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2007.09.22

スタンリー・キューブリック「突撃 Paths of Glory」(57)

 ようやく入手できたキューブリックのDVD「突撃」。数年前にオークションで入札したこともあったのだが、落札できず、今回ようやく手に入れることができた。ワーナーから出ているキューブリック作品のうち、この作品だけが再発されていない。(「シャイニング」のロングバージョンも幻になりつつあるが)

突撃
突撃

監督: スタンリー・キューブリック
出演: カーク・ダグラス
形式: Black & White
DVD発売日: 1999/09/10
時間: 88 分

(表紙を拡大表示)

 キューブリックの映画というのはおそらくすべてが表裏一体であり、ストーリーが、映像が、というような云い方はできない。金太郎飴の様にどれをとってもどこを観てもキューブリックでなのある。それがキューブリック映画の第一義であったりする。

 そういう視点からするとこれはまだまだキューブリックの映画とは成り切っていない。特に次回作の「スパルタカス」(60)は製作者のカーク・ダグラスの意見が強く反映され過ぎ、キューブリックは自分の作品ではないと断言しているが、この作品も同じく主演のダグラス製作によるもので、周りからの色が濃い。

 しかし、恐ろしく映像は端正であり、突き放したような冷たささえ感じる。キューブリック映画の映像美が明らかにここで見て取れる。前作の「現金に体を張れ」(56)では、それほど目にはつかなかったがここでは如実になっている。

 それにしても戦闘シーンの砲弾の飛来してくる音は癪にさわった。キューブリックやスコット、イーストウッドの戦闘シーンが優れたものとされているが、この「突撃」のものもすでに十分以上に不快なものと仕上っている。

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