赦してくれない。

 12秒くらいの余所見なら異常とはいえない、と、どこぞの裁判官が意味不明なことを云っていたが、運転中にシートベルトをつけようとするのは絶対に余所見にならざるを得ないし、たいてい右手で留め具を取って、左股のところにそのまま固定させようとするので、非常に不自然な姿勢になる。安全装置をつけるために危険を冒すことになる。

 あたしも危ないと思いつつもこういう事を何度もやっているので、高齢者が実際に事故を起こし、さらに亡くなってしまったというのは胸が痛む。

 とにもかくにもシートベルトは車の止まっている状態で装着しましょう。

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2008.02.25

切れキャラ

 某府知事なんだけどもあれ程の醜態を見せてどうもないのかしらんと思ってしまう。まぁ、他人や自分のどちらが悪いか判らないが、とにかくあんなに自らを正当化しようと躍起になるのはどうみても度量の小ささを露見させるもので、賢いとは思えない。

 声を大にして強引にでも主張を押し通すべき時と、小さな声で言葉を積み重ねて相手を丸め込むべき時がある。彼の人にはその違いがちっとも判っていないようだ。

 下らないことで敵を作らないことも必要。迎合する必要もないが、敵を作って得をすることもない。

 おそらく若気の至りということであろうが、リーダーの資質はどうなのかということもある。職員は家来にできるが、議会は対等。今後を見せて貰おう。

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2008.02.24

金森達『金森達SFアート原画集』(08)

 少年少女講談社文庫(の「地球最後の日」の表紙、さし絵を担当した金森達の原画集を買う。

金森達SFアート原画集
金森達SFアート原画集

金森 達 (著), 大橋 博之 (編さん)
単行本: 175ページ
出版社: ラピュータ (2008/01)
ISBN-10: 4947752815
ISBN-13: 978-4947752819
商品の寸法: 21x15.2x2cm

(表紙を拡大)

 前半はコンビを組んだと云う光瀬龍作品の挿し絵を年代順に集め、後半ではその他の作家に対するものが同じく年代順に集められている。

 個人的には不満かなぁ。何とはなくだけど、中途半端な感じがしてならない。初めての作品集ということらしいのだが、確かに40年に渡る活動というのは長いもので、作品も膨大なものになるのだろうけど、見るからに駆け足でじっくりと鑑賞するには至らない。

 しかしこの人のイラストというのは統一された色づかいが見事で、また詳細が省略されることで奥行きを齎せる。小さなひとつのカットで壮大なドラマを作り上げると云う技術にはやはり驚かされる。

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2008.02.23

気温

 夕方、気象庁の毎正時の観測データをみて、ちょっと驚いた。深夜から昼過ぎまでの気温にそんなに変化がないのだ。実際には15時からぐんぐん気温が落ちていき、23時には2.7度まで下がるのだが、それでも半日同じような数字が並ぶのは珍しい。

 11度では肌寒いがもう6、7度あれば申し分ないだろう。常に17、8度あればおそらく快適なのだろうけど、実際それが本当に心地よいのかどうか。

 生きていくことにメリハリをつけるためにも、変化はやはり必要なものである。

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2008.02.22

花粉症か?

 一昨日あたりから目がうるうるして、鼻水が酷い。頭がぼーっとしている。花粉症のような感じもする。実をいうとあたしはいまだ花粉症らしき症状が出たことがなく、旧人類を誇っていた。いったん花粉症が出れば、それはその後毎年続くということであり、発症は恐怖である。

 目のうるうるに加えて、頭痛がひどくなった。あたしはほとんど頭痛というものを感じたことのない人間なのだが、両こめかみの後ろを押さえつけられたようで痛い。その状態で仕事を続けるのは非常に辛いのだが、年度の詰めにかかる時期でもあり、ここ数日は勝負の数日でもあったりする。とにかく10分に1日いくらい頭をこりこり押えながらやり過ごす。

 隣で係長が上司に問い詰められている。あたしもいくつか問われたが、考慮の末の結果であり、あたしの見解を示すとすぐに理解して貰うことができ解決するのだが、係長の穴は大きく、答えが答えになっていない。おかげで頭痛がひどくなる。

 どうにかこうにか一日を終え、家に戻ると声が出なくなっていた。どうやら花粉症でなく、風邪だったようだ。状態はとても悪く辛いのだが、何となく安心する。

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2008.02.21

IP電話

 役場の電話交換機の変更に伴って電話機も変更になった。

 役場によっては代表電話に電話して内線を告げて維いで貰うというところもあるようだが、うちの役場はあたしが入った15年前からすでに直電になっていた。役場によっては定時以降の電話は一切受け付けないような所もあって洒落にならなかったりする。

 今回の交換機の変更というのはどうやらIP電話に切り換えを行ったようだ。家庭用電話でもIP電話にすると費用が安くなるので、役場全体ではかなりのコスト削減になるのかも知れない。しかし、まずひとつに音声が悪くなったと云うのが明白で、内線同士での通話でも外線で携帯からかかってきたような感じになって、少しもよろしくない。

