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2007年4月の35件の記事

2007.04.30

鬼海弘雄『印度や月山』(99)

 インドには頻繁に行っていると云う鬼海弘雄のインドに纏わるフォトエッセイを入手したが参った。

印度や月山
印度や月山

鬼海 弘雄 (著)
単行本: 237ページ
出版社: 白水社 (1999/12)

 鬼海の写真の奥行が好きで、この人の写真は高く評価していのだが、文章の方はどうもダメなようだ。限りなく現在進行形に近い状態での描写が続き、思考の入る余地がないがないのだ。

 文字表現は何かについての描写のみならず、理論構成の手段としても用いられることが多い。そして、行間を読むといった明確には示さないものの、匂わせるといった腹芸にも長けている。

 何かについてと云う集約のないことのつらさ・底なしさを彼の文章に感じてしまって、数編読んだだけで放置してしまった。こうことは珍しく、20年程前に句点「。」がなく、延々だらだらと文章の続く野坂昭如の『火垂るの墓』の1ページ目に恐怖して以来である。

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すべて無着色の線画である(BlogPet)

ほんとうは、O-Maruは
掲載されているGONTITIなイラストは写真から起こされたものらしいが、すべて無着色の線画である。
とか言ってた?

*このエントリは、ブログペットの「フタキンSkywalker」が書きました。

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2007.04.29

連休

 民間では9連休のところが2割ほどあるということなのだが、役場ではカレンダー通り。有給をとって長期休暇に出来なくはないが、やはり白い目で見られるし、国内では余程場所を選ばないと人間を見に行くだけということになる。一番最初の部署はルーチンワークが厳しく、連休は少なくとも半分、年末も30日まで出勤しなければ処理が滞り、とんでもない状態に陥ると云うところだった。異動後にこの時期、カレンダー通りの休暇がとれることが夢のように感じたものだ。さらに役場にはカレンダーには印のないお盆休みも存在しない。有給は取りやすい雰囲気が強いが、長期休暇に向いていないというのが役場である。

 当地は一応観光地ということになっているので、休み中は観光バスが随分と目につく。しかも普段は路線バスも通らないようなところを近道ということなのか観光バスが突っ走ってくるのでびっくりする。

 なかなかの光景を見せてくれたのは海の向こうのナンバープレートをつけた同形の原付バイクが20数台連ねて国道を走るというもの。バイクの愛好家集団なのだろう。スポーツタイプとはいえ原付なのでトロトロと50mくらいの帯になっていた。

 何とはなく2時間ほど車を転がしていた。連休とはいえ、家庭の状態はよろしくなく、家族揃ってということも特にない。まぁ、仕方ない。うちの上司は仕事が追いつかず、休み中も出ると言っていたがどうしているだろう。出たとしてもサービス残業だろうし。

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2007.04.28

GONTITI『BEST』(02)

 ゴンチチが聴きたくなって『BEST』をオクで落札する。アコースティックな曲がどうしても聴きたいときがある。そういう時にゴンチチがいいのでないかと思ったからだ。ゴンチチについては、竹中直人監督映画の『無能の人』の音楽をやったのとか、常盤貴子のCMで有名になった『放課後の音楽室』くらいしか知らないが、それでもその良さは何となく判る。

BEST
BEST

GONTITI (アーティスト, 演奏)

 ゴンチチ20年間の集大成という振れ込みのこのアルバムであるが、アコースティック・ギターとひと言で云ってもいろんなスタイルがあってちょっと戸惑う。あたしが素直にいちばん好きだと思ったのは、ラストの曲「Chinese Bellflower」。NHK-BSのアジア関係の番組のエンディングに使われていた曲らしいが、メロディーラインを重視した素朴な演奏がどうしようもないほど心地よい。

 この曲を聴いていて思い出したのが、ヴィム・ヴェンダースの『PARIS,TEXAS パリ、テキサス』(84)のライ・クーダによる音楽。特に「Houston in Two Seconds(ヒューストンまであと2秒)」なんてスライドギターが寂れたもの悲しさを強調し、聴くだけで泣けてくる一曲なのだが、極限までシンプルさで勝負しているところは楽器使いの極みとも云える。

パリ、テキサス
パリ、テキサス

ライ・クーダー (演奏)

 ただし、スライドギターが嫌いで、ギターの神様のひとりであらせられるマイク・オールドフィールドはピックを使わずに指で引いていたと云う。まぁ、そのあたりになると好き好きになってしまうわなぁ。

