引きずり下ろし
安倍ちゃん、身内から随分とやられているようだけど、何時まで持つんだろう。外敵に叩かれるのならまだしも、身内にやられるとこれが一番辛い。
学生時代、引き上げてから、ずぼっと引きずり下ろすというのをやってしまったことがある。こういうのは大抵は不本意でイライラしながらそういうことやっている。今の与党ってきっと大変な状態だろう。
大学のサークル(映画研究会)であたしらの世代から次の世代に幹部交代する時期になった。リーダーシップがあるとかそこそこ映画に対する情熱・知識があるとかが会長に必要な要素である。あたしらの学年はそこそこバイタリティーのある連中がいて、特に揉めることなく会長を含め各幹部が決まった。あたしも幹部のひとりであった。次の学年のメンバーを見ると今ひとつ頼りないメンバーしかいない。暇つぶしに来ているようなヤツだったり、映画が好きかもしれないが優柔不断でリーダーとは思えなかったり。大半がそんな感じだったのだけど、なかにややリーダー的な落着きを持ったヤツがいたので、どちらかといえば、あたしらが説得して彼を次期会長にしてしまうというようなことをしてしまった。
映研では8月の最期近くに開催される湯布院映画祭の参加を合宿としていた。映画好きでお金の余裕のある者は先行隊として湯布院入りして期間中ずーっと宿泊していたが、多くは2泊ほどの参加である。映画祭は映画の上映だけでなく、ゲストとして監督を始めとするスタッフや俳優も招待されており、上映後はシンポジウムと称して500円程の参加費で小さな会場で膝を交えてと云う感じで彼らの話を聴くことができた。言うまでもなく映研部員としては非常に貴重な機会である。
推して会長にした男の姿をそのシンポジウム会場で一向に見ることができなかった。後から聞いた話では、行ってもつまらないから、皆で遊びに行こう、と後輩を誘ってどこかに行っていたらしい。会長にあるまじき行為と元幹部だったあたしらは激怒。本人もどこが悪いのだといった風で開き直っている。当然のように推したあたしら自らが引きずり下ろす形で半年ほどで会長のすげ替えが行われてしまった。
本人が状況を理解して下りるのならまだしも、引きずり下ろしているうちは真剣だからあまり意識がないが、いったん下ろしてしまったら無茶苦茶後味悪いです。当たり前の話ですが。まぁ、負ける喧嘩はしない方がいいし、負けると判ったらすぱっと身を引くのがいちばんいい。あたしは最終的にはそういう感じでサークルから身を引いたんですけどね。
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