 これは電話機の問題だろうけど、呼び出し音が妙にピロロロ系の軽い音になって、どこで鳴っているのか判らない状態。側で鳴っているのが確認されず放置されてしまった電話の音がいつもどこそことなく聞えてくる。

 役場で停電になると云うのはこれまで2回しか経験ないのだが、IP電話は停電になると途端につかえなくなる。これは緊急時には不便だろうと思う。家庭においては問題が多いのではないか。通常の固定電話なら電線が断線したり、電話局がダウンしない限りは電源なしで使え、非常時にも役立っていたのだが、今ではモデムも働かなくなるしまったく使えなくなる。まぁ、賃貸の上階では水さえも完全に閉ざされるので、もう電気なしでは生活できない状態ではあるのだが。

 あたしが部署にパソコンの導入を申し出て「民間でもやっていないこと」と断られたのが12年前。加速度がつくと全員にパソコン、そしてIP電話と随分変わるものである。

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2008.02.20

サングラス

 通勤時にサングラスをかけるシーズンになった。さすがに帰りはまだ必要ではないが、出勤時には陽が酷く感じるようになってきている。11月の終りくらいに通勤に使わなくなって、3ヶ月近くか。

 あたしは明るいのが嫌いで日中の屋外ではたいていサングラスを使用している。以前の部署で上級官庁の職員と現場をまわる時にもやはりサングラスは外せなかった。

 これも習慣ということになるのだろうが、サングラスから強い日ざしを遮ることをいったん覚えてしまうと平然として陽を受ける気にはならないものである。黄色人種で瞳の色も濃いから白人ほど気にすることはないだろうが、太陽の光は随分と無茶なものがあるように思える。

 乗用車にサンバイザーと云う日よけの板が備えられているが、あんなものを使うのは怖い。上半分は実際には不必要な視界かもしれないが、強制的に視界を遮られると非常に不安になる。カミさんなんかは常用しているらしく、カミさんの乗った後に車に乗るとたいていサンバイザーが下りたままになっている。車の運転にはサングラスが欠かせない。

 これからのシーズン、サングラス、メタルフレームメガネ、プラスチック縁なしメガネと3つのメガネを常用して、とっかえひっかえすることになる。かなり面倒でもある。

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お偉いさんのお偉いさん訪問に随行(BlogPet)

O-Maruの「お偉いさんのお偉いさん訪問に随行」のまねしてかいてみるね

うちの入ったの入った明るい部屋でフラッシュは絵が役場のようなぺいぺいの製作が、その光景をカメラに了解を得ることが遅れて、記事として突っ込むことができ、その光景をカメラに了解を終える!
陽の製作が役場の入ったの人からは「どうしてもっと早く云わないのだ」と云っていている広報紙のは絵ができ、いちいち断りをカメラに撮ると面倒でも写真に撮影を訪問して要請をカメラに撮るとなるのでついて行った明るい部屋で、本当に嫌い。
フラッシュはああいうのでついて行ったのようなぺいぺいのだ!!
陽のようなぺいぺいのが、本当に嫌い。

*このエントリは、ブログペットの「フタキンSkywalker」が書きました。

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2008.02.19

お偉いさんのお偉いさん訪問に随行

 うちの部署関係のお偉いさんが役場のお偉いさんを訪問して要請を行うというのでついて行った。もともとあたしのようなぺいぺいの出る幕ではないのだが、うちの部署の出している広報紙の製作が遅れていて、記事として突っ込むことが出来るというので、急遽、その光景をカメラに収めるためついて行ったのだ。

 しかし、同じ役場のお偉いさんでも写真に撮るとなると面倒で、いちいち断りを入れないといけないらしい。課長やそのお偉いさんのお付きの人からは「どうしてもっと早く云わないのだ」と怒られつつも直前に了解を得ることができ、無事に撮影を終える。陽の入った明るい部屋でフラッシュなしで撮れたのが嬉しい。フラッシュは絵が汚くなるので、本当に嫌い。

 要請と云ってもねぇ。政治というのはああいうものかとやっぱり納得。

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2008.02.18

冬日

 今年は本格的に寒くならないのかと思ったら、ここ数日、最低気温が氷点下2度弱の冬日が続いている。朝の寒さをやり過ごせば、帰る頃にはとりわけ寒い訳でも、という感じになっている。定時の帰宅なら陽がまだ残っているし、気分的にも救われる。

 あとひと月は花冷えの時期で、油断するととんでもない風邪をひくので注意が必要。

 心の温度は零下20度。春は訪れるのか。

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2008.02.17

就職情報誌

 カミさんが夜更けに一人就職情報誌に見入っていた。とっとと仕事先を見つけて、出て行く用意をしているんだろうな。しかし、2日動いては1日寝込むと云う鬱状態で仕事なんてできるもんかね。もう、というかこれまでもそうだったけど、何をいっても仕方ないから勝手にするがいい。さすがのあたしももう懲りた。