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2007.04.27

思った歳プラス5歳

 本日の部署の歓送迎会で平成元年生れのアルバイトさんにあたしが幾つに見えるか尋ねると、やはり実年齢より5歳若い歳で答えが帰ってきた。この回答率はおそらく9割超になると思う。60歳くらいになって若く見られるのはおそらく悪い気はしないと思うんだけども、人生の中堅ところにいて若く見られるのはやはり辛いものがある。ちなみに彼女には2歳年上のお姉ちゃんがいて、なおかつ、父親はあたしの3歳年上である。

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2007.04.26

尋ねること

 4月からの仕事が部署の庶務ということになったのだけども、この仕事というのはとにかくスピーディでないといけない。迅速さを求められると同時に確実さも必要。判らない時は本当に考えてもどうしようもない。創意工夫にまつわる考慮ではないので、とっとと誰か詳しい人間に尋ねて処理を進めるしかないのだ。

 男の人には比較的多いのではないかと思うが、あたしもひとにものごとを尋ねるのが苦手な方だった。見知らぬ土地に行って道に迷った時なんぞ、必ずカミさんに通行人に訊いて貰っていた。女の人はどちらかというとこういうのに抵抗がなさそうに見える。値切り交渉なんてのも案外近いものがあるのではないかと思う。大阪のおばちゃんが値切りをしているのはごく普通に思えるのだが、大阪でもおいちゃんがそれをやっているというイメージは余りない。

 プライドが故なのかシャイな故なのかよく判らないが、そういったところも仕事によって改造されていく。人間が人間を教育するよりも、仕事によって人間を教育することの方がはるかに容易そうだ。

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2007.04.25

PiNMeN リアル・フィギュア

 PiNMeNのDVDは先日紹介した1巻ものに続いて、リアルフィギュアの付いた2話ごとを収録した6巻ものが発売されている。

 最初にリリースされたものにもフィギュアが付いていたが、胴体に針金が入っている昔懐かしい針金人形だった。手足に針金が入っているので、本来か細いPiNMeNの手足が妙に太くなり、ちっともリアルではなかった。今回入手したものは手足は動かすことはできないが実にリアルな造りとなっていて、とても嬉しい。

 監督は『PiNMeN rework ピンメン リワーク』のコメンタリーで云っていたが、PiNMeNは蟹をイメージしてクリエートしたものらしく、その特異な容姿が完成した段階で、この企画の成功度は非常に高まったように思う。とにかく造形が素晴らしく、そのリアルなフィギュアが欲しくて仕方なかった。

PiNMeN 1
PiNMeN 1

 入手先はヤフオクで第5巻欠番の5巻で2000円という落札価格だった。フィギュアのポーズは2種類しかないらしく、表情が異なるのみ。これはちょっと残念だった。ただ一体だけ額に"SOLDOUT"、後頭部に"PUSH"と書かれているものがあり、本編を見たことのある人間にとっては最高の一品となっている。

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2007.04.24

全国学力テスト

 一過性のあるテストで人間の能力を計るのは実に難しい。あたしの学友で至極真面目、定期試験では常に上位だったのだが、入試試験ではぼろぼろの結果。どうも本番に弱い人間らしく、肝心な時に思わぬ結果を出していた。こういう人物を見ていると本当に試験というものは危ういものだと思ってしまう。

 77億円をかけての今回の一斉試験、本当に意味があるんだろうかね。

 知識と知恵は少なからず相乗効果をあげるものだが、知識はそれだけを先行させることも可能。詰め込み主義というのがそれ。一番いいのは知恵が知識を求め、知識を膨らませていくこと。これが実質的に行われるのは大学以降になるのだが、実はこれが教育の本当のスタイルであるし、小中高でも何らかの形で実践を願いたいと思う。

 今回の試験ではやはり順位を出すということがメインになるのだろうか。勝ち組であるとか負け組であるとか、そんな下らない二項対立に拍車をかけなければいいのだが。

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2007.04.23

長崎市長選

 寒い選挙を見せられてしまった。

 長崎市長選中に立候補中の前市長が襲撃されたのは非常に残念な出来事であるが、その事件について安倍首相が「民主主義への挑戦」と述べた。この民主主義への挑戦とはどういう意味だろうか。行政に携る人間が襲撃されると民主主義が揺るがされたことになるのか。首相の馬鹿さ加減には驚く。数の暴力を施行して、民主主義を形骸化させているのは自分ではないか。その行為こそ、民主主義への悪意ある挑戦である。

