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2007.09.08

バルトーク/弦楽器、打楽器とチェレスタのための音楽

 久しぶりにバルトークを聴く。指揮はサー・ゲオルグ・ショルティ、演奏はロンドン交響楽団。こういったメリハリのある音楽にはショルティは向いている。B面には「中国の不思議な役人」が入っているが、そのロングバージョンをクラウディオ・アバドが指揮しているのを別に持っているが、これは妙に繊細で面白くない。ワーグーナーやバルトークのような切れの必要な楽曲はやはりショルティがピカ一だ。

 バルトークは民族主義だのと云われているようだが、今ひとつ判らない。クラシックを聴いているとなんちゃら主義・なんちゃら派というのをよく聞くが、そういうのはどうでもよく、聴いていて気持ちよければいいのだ。

 バルトークは最初、「中国の不思議な役人」で知り、その緩急の激しい曲にびっくりしたものだが、後にキューブリックの「シャイニング」(80)で「弦楽器、打楽器とチェレスタのための音楽」を再確認したと云う具合だった。

 「シャイニング」は山間を走る車を追った空撮がベルリオーズの幻想交響曲をアレンジしたものをBGMにして始まるのだが、これは作品の全体を象徴する見事な出来になっている。それでもうただただ引込まれてしまうのだが、冬の閉鎖された無人のホテルの様が、バルトークの音楽とともに描かれる。これがこの映画のために作られた音楽なのではないかというくらいのマッチングで、完璧と云わざるをえない。普通に考えるとこの音楽にインスパイアされてキューブリックがこの映像を作ったのだろうけども、その呼吸の合い方が尋常ではないのだ。

 キューブリックの映画で使われたのは、クレジットではカラヤンとなっていた。あたしはこの馬鹿繊細な指揮者は苦手でアルバムは一枚も持っていない。

 いつもはどちらかというと電子音ピコピコの音楽ばかりを聴いているので、たまにこういう音楽を聴くと胸にずしっときて、ちょっとびっくりした。

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コメント

きのうフタキンSkywalkerが、びっくりしなかった。

投稿: BlogPetのフタキンSkywalker | 2007.09.10 14:15

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