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2008.02.16

PIAGGIO MP3 250RL

 JAFから送られてくる会誌「JAF Mate」を眺めていると面白いバイクが紹介されていた。JAFは自動二輪に対するロードサービスも始めたので、最近はバイク関係の記事も目につくようになった。

 記事ではイタリアPIAGGIO ピアジオ社のMP3 250RLというスクーターが紹介されていた。250RLとあるように250ccのバイクである。一見、ビッグスクーターのようだが、しかし、このバイクはフロント2輪、リア1輪という逆三角形の三輪車なのである。このような三輪車はトライクと呼ばれ、法的にも自動二輪とは区別されている。道路交通法上ではオート三輪と見なされ、自動二輪の免許では運転できず、普通自動車免許が必要となる。従って、車を運転しているのと同じ扱いになり、常にタンデム(二人乗り)が可能であり、さらにヘルメットを着用していなくても違反の対象にはならない。しかし、道路運送車両法では自動二輪扱いとなり、250ccのバイクが車検が必要でないのと同様、車検が不要で、かつ、税、保険ともそれに準じる。今のところ、味しいところ取りという雰囲気の乗り物である。

 あたしは原付と普通自動車免許しか持っていないので、こういった大きめのバイクには乗れないのだが、このMP3に関していうとそのまま乗れるというのが非常に魅力的である。バイクとしてもフロント2輪ということで普通のバイクと比べると安定性が数段良いらしい。原付に乗っていても雨の日には軌道を横切る時は浅く入らずに深く横切るように心がけないと転倒してしまう。2輪だとそういうことも全く気にせずに走れ、とにかく安心である。そしてフロントサスペンションロックシステムがあることによって微速時には車体の傾きを固定できる。二輪は停止時、足で車体を支えなければ転倒するが、サスペンションをロックすることで地面に足を付けないままでも乗ることが可能である。

 非常に興味深いバイクなのだが、イタリア製である。要するに外車であり、そうそうどこのバイク屋でも扱っているというわけではない。ネットで検索してみると幸いにも市内に取り扱いをしている店舗があった。人によっては100kmや150km離れたバイク屋で購入している人も少なくないようで、近所に取り扱いのある店があるというのは心強い。購入時の輸送の経費は決して安くなく、また、故障の時も面倒である。しかし、本体だけでも965kという高額。国産のこのクラスのビッグスクーターの1.5倍近くになるんではないかと思うのだが、メリットも少なくない。まぁ、あたしの独身時代からのへそくりで2台は買えるくらいだから、その気になればまったく買えない訳でもない。ということで、ネットでその店舗に見積りを依頼してみた。

 いろいろ調べているといくつもの問題が。重量が204kgもある。ビッグスクーターから見てもこれは随分と重いらしい。250ccクラスのスクーターだと160kgくらいが多いようだ。あたしが乗っている原付が71kgなので、いきなり3倍近くになる。取り回しを考えるとウンザリする。うちは賃貸で狭い駐輪場にすでに自転車やら原付が詰まり切って、そこにこの手のバイクを置くとなるとどんな苦労になるのかと考えるとぞっとするのだ。250ccのバイクが収まり切らずに、デンと置かれていたりする。さらにこの駐輪場への入り口が狭く、原付でも注意をする必要がある。かといって新しく駐車場を借りる余裕はまったくない。よくよく考えると職場の駐輪場も大きなバイクを置くのは無理ではないか。となるとせいぜい使っても週末くらいである。それに燃費も良くてリッター25kmくらいで、これでは普通自動車とあまり変らない。いまの状態だと買ったまま眠らせてしまう可能性が大きい。

 久々に燃えたのだけど、一晩のうちに萎えてしまいました。やれやれ。

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2008.02.15

面接官

 係長昇任試験の面接試験があって、複数の班があるにもかかわらず、あたしの当った班というのは3人の面接官の一人が以前机を並べて一緒に仕事をしたことがある人だった。その人と廊下で出会うと雑談し、当時の様にちゃんづけで呼ばれるという感じだ。人事の課長補佐と云う明らかに場違いなところにいるのがそもそもおかしいのだが、それがさらに面接を受けるとなると失笑になってしまう。

 本来15分と云う時間配分にもかかわらず、前の受験者が35分もかかっているらしく、時間が適当なのに対して受付の担当者は困っていたようだ。

 質問で困ったのは「異動希望の部署はどこか?」という質問である。そもそも役場なんか来たくなかったのに、希望する部署なんてあるわけがない。あたしはシステム開発に長く携っていたので、システム担当課に異動希望を出さないというのが面接官には腑に落ちないらしい。システムなんてユーザーの目からしか細かな所は見えないもので、形式的に統括管理しているところでは表面しか触れない。システムを本格的に触ろうと思うのなら、現課の電算担当者かシステムを実際に構築する委託会社のSEでしかない。「だったら、どこぞのシステムを触ってみようかという気はないのか?」と尋ねてきたが、そんなもの外から見える訳がない。たいていはその部署に配属されて、あちゃーと思うものだ。鈍感なヤツは10年いてもあちゃーとは思わなかったりもするが。だから、特にないとしか答えられない。

