役場の品格
また役場で逮捕者が出た。逮捕されたといっても職員ではない。来庁した住民である。昨日の午前中、救急車や消防車ではない緊急サイレンを鳴らす車が2台ほど近づいてきて、何事かと思ったのだがそういうことだったらしい。
ついひと月前にも同じような事件があった。今回は別の部署であるが、またまた以前にあたしの所属していたところでもある。やはり福祉関係で希望のままならぬ住民と職員がもめることが少なからずあるのだが、あそこでも逮捕者を出すとは、という気持ちである。逮捕されたのは78歳の男性。応対中の職員にカバンで殴りかかったのを数人の職員で取り押さえられ、公務執行妨害の現行犯逮捕となったらしい。
この夏から関係部署で立て続けに3件の同様な事件になっている。刃物を振り回すなら命の問題になるから警察への通報は当然だと思われるが、職員に掴み掛かってネクタイで首を締めるというのが2件と今回はカバンで頭を叩く、である。確かに不快な暴力ではあるが、警察に通報するほどのことであるとは考えられ難い。こうも簡単に警察権力を頼るというのは役場の問題解決努力を放棄するものであり、非常に問題であると思う。同じ部内で頻発していることから部長の方針指導も入っていると考えるのが妥当であろう。件の部長は係長時代には「吊りバンドの兄ちゃん」といつもからかわれていたようなよく知っている人物なのだが、非常に残念で仕方がない。
卒業式に私服の警官を配備する中学校の話を見聞きし、ここまで学校も落ちたのかと思ったものだが、役場もそう変ったものではないらしい。役場の品格もどうしようもなく低下している。
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