ボーナス日
どうやら今日はボーナス日だったようだ。労働組合が強制カンパ依頼に来てやっと思い出した。給与支給が口座振込になって何だか給料日が給料日でなくなってしまった。
役場の支給は原則現金と云うことであり、長い間、口座振込ではなかった。口座振込が導入されてまだ10年も経っていない。現金払いの頃、あたしは職員が100人以上いるような部署にいて、ボーナス日なんて、ボーナスがジェラルミンケースで運ばれてきたものだった。総額1億円近い現金を部署で給与袋に入れるというのが庶務の仕事で、庶務担当の係は1時間くらいかけてその作業をしていた。
高額の現金を取り扱わないといけないこと、その仕分作業を行うのに時間が少なからず係ること等々で口座振込になった。
現金だった頃は、その日は多くの職員が夜の街に繰り出ていた。手元に多額の現金があって使わない手はないからだ。気分はどうしても大きくなる。しかし、口座振込になってからは口座から出金しなければならない。手持ちがないということでない限り、特に引き出そうと云う気にはならない。
もともと威厳のないダンナ、オヤジなのだが、家に現金を持ち帰ることがなくなってしまって、余計に威厳がなくなってしまった。すでに偉いのはカードかATMという塩梅である。
口座振込になって銀行の定期の勧誘も少なくなってしまった。何行か頻繁に出入りしているのだが、愛想を振り撒きながら営業にやってくるのは一行だけである。口座振込になったからというので預金が確保できたからOKということなのだろうか? だからあたしは中でも一番弱小ながら営業を怠っていないところに多少無理をしてでも定期を作っていたりする。今日も初めは5枚だけだよというのを粘られて、その倍をしてしまった。まぁ、何れにせよ損をする話ではないので、いいんだけどね。
ボーナス日。何時ともちっとも変らない日である。
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