 別の面接官は「3回目の受験のようだが、今回特に受験に向けてやってきたことは?」という質問。あー、別に何もしていません。

 件の元同僚の面接官は他の面接官との受け答えをニヤニヤしながら見ていたが、今までいちばん苦労してきたことは?という極々平凡な質問をしてきて、それで試験が終わった。

 うちの役場の昇任試験は筆記試験が一次試験と云うような感じになっておらず、筆記試験・面接試験・勤務評価のトータルで最終評価され、面接試験は単なる数字あわせのための儀式でしかないということなのだが、まぁ、丸々一週間御苦労様ではある。

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2008.02.14

虚礼廃止

 今日はバレンタインデー。この日、いちばん憂鬱なのは職場で義理チョコが配られること。特に欲しくはないのに適当に高価なチョコが配られて、また、ひと月後にはお返しのための集金が行われる。お返しを実際に買いに行く若手にとってはさらに面倒だろう。贈る方も贈られる方もほんといい迷惑で、儲かるのは菓子会社だけである。

 今の部署には各係に一人ずつ女性がいるのだが、申し合わせたのか、朝の義理チョコ配りはなかった。年賀の虚礼廃止は人事かどこからか通達として言い渡されるが、このバレンタインについて通達するのはさすがに馬鹿げていて、放置されたままである。そういったなかで義理チョコは配らないと判断した女性陣には賢明さを感じる。

 が、3時過ぎにチョコレートがひとつずつ配られる。高級チョコレートタイプのヤツだ。年配の女性職員が単独犯でやってしまったようだ。ひと箱10数個入ったものの中からひとつずつなので、上げ底の派手な包装でもなく、比較的素直に受け入れられるというものだ。お返しは多分することになるだろうけど、そんなに大した額にもならないだろうし、味しいチョコを食べさせて貰ったということで悪くはない。

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訃報 市川崑

 市川監督がなくなった。いい加減肺ガンで死ぬだろうと思っていたのだが、さらに映画を撮りたいと2年前にタバコをやめ、肺炎でなくなった。

 まぁ、それにしても量産している方の監督ではなかろうか。あたしは「東京オリンピック」だの「幸福」だの金田一シリーズだの10数本しか観ていないのだけど、日本の監督では好きな方だった。金田一シリーズではタイトルの出し方や切れの良いカット割で独特の市川世界を作っていたように思う。下手をするとベタになる危険もあったが、市川は絶妙なアンバランスな爽快感も備えており、決して他の者が真似をできるようなものではなかった。

 90までメガホンを取っていたというのは正直云って働き過ぎ。そこまで映画を撮る機会に恵まれていたのは本当に幸せだったろう。

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2008.02.13

冷える

 今日の朝はちょっと冷え込んで出勤の時間帯の8時は2.2度だった。3度を下回るとバイクのエンジンの出力が不安定になって怖い。信号待ちを終えていつものように発進しようとすると馬力が出ずに動かなかったり、スロットルを少し戻すと必要以上に回転が落ちたりして、ドキッとする。さらに寒さで体が縮こまるので人間自体の咄嗟の動作も出来なかったりする。冬の朝はとにかく怖い。

 今日から地元の神社のお祭りで、その3日間の祭の期間が終わると春になると云われるようにやはり今年も冷え込んでいる。旧暦の1月7、8、9日に開催されるのだが、地元民にはこの期間は寒さが厳しくなるという意識がある。

 朝に寒いのは当然だが、帰宅の夕刻にはたいてい6、7度はあるものの、今日は4度を下回り息が白かった。明るいうちの帰りに寒いのは何だか悲しくなる。どうしてなのか判らないけど、妙に切なさがある。

 とは云え、今年はまだ冬日に至っていない。あたしが小学1、2年の頃は真底寒かったのに...という意識があって、34年前の気象庁のデータを検索してみると、確かに寒かったようだ。1月に冬日が17日、2月は冬日が12日ある。月の半分近くが最低気温が氷点下というとやはり寒いと云えよう。この年はちょっと寒さが厳しかったようで、その前後をみると冬日が10日あるかないかくらいなのだが、どの道、今は昔と比べると随分暖かくなったと云えるだろう。

 登校の道すがら、水たまりの氷割も出来ない今は、いくら寒くっても何のいい思いをすることがないのが残念だ。

 下の子が完全に風邪を引いてしまって、延々とせき払いをして、何時もなら元気でうるさいのだが、今度はひっくり返って「死ぬ死ぬ死ぬ」を連呼している。妙に弱気になるところがおかしい。

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搭載(BlogPet)

