よく判らない脳味噌
ここ5、6年といったら役場では通常の業務以外の役場全体の管理業務といったものが増えてきている。多くが外部に向けて風通しを良くするための業務であり、昔は貧乏役人として見向きもされなかったのが、それなりの地位を身につけてきたと云うことに他ならないのだが、それで常に雑用庶務は忙殺されている。
管理部署から依頼文が来て調書を作成するのだが、その作成要領が読めない人がいる。うちの上司なのだが、残業して要領を何度も読み直したという割りにはやることがちぐはぐなのである。
作成要領はまずその文面をそのまま読むことが大切である。そこに書かれている以外のことは必要ないし、そこに書かれていることは漏らしてはいけない。要領自体が言葉足らずの場合があるが、全体からどこに矛盾があるか、判断の不明点があるかピンポイントで問題点を明瞭にしておく必要がある。そうして一番大切なのは、それが何を目的として作成しようとしているのか、ということである。これが判っていないとぶれが出ていてもまったく気がつかない。
うちの上司がこの大もとの目的というのが読み取れない人で、周りが説明して、その場では理解出来ても、すぐに自分の妄想に走ってしまうのである。これは本当に困る。役場の仕事はすべて法令・条例といったものに基づくものであり、各々の「法の精神」というものを理解して業務を行っている訳なのだが、この人はすべて前任者の慣習に基づいてやってきたのではないかという疑いがある。
そういう状態であり、どうしてあたしが上司を指導し、はたまたそれは間違っていると叱らないといけないのか、非常にやる瀬ないのである。
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