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2007.06.04

楳図マンガの絶妙

 楳図マンガは怖い。その怖さというのはほぼ例外なく、よく云う「何が怖いかって、生きている人間ほど怖いものはない。」を地で行くものである。

おろち2
おろち2

楳図 かずお (著)
コミック: 342ページ
出版社: 小学館 (2006/01)
ISBN-10: 4091800394
ISBN-13: 978-4091800398
商品の寸法: 19 x 13.1 x 2 cm

 『おろち』は間違いなく名作であると思うのだが、それにしてもタイトルにもなっている"おろち"という名の少女の存在の仕方が絶妙である。狂言回しの役割なのだが、主人公を数十年に渡って追っていくにも関らず、歳をとることはない。また、何かしら魔力を持っており、それとはなく干渉(いい意味での)をしたりする。物語のメリハリをつけるのには絶妙な役割である。

 美少女おろちは発表当時人気のあった藤圭子をモデルにしているといわれており、垢抜けしない美しさは物語の重苦しさ・おぞましさとマッチしている。しかし、"おろち"という名前は非常に不思議である。おろちというと大抵はヤマタのオロチを想像するし、由来は想像を絶している。しかし、次第に違和感がなくなるもの事実である。

 おろちの延長に『エコエコアザラク』や『スカイハイ』(こちらはドラマ版しか知らない)があったりするような気がするのだが、なかなか楳図を凌駕するというのはままならぬようだ。まぁ、楳図マンガの台詞回しは時としてどうしようもなく下手くそでだははと頭を抱えてしまうこともままあるが、それも味になっている。

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