きのうO-Maruと、検索したかもー。
でも、明朝っぽい搭載したかも。
それできのう、要求しなかった。

*このエントリは、ブログペットの「フタキンSkywalker」が書きました。

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2008.02.12

作文

 仕事で作文をしないといけないことがある。とりあえず役場なので、主だったところでは、議会の答弁。これは回答の内容が決まれば、順序立てて判りやすく表現すれぱいいので、まぁ、そんなには苦労しない。いちばん厄介なのは部署が主催する会の首長の挨拶文とかである。首長も事業の内容は判らないので、現課で挨拶文を用意し、首長にはそれで問題ないか確認して貰うという段取りとなる。

 うちの係は雑用庶務なので係長がこの挨拶文を作らないといけない。まぁ、一週間くらいぶっ通しで残業して文章を作っているようなのだが、首長の年末年始の挨拶やらやっている事業の動向を調べて材料は揃えているものの、それらを単に羅列しているだけなのでスカスカでなおかつ意味不明な文章となる。挨拶にしても結局文章というものは趣旨を持つものであり、起承転結と云う運びにするのは鉄則である。起だけがただ連なっているとすると全体としては全くなんの意味ももたらさない。

 ざっと読んで課長が思い切り困った顔。それはよく判る。「こんな風に云うのはどうかと思うけど、これ、中身がないよ。少しは考えてよ」 最終的なものを見ても十分にすかすかだったが、あまり無理を云っても仕方ないと判断されたのかも知れない。

  とにかく、通知文にしても舌足らずで第三者の目で読むと判らないことが実に多かったりする。文章の表現力というとレトリックのことを云い、どちらかというと耳に気持ちよいか否かと云うことになり、こういった過不足については別の次元の問題ではないかと思う。その文章が客観的に理解できるものになっているかどうかということの冷静な検証能力。

 代わりに書いてもいいんだけど、これをやるとさすがに上司の面目潰すしなぁ。それにしても一週間かけて何をどう考えていたのか非常に知りたいところである。

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2008.02.11

車効果

 車に乗って運転していると30分もしないうちに小便に行きたくなる。冬の車は冷え切ってて底冷えするというのもあるだろうけど、真夏でもそうである。本屋に入ると大をしたくなる人が多いと云うが、あれに似ている。毎度毎度、不愉快な思いをするから、家を出る前に必ず便所に入って小便を出し切っていても、結局同じ事になる。

 最近ではコンビニが多くなって便所にそんなに困ることはなくなったが、以前は便所というとパチンコ屋くらいしかなかったものだ。まぁ、そんなに昔にはこんな変な体質でもなかったが。

 いつものようにコンビニに立ち寄って100円の買い物をしつつ、ガス代高騰にもかかわらず2時間ばかし気分転換の車転がしをしたのだが、夕刻自宅に戻ると腹痛。気分転換が裏目に出てしまったらしい。

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2008.02.10

電波時計

 景品で電波時計を貰ったのだが、電波時計はなかなか使い勝手が難しい。

 昨年購入したヴィッツの時計が電波時計だったのには感心したが、普通の置き時計で電波時計がまともに機能したような覚えがない。賃貸の自宅のあたしの部屋が通路に面したところにあって、ただでさえ電波の受信し難い鉄筋建築で、なおかつ屋外から離れているということで、簡単に受信を許してくれないのだ。これまで他にもいくつか電波時計とやらを貰い、しかも九州局も新設されたから少しは恩恵を受けてもよかったはずなのに、電波時計として使用したことはない。

 腕時計で電波時計を搭載したものがあって、昔いた部署で副部長が新しく買ったものを嬉しそうに見せびらかしてくれた。そら、一日何回か正しい時間に合せてもらえて、一秒以下の狂いしかないかもしれないが、腕時計としては色気がない。クオーツ時計に追加機能が付いた程度の感じで、それがどうしたの?という感じだった。

 道具は必ずしも機能だけに非ずというところがある。不思議なものである。特に肌身離さずといった感じのものになるとその傾向が強いように思える。

 まぁ、とは云え、目覚しメインの電波時計はそれなりに機能して欲しいと思う。電波受信能力の飛び抜けた時計を作って貰えないだろうか。

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2008.02.09

二筋縄。の書斎

 書籍やCD、DVDは私本管理Plusというソフトを使ってデータベース化して管理している。このソフトにはデータベースのデータをhtmlにする機能があるのだが、それを使ってインターネットで見られるようにしてみた。

 http://futakin.txt-nifty.com/zousyo/book.htmlがここ最近のものを登録した暫定的な蔵書一覧である。

 データの抽出の調整が出来ず、とりあえず、書籍やらDVDやら引っくるめてタイトル順にしている。内容自体もソフトによる検索抽出したままの状態でメンテナンスできていないものも多い。

 まぁ、たまにはどんなものを所有しているのか眺めてみるのも面白い。

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2008.02.08

予約予定のDVD

 そのうち予約を入れておこうと思っているふたつのDVD。

ヒロシマナガサキ
ヒロシマナガサキ

監督: スティーヴン・オカザキ
字幕: 日本語
画面サイズ: 1.78:1
ディスク枚数: 1
販売元: マクザム
DVD発売日: 2008/03/28
時間: 86 分


