とことんな人
実をいうと月曜、火曜と夏期休暇を取って4連休だった。特に何をするでもなく、しかも4日間一歩も家から出ないという自堕落ぶり。ほとんど働くヒッキーである。
久しぶりに仕事に出るとやはり仕事が山積み。うちの部署の支払い関係はあたしがひとりで取り仕切っている。面倒を見ている団体に対して新潟県地震にかかる義援金の依頼があったので、これも処理しなければならない。これは団体のメンバーから親睦会費を毎月集めていて、その準公金から支払うことになっていた。うえから急かされた係長、あたしが外にも処理するものもあるから一緒にまとめてするので待って欲しいというのにも関らず、まぁまぁなどと云いながら、早々に自分で口座から下ろして義援金として振り込みをしてしまった。
二度手間というか、まぁ、関知しないところで処理を済ませてしまってたので、単に仕事が減ったということになるのだが、この人がすることには穴が多いので勝手にものごとをやらせたくないというところがある。まぁ、何かあっても一応、係長とというあたしの上司なのであたしに責任が降り懸かることは全くないのだが、延々課長に叱られるのを見るのはかなりうんざりなのだ。実は最近はこのおかげであたしの精神状態も危うくなっているくらいだ。当の本人が入院してしまわないのが不思議で仕方ない。あたしの前任者は一年間で鬱になって、休職しないものの心療内科に定期的に通っている。
それから暫くして、うちのアルバイトの女の子がFAX用紙を持ってくる。FAX機は各部署にはなく、2、3の部署で共有している。だから手違いでFAXの振り分けが間違い、届かないということが、少なからず発生する。女の子が持ってきたのは10日ほど前に送られていたもの。どこかで彷っていたらしい。
定時になって帰ろうかという頃に、うちの係長が頭を抱えている。お昼に女の子が持ってきたFAXを読み込んで青くなっているのだ。その内容は団体のある資格を持つものは法に抵触するので義援金の取り纏めには参加せず、個人で参加するようにという義援金の依頼をしてきた団体からの通知だった。つい数時間前に送金してしまったばかりで、そんなものを今ごろ知っても手遅れである。
課長に相談するものの、振込依頼書の依頼者はその団体ではなく、世話をしているうちの部署になっているという間違いも指摘され、係長は完全に撃沈状態になってしまった。撃沈されるのは日常のことだけど、今日は大陸棚ではなく海溝の奥底に蹴り落とされるような感じで、この人は本当についてない人なんだと思ってしまった。
ついていないと云うけども、よくよく考えるとその人の所為という感じもある。日頃からしっかりやっている人は幸運を掴むけど、日頃からダメダメなことばかりやっている人が幸運を掴むとはまず思えない。善し悪しの運も自らが導いたものであると思って良いのかもしれない。
| 固定リンク
« 仕事(BlogPet) | トップページ | 朝の嵐 »
「日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事
この記事へのコメントは終了しました。
コメント