そうなんだ の上司
週明けは今年の冬のボーナスの支給日である。週末には振込明細が人事から配布された。
昨年から役場でも能力によりボーナス支給額に差をつけると云う査定が導入された。それまでは仕事をする人もしない人も、云ってしまえば欠勤さえなければ同率の支給だった。それが所属長の判断により全体の1/4から1/3の職員を勤務優秀者とし、上乗せ支給を行うと云うものである。当然、こういった制度が導入されることによって、通常の職員のボーナス額自体は落されることになる。その優秀者と普通の場合との差額というのはおそらく4%くらいで、数万円といった程度である。
ということで、振込明細を見ると上乗せ査定があったようだ。庶務というごく当たり前のことばかりをする目立たない事務分担で、異動初年度からこういった評価を貰えるとは思ってもいなかった。まぁ、いつも係長のフォローを横からしないといけないので、目立ったのかもしれない。役場はもともと嫌いなところなので、特に昇任やらをしたいとは思っていないが、こういう感じでちょっとでも臨時収入が増えるのは嬉しい。
庶務をしていると部署全員の給与明細のデータを管理するので、誰が上乗せ査定を受けているか明細一覧を見ると一目了然である。しかし、そんなことには興味ないのでそのままバインダに綴じて保管庫に入れたのだが、さっそく前任者が「どうだったです?」なんて尋ねに来た。「去年は○○さん、××さん、そして...だったんですけどね」なんて色々教えてくれるのだけど、「なんか役場も世知辛くなりましたねぇ」なんて適当にごまかす。
変な腹の探り合いがあってとてもやりにくい。なかには上の人間にいろいろ贈物をして取り入り、評価をしてもらっているような輩もいるようだ。そうして同僚から「課長と仲良しなんだから、それは無理だって云ってやってよ」なんて云われていたりする。役場の仕事は数字で見えないことが多く、さらに業務が多様で比較が難しく、査定すること自体が馴染まない場合が多い。能力給なんてことでドロドロしたことが多くなってしまったような気がする。
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