夕凪の街 桜の国
夕凪の街 桜の国

出演: 田中麗奈, 藤村志保, 伊崎充則, 麻生久美子, 堺正章
監督: 佐々部清
画面サイズ: 1.78:1
ディスク枚数: 2
販売元: 東北新社
DVD発売日: 2008/03/28
時間: 213 分

 2本とも昨年夏に評判になった作品である。前者に関しては特に問題はないのだが、後者に関していうと、田中麗奈という役者があたしは何かしらん怖いのでまともに見られるのかというのが心配である。田中麗奈は歳をとる度に怖くなる。

 それにしてもこの2作が同日に発売されるとは単なる偶然か?

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2008.02.07

時計の精度

 クオーツ時計ならほとんどが精度が月差±10秒くらいで高級時計になると年差でそのくらいになる。クオーツなら月に一回時計の進み遅れを確認する程度でよいが、機械時計は日差±15秒くらいになって注意する頻度が高くなる。

 故障中のオメガは日に5秒くらい遅れが出ていて、一週間で半分くらいの遅れになっていた。時計というのは進のは良いが遅れるのは悪いとされ、専門家の調整も進みがちに調整されるらしい。時計が進んでいることによるものより、遅れていたことによる損害の方が大きいからだ。駅に5分早くついてもちょっと閑を潰せば済むが、5分遅れることで乗り遅れた後の影響は場合によってはとてつもなく大きいこともある。

 時計はこういった日差と云う一日の進み具合の他にも日較差というものがある。日差に散つきがないかどうかと云う精度である。機械時計はテンプと云う回転振子によって時が刻まれる訳だが、時計の置かれる向きによって、このテンプの動きに差がでてくる。色んな環境で使っていても一日の進み具合が10秒で一定していれば、この時計の精度は高いと云える。

 まぁ、そういう感じで週末の夜には時計の時間あわせをするのがここ7年間の習慣となってたのだが、一週間に半分遅れるので、その遅れを見越して2分間進めるという時計合わせの仕方をしていた。週明け早々は2分間時計が進んでおり、週末近くでは一分半進んでいるという状態になる。クオーツを使っていた頃は時間に神経質で常に5秒以内の狂いにしていたが、機械時計を使い始めては2分くらい進めた状態にして時間に常に余裕を持たせていると云う状態で過すようになった。時計ひとつで時間の捉え方も変わるものである。

 オメガは自動巻きで特に週末は止まってしまうくらいで、常にゼンマイが巻き込まれた状態になっていると云う前提の機械としては歩度(精度)にも問題があったはずなのだが、現在使っているハミルトンは手巻きで、毎日の巻く時間を一定にしておけば、原理的に歩度を保て易い。ハミルトンは日差5秒くらいで、もしかすると時計としてはこちらの方が使い易いかもという気がしてきた。

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2008.02.06

久々の同潤会関係

 以前に雑誌『東京人』で同潤会アパートメントを特集しているものを入手したが、この雑誌が初めて1997年4月に特集した時のものはまだ手に入れないでいた。今回、ようやくオークションで定価よりも廉価で取得。

 初回の特集とあってアパートメントの歴史を始めとして、全体が判るような作りになっていて随分と中身が濃そうだ。

 しかし、11年も経てばこの手の簡易な雑誌だとカラーページの上質な用紙を用いた部分以外は縁の方が、焼けるというのか、酸化してしまっているというのか変色してしまっている。紙文化は嫌いではないのだが、こういった辺りを見てしまうとやはり辛い。

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裏表(BlogPet)

フタキンSkywalkerがO-Maruで発売へ帰宅したかった。
だけど、O-Maruと裏表紙へ集中♪

*このエントリは、ブログペットの「フタキンSkywalker」が書きました。

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2008.02.05

時計壊れる

 夜半に枕元に置いていた腕時計で時間を確かめようと見ると、時計が壊れていた。時計を外すことの多い週末は巻きが少なくなって、止まってしまうことがあるのだが、リューズを幾らか巻いても短針が動かない。一昨日、床に落したのが悪かったのかもしれない。

 10年くらい前から機械式時計がブームになって、あたしもOMEGAのひとつくらいは欲しいと思って7年前に大枚をはたいて買ったのが、マーク40コスモス・トリプルカレンダーというモデル。大枚といっても今は随分と値上がりしたようで、現在定価と云われる価格の半額程度での取得だった。クロノグラフが欲しくて、仕事では日付・曜日も知りたいということでトリプルカレンダーの選択となった。ちなみに前の課で隣りあった同僚もまったく同じ時計をしており、感心したものである。

 機械式は今では珍しいが、あたしが小学校の頃まではそれが当たり前で、あたしが小学校高学年の時に初めて買ってもらった時計も手巻きのゼンマイ腕時計だった。目覚まし時計も当然、機械式で時計本体を動かすゼンマイとベルとなって鐘を叩く箇所の動力としてもゼンマイをふたつ捲かなければならなかった。撒き忘れで寝過ごすことも少なくなかったような気がする。

 とにかく多少高値でも、まぁ、高値であるからこそなのだが、使い倒すというのがあたしの主義であり、入手したその日のうちにステンレスベルトは外して、NATO軍ナイロンベルトに取り替える。これにすると本当に安っぽい時計になってしまうのだが、絶対に蒸れないし、綺麗に洗うことも可能、また、普通だとピンが外れるとベルトが外れ、知らぬ間に時計を無くしてしまうということもあるのだが、このベルトだと片方のピンが落ちただけでは本体が外れないような構造になってていい。実に実用的なのである。しかも色違いを何本か用意しておけば、外出する前の20秒間で交換が可能でもある。

 何も考えずに7年間、オーバーホールのタイミングを逃しながら、無造作に使っているとストップウォッチボタンにゴミが溜ってしまって動かなくなり、ついには完全な沈黙である。ああ、やってしまったという感じだ。機械式を長く使うためにはオーバーホールが大切だと云う人もいれば、壊れた時に修理のついでにオーバーホールすればいいと云う人もいて、様々。まぁ、このモデルに入っていのはETA社のごくメジャーなValjoux7751というムーブメントが入っており、修理するより、そのまま入れ換えた方が安つく。実際そういったことをしているブランドもあったようで、部品がなくなると云う心配はそんなにしていないのだが、それでもオーバーホールに4、5万はかかり、さらにそれに修理が上乗せになるとどのくらいかかるのかと頭が痛いのだ。

 とりあえず、代用品として机の奥から引っ張り出してきたのが、ハミルトンのカーキフィールド メカ。この機械式時計はミリタリー仕様で視認性のよいシンプルな作りだ。価格的にも手に入れ易く、カジュアル使いにはいいと思う。修学旅行に行くという息子にも何も心配せずに貸すことが出来た。このシンプルイズベストの時計の唯一の欠点は風防の反射防止がなされておらず、それがどうしても安っぽさを呼び起こしてしまうということだ。

 ということで、近々、相当な支出を余儀なくされそう。

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2008.02.04

本田靖春『不当逮捕』(83)

 ブックオフで100円で買ったものだが、なにか取っ付きが悪く、5年くらい放置していた。久々に手に取ると、これがこれが恐ろしく面白く、ドキュメンタリとしては上級の部類に入るのではないかと思う。

不当逮捕
不当逮捕

本田 靖春 (著)
文庫: 433ページ
出版社: 岩波書店 (2000/03)
ISBN-10: 400603010X
ISBN-13: 978-4006030100
商品の寸法: 14.6 x 10.4 x 2.4 cm

 読売新聞社会部の名物記者・立松和博は赤線廃止に伴う疑獄事件報道について名誉毀損で逮捕される。情報源の秘匿がその逮捕の理由だったが、検察の内部対立がそれを必至としていた。

 昭和30年代初めの頃のことで、登場する人たちは平均化されてしまった我々の理解を超えた者ばかりである。貧富の差がまだ大きく、特に富めるものは格段だったのかも知れない。記者立松にしても裕福な家庭に生まれ、奔放に記者生活を送っている。描かれる様子は理解を完全に超えてしまっており、もし周りにそう云う人物がいたとするとどんなだろうかと想像するのさえ、困難を極める。

 検察の派閥争いもし烈を極めている。こういった争いは今でも健在かも知れない。省庁の事務次官が天皇扱いされているなどと云う報道を見聞きすると、そんなに変っていないような気がする。地位を求める人間はいなくならないのかも知れない。

 とにかくあの時代を絶妙に捉えた作品ではないかと思う。戦後の空気を知るにはフィクションではあるものの筒井の『新日本探偵社報告書控』とともに非常に優れている。

 本田靖春の作品についてはちょっとばかり読み漁ってみようと思う。

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2008.02.03

Wii

 宅配のサービスマンのおやぢさんが傑作だった。あたしが外出しようとすると丁度宅配の配達が来た。奥から上の子が文字通り、飛び出て来てくる。あたしがいるにもかかわらず、受取票を取り、サインしている。年配のサービスマンが「ありがとうございます」とサインをした票を受け取ると、「じゃ、これ持っていきます」とそのまま荷物を抱えたまま行ってしまおうとする。焦る息子。

 こんなに茶目っけのあるサービスマンは初めて。子供の様子で中身に見当がついて、ちょっとした芝居をしたんだと思う。こんな風にどこででも歓迎されたなら、あの仕事も多少は楽になるはずだろうなとかと思ったりもする。

 あたしはゲームはほとんどしないのでよく判らないのだが、最近発売になったばかりのゲームソフトを機械本体がないにもかかわらず買ったようだ。いったいどう云うつもりなのか判らない。まず予約がネットで出来ないと騒ぎ回り、結局、近所のゲーム屋で入手したようだ。小学6年にもなるとそこそこの行動力を持つものらしい。

