船に乗る
久しぶりに船に乗る。と云っても役場の仕事で上船時間15分程度の島へ打ち合わせに行くため。
港まで10km。役場の車が使えなくて、通勤に使っているバイクで行く。近道で、今までバイクでは走ったことのない延長2kmほどの隧道を使ってみるが、片側1車線で、しかも港に近いということもあって大型輸送トラックがごんごん追い抜かしていくのでとんでもない。気温が2度ほどで非常に寒く、細紐のリュックタイプになるブリーフケースを背負っていたので、肩が痛いし、さらにすくんでくるので、2kmを走っているうち、何度、その場に停車したい気持になったことか。長い隧道は原付で走るものじゃない。もちろん、帰りは別の道を使った。
島から役場に通っている人はあんまり聞かないが、幾人かは島の出張所を勤務先として通わなければならない。いやぁ、たまに乗る船は風流でよいが、これが毎日だとやはり大変だと思う。島には高校もなく、高校の頃から島を出て下宿する人も多いようだ。台風がくると、どうにもこうにもならなくなってしまう。
しかし、足もとからずずずずと伝わってくるエンジンの振動は興奮を呼び起こすものである。あたしが船に乗る時は本土に行くものだったから、本土の発展への驚きがその振動に結びついているのかも知れない。今だに本土へ行くのなら、道路を使うよりも船を使いたいと思う。
一時間程度の打ち合わせを終えると再び船で戻ったのだが、生憎の雨。カッパを着込んで、役場までの10kmを走るのはかなり憂鬱だった。晴れてくれていりゃ、気分爽快だったものを。
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