 亡き前市長の身内が急きょ立候補し、選挙に破れた挙げ句、選挙民を詰るような発言をしていたこと。選挙は立候補する人間のものであり、その背景に纏るものではない。おそらくそれまでの職を捨てて立候補しているだろうし、将来の不安もあったのではないかと思う。そういう意味では別の候補が当選したことに少なからず安心した。

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Maruが(BlogPet)

昨日、O-Maruが
「ピタゴラスイッチ」は現在も放送中で、第3巻が出るのはピタゴラからすると来年末以降になるか。
とか考えてたよ。

*このエントリは、BlogPet(ブログペット)の「フタキンSkywalker」が書きました。

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2007.04.22

ピタゴラ装置 DVDブック2

 前作に続くピタゴラ装置 DVDブック2である。ともに2002年から2006年にかけて作られた装置だが、前作でチョイスされたものよりやはりグレイドが上がっており、リピートしないと仕組みが判らない、また、リピートしても原理が判らないものが多くなっている。

ピタゴラ装置 DVDブック2
ピタゴラ装置 DVDブック2

 原理と現実は別物で理屈がなりたっていてもなかなかその通りに動いてくれないことが多い。この装置も同様らしく、リテイクを重ねたものも多いようだ。中には100以上のテイクを要したものもあるらしい。ほんのささやかな角度で動きを誤ってしまうこともあるだろうし、苦労が偲ばれる。

 それにしても装置の最後は番組のタイトルでもある『ピタゴラスイッチ』というロゴで締めくくるようになっているのだが、ビー玉を転がす仕組みだけでなく、このフィニッシュのデザインも考えなくてはならず、なかなか大変だったろうと思う。それなりに締めないと形にならないのだ。また、カメラマンも。コロコロと転がる小さな玉をアップで捉えるのは難しい。装置の失敗ならともかく、カメラのミスでリテイクとなるとこれも随分メンバーから顰蹙を買うことになる。

 「ピタゴラスイッチ」は現在も放送中で、第3巻が出るのは本数からすると来年末以降になるか。その時にはやはり予約を入れてしまうだろうと思う。

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2007.04.21

織田 憲嗣『イラストレーテッド名作椅子大全 The Illustrated Encyclopedia of Chairs』(07)

 週刊誌AERAで紹介されていたのを見て、ついつい衝動買いする。早くに絶版になりそうで、いったんそうなると古書でも高値がつきそうな感じだったから。こういったものは入手し易いうちに手に入れておくべきである。

 英語タイトル The Illustrated Encyclopedia of Chairs にあるとおり、椅子の図鑑である。雑誌『室内』での14年間に渡って連載された「イラスト椅子づくし」を纏めたもので、54名の建築家・家具デザイナーの椅子が733ページにわたり、総数8233脚紹介されている。椅子は各作家ごとに、試作も含めファーストモデルからエンドモデルまで時系列ですべてが紹介され、デザインの変遷が一目了然になるようになっている。

イラストレーテッド名作椅子大全
イラストレーテッド名作椅子大全

織田 憲嗣 (著)
大型本: 733ページ
出版社: 新潮社 (2007/03)
ISBN-10: 4103042516
ISBN-13: 978-4103042518
商品の寸法: 26.6 x 19.6 x 4.6 cm

(表紙を拡大表示)

 掲載されている膨大なイラストは写真から起こされたものらしいが、すべて無着色の線画である。そのため材質や配色デザインが判らない。非常に勿体ない。これらが着色されたものであれば、価格はどの程度になっていたか想像はつかないが、2、3倍程度なら支出は惜しくない。

 デザイン関係の書籍ということもあり、装丁も凝っている。箱のタイトルも透かしのようにロゴやイラストが入っていて美しいが、本体も厚紙の表紙と本文を同じサイズ(普通表紙の方が本文よりも大きい)で断裁されていたりと眺めているだけで気持ちが良い。

 始めの方にガウディーの椅子も紹介されていてとても嬉しかった。あたしはこの人の椅子が欲しいんだよねぇ。まぁ、どのようにすれば入手できるかも、いくらくらいするのかも知んないけども。

