グルメな人たち
たいていの職場に一年に一回は、宅配弁当屋が顧客を増やそうと2日間ほどのお試し期間を申し出てくる。条件が悪くても半額、完全無料の場合もある。事務所の連中のほとんどは役場の食堂のやっている弁当を食っているが、あたしに云わせると量の割りには値段も高く、しかもマズいので注文するに値しない。
本日、お試し期間を云ってきたのは以前いた部署でよく頼んでいた弁当屋だった。フロアによって顧客開拓度が異なるらしい。旨いし、量の多い割りには安いという、感じのよい弁当屋である。そこが無料で試食をしてくださいといってきたものだから、ほとんど昼食抜きのあたしも喜んで注文を入れた。
うちの部署で弁当を頼んでいる者は5、6人。しかし、メニューを見て「これだったらいらない」とかとことごとく嫌がって、注文をしているのはどうやらあたしだけらしい。いやぁ、たった400円と云えどタダで飯が食えるんだけどなぁ。400円の昼飯を奢ってやると云われても、自分の好きなおかずでなければ嫌らしい。グルメな人は違う。
あたしはとにかく懐と相談してしまう人間で、皆で食いに行って、食った後に「今日はオレの奢りだ」と年長者に云われていつもショックを受けることになってしまう。何時ぞやはそれにショックを受け、落ち込んだ挙げ句、不注意になり、出合頭の軽い衝突事故を起こしてしまったくらいだ。グルメな人は別世界の人であるといつも思っている。
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