大乱闘スマッシュブラザーズX
大乱闘スマッシュブラザーズX

任天堂
プラットフォーム: Nintendo Wii
ASIN: B000FSELOS
発売日: 2008/1/31

 ソフトは入手したものの、お金がないから機械は買えなかったと云う。これは暗にゲーム本体であるWiiを買ってくれと云っているのに等しい。日々、これといって面白い思いをさせていないので、機械は買ってやることにする。

Wii(「Wiiリモコンジャケット」同梱)
Wii(「Wiiリモコンジャケット」同梱)

任天堂
プラットフォーム: Nintendo Wii
ASIN: B000WN67L6
商品の寸法: 21.5 x 4.4 x 15.7 cm
発売日: 2006/12/2

 ゲームをどういう風に捉えるかということもあろうが、仮に時間を潰すための道具として捉えるのなら、コストパフォーマンスの決して悪くないものだと思う。ひとつのソフトで毎日1時間そこいら半年以上遊んでいるから、それが数千円したとしても時間単位としては恐ろしく廉価である。まぁ、廉価だからいいのかというとこれがいろいろ問題がある訳なのだが。

 あたしもゲームをまったくしないかというとそう云う訳でもないが、とにかく集中的にやってすぐに飽きるので効率が悪い。ここ2年くらいは毎日子供がやっているのを横目で見るだけで、自分ではコントローラーを触っていない。やった後の空しさをどうにもできないというのもある。特に新しい発見がある訳でなく、それを空虚な時間として捉えてしまうのである。

 ゲームとかやらず、本とかばかりを読んでいる方がよっぽどコストがかかる。本を購入する費用もそれを収納する空間も確保しないといけない。あたしは随分と贅沢をしているような気がする。

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2008.02.02

Buffalo Daughter『Pshychic』(03)

 Buffalo Daughter バッファロー・ドーターの『Pshychic シャイキック』のCDを入手してからすでに2ヶ月が過ぎてしまったのだが、音楽というとこれ以外はほとんど聴いていないような状態だ。仕事の休憩時間なんかは音楽でも聴いていないと精神が持たないから、おそらくその間、一日1回半通りくらいは聴いている。少なくとも7、80回、このアルバムを聴いているのではないかと思う。その間、他にいくらかのアルバムを入手しているが、ほとんど手をつけていない。

Pshychic シャイキック
Pshychic シャイキック

Buffalo Daughter バッファロー・ドーター
CD (2003/10/22)
レーベル: V2レコーズジャパン
コロムビアミュージックエンタテインメント
収録時間: 51 minutes
ASIN: B0000BHC39

(ジャケットを拡大)

 完成度が高いんだよな。これは。あたしが音楽を聴く時はたいてい「ながら」で純粋に音楽のみを聴いていると云うことは少ない。こういったハイテンポのミニマルはテンションを高めつつも、聞き流せるというのがいい。イノヤマランド的なミニマルはやはり聞き入らせることを要求してくるので、聴く時の環境を選ぶ必要がある。

 ミニマルとは云え、実に太い演奏の組み合わせながらも、実は非常に繊細な取り合わせになっていて、ふと、音楽にかえって、じっくり聴いても十分に聴き応えがある。楽器の音色も計算しつくされていて、その組み合わせにケチをつけることが出来ない。

 明らかなメロディーラインではなく短いフレーズのリフレインで構成されているのでとても金太郎飴的な音楽。全篇通して嫌味がない。

 久しぶりの大大大大ヒットである。

 それにしても何時まであたしはこれだけを聴き続けるのだろうか。

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2008.02.01

これ見よがしの上司

 もうすぐに異動の時期になる。普通の異動にかかる歓送迎会なら自動的に、当たり前のように催されるのだが、厄介なのは退職者に対する送別会。

 うちの上司も退職になるのだが、誰も好いていないので幹事が苦労している。人によってはこの手の送別会は遠慮して欲しいと自ら辞退してくるのだが、どうもやってもらって当然と思っているようなフシがある。こういうのは本当に質が悪い。

 あたしにとっては役場の飲み会はどの道すべてお付き合いなので、こういう送別会も特に拒否はしないのだが、中にはどうしても参加したくないと云うような人もいるようだ。記念品に関しても、幹事の方から相場よりワンランクしたの負担額を提示してきている。そんなもの貰っても嬉しいのかという額にしかならない。

 送別会はしただけ野暮だったと云うこともあったし、なかなか難しい。

 まぁ、無茶苦茶なことを云うので、少し奥まったところで聞えてもおかしくない普通の声で、これ見よがしの批判をされているのは十分判っているのだろうから、本人もつまらない思いをしないで済むように辞退すればいいと思うのだが。

 もちろんあたしがそういうことになった時は飲み会が嫌いだから、無駄なことは根本的に辞退するけどね。

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