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2007.04.20

喫煙中断中の現況

 気付かぬうちに時は経つもので、煙草するのを中断して、すでに2年半ほどが経ってしまっていたようだ。2年半が長いか短いかよく判らないのだが、20年間あまり吸っていたので1割強くらい中断していることにしかならない。

  開始日時 2004年 10月 5日 15時 0分
  経過時間 2年 6月 15日 8時間 54分経過
  吸わなかった煙草 1298箱 12本
  浮いた煙草代 350622円
  (原価 150253円 たばこ税+消費税 200369円)
  延びた寿命 54日 2時間 36分

 浮いた煙草代が35万円。これは先の値上げは反映していない数値なので、もっと浮いているはずだが、月給1月分強が高いか安いかというと少し答えに困るところもあるが、間違いなく健康には良いはずなので、かなり得になっていると考えるべきなんだろうなと思う。(ちなみに先月はクソ忙しく、残業費がこの額より少しばかり多いくらいだった!)

 これらのお金はすべて書籍代やDVD代に変っている。煙草を中断して部屋が狭くなる。考えてもなかったことである。

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2007.04.19

辺境は作られる

 仕事で合併した隣市の役場に行く。もともとは本庁だったのが今は支所になっていて、人数の割には大きな建物となってしまっている。

 平成の大合併でうちの県は素直にお国の方針に従った。もともと70ほどあった市町村が2年ほどで20の1/3以下の数になってしまった。中心にある自治体は職員数が増える程度でそんなに変りはないが、そうでないところは一気に寂しくなる。自治体がいくら平等にしようとしても、限度はある。周辺は所詮周辺であり、何かにつけて後回しになる。小さい自治体は都道府県からもともと見離されていたかもしれないが、それでも主体性を持って頑張っていたのが、勢いたがが外れて拍車をもっておちていく。

 静かな支所をみて、どうしようもなく悲しくなってしまった。

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2007.04.18

私本管理Plus

 つい先日、面白いソフトがあるのを知った。私本管理Plusという蔵書を管理するデータベースソフトである。本棚6つに書籍やCDが溢れている(440枚ほどのDVDについてはプラケースを捨てて、キャリングケース3つにて保管)にもかかわらず、なんら管理をしたことがなかった。

 この。私本管理Plusは2002年からリリースされているようで、版も大分重ねられており、使い勝手も非常によい。インターネットが普及して非常に嬉しいのはデータが簡単に入手することが出来るようになったこと。出版物を管理しているISBNというコードが判れば、Amazonのサイトから著者や出版社等の基本的なデータを引っ張ってきてくれる。さらにISBNコードですら検索で確認できる。登録するのは本当に私的なことだけになる。

 非常に面白いので手もとにある書籍やCD、DVDを300あまり登録してみた。書籍でいうとおそらく1割強くらいの感じだし、最終的にはどのくらいの量になるか判らないが、ぼちぼち整えてみようと思っている。もっともこれが完成したところで何がどうなるという訳でもないが、自己満足として。

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2007.04.17

CinemaScape-映画批評空間-

 映画好きが映画について採点をしたりコメントを寄せたりするサイトにCinemaScape-映画批評空間-というのがあるのだが、このサイトを知ってすでに4年くらい経つのだが、初めて知った時にはすでにコメンテータの新規登録を休止しており、これまでただただサイトを眺めているしかなかった。

 サイトを眺めているうちに、どうも昨年末からこのサイトが新規コメンテータの登録を始めていたことに気がついた。ただし、そのままサイトで新規登録できるという訳ではなく、すでに会員になっている者の紹介という形で登録が出来るらしい。コメンテータの自己紹介を見ると、何人もが紹介をするから希望者は連絡を、といったことを書いており、さっそくメールで依頼し、登録を済ませた。

 映画なんて最後は本人の解釈であったり、好き嫌いになるのだけども、それでも他人の意見を見るというのは新たな発見があって面白い。最近は映画を見てもまともな見解を示せなくなって、適当、投遣りになりつつあるなとつくづく実感してしまう。ここと同じO-Maruというペンネームでやっていますので、見かけた人はよろしくお願いします。

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2007.04.16

川井憲次『イノセンス オリジナル・サウンドトラック』(04)

 やっぱり持っておくべきかなと思って、中古で半額で入手した一枚。

イノセンス オリジナル・サウンドトラック
イノセンス オリジナル・サウンドトラック

川井憲次, 伊藤君子

 押井守のこだわりの炸裂した映画『イノセンス』だが、やはり技術ばかりが先走りしたような印象は否めない。作品としても今ひとつ馴染めない。しかし、川井憲次の音楽は一般的にも評価は突出していた。川井の音楽はあたしも好きで機動警察パトレイバーを始めとしてサントラはすでに何枚も持っている。

 このアルバムに収録されている『傀儡謡-怨恨みて散る(くぐつうた うらみてちる) 』は80人の歌い手による合唱曲であり、特に高く評価されているようだが、10年ほど前に先立って公開された『攻殻機動隊 GHOST IN THE SHELL』(95)の『謡』シリーズがベースになっていて、やはり、こちらの方がインパクトが強く、個人的にはどうしても高い評価をすることができない。

攻殻機動隊 GHOST IN THE SHELL
攻殻機動隊 GHOST IN THE SHELL

川井憲次

 ただ、ジャズの『River of Crystals』はなかなか素晴らしく、川井の音楽の造詣の深さをあらためて思い知ることになった。

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とか考えてたよ(BlogPet)

いつも、O-Maruは
水木はつげの前に負傷し、本人はつげには関っていないが、彼のいた隊は全滅には至らなかったものの、一度はつげが行われていたようである。
とか考えてたよ。

*このエントリは、BlogPet(ブログペット)の「フタキンSkywalker」が書きました。

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2007.04.15

誕生日

 本日はあたしの誕生日。年齢的には人生の折り返し地点に来ているという感じ。実はもっと前に折返しに入っているのかもしれない。

 特にこの20年間を振りかえると本当に短くあっという間だった。いろいろあったのだろうけども、あっという間だった。光陰 矢の如しというが、まったくその通りである。

 老いて、やがて死ぬことは別に怖いとも思わないが、この時間を真っ当に使っているかどうかというのが気になる。時の価値はあたしだけにしか作れない。

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2007.04.14

つげ義春『つげ義春全集 別巻』(94)

 つげ義春は映画にもなった『無能の人』の連作の後、『別離』(87)という短編を発表してからは創作を休止している。20年にも及ぶ休止なので、実質的にはやめてしまったといった方がいいのかもしれない。『無能の人』の頃はつげを知って間もなくであり、リアルタイムで書籍を買っていた。また、以前のものも集めているようなこともしていた。

 全集が出た時も最初の数冊は発売と同時に購入していたのだが、単行本と重複するということもあり、好んで書店に出向くということはなくなってしまった。つげの目新しい書籍が出ていないか久しぶりに気になって調べていると、絶版気味のこの全集に人気があり、特にエッセイ・イラストを集めた別巻が高価で取引きされていることを知る。全集の中でもいちばん最後に発売されたようで、全巻揃える前に購入を中断しているので、当然、自宅にはないものだと思っていた。

つげ義春全集 (別巻)
つげ義春全集 (別巻)

つげ 義春 (著)
単行本: 318ページ
出版社: 筑摩書房 (1994/06)

(表紙を拡大表示)

 が、本棚をざくっと眺めると間もなく片隅にあるのが目についた。初版第一刷だった。押えるところは押えていたんだなと自分に感心した。

 内容的には『つげ義春とぼく』(88)と重複するところが多く、大した内容のような気はしない。エッセイも先日取り上げた『貧困旅行記』(91)の方が遥かに面白かった。

 それにしても購入済の書籍をすっかり忘れてしまっていたのは初めて。

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2007.04.13

NOVUS/ステープリングプライヤー

 先日、ゼニスのリムーバーを買ってご機嫌になったので、今回はステープラー本体。

 ステープラーというとゼニスのものが有名らしいが、同じようなスタイルを持ったドイツのメーカーNOVUS ノーバスのものを選んでみた。4枚程度なら軽く握っただけで留めることのできるオートマチック機能付。なかなか気持ちよく書類を留めることができる。

 針も通常のMAX10号針よりもひとまわり小さなもの。実は針の幅が小さいと固定が悪いということもあるのだが、普通のものと違っているのがちょっと嬉しい。針は5箱、1万本を一緒に購入しておいた。

 やや大きいが丈夫そうであり、あたしが退職するまで(あと18年)は使い続けることができるだろうと見込んでいる。

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2007.04.12

水木しげる『総員玉砕せよ!』(73)

 つげ義春のマンガは描き込みの細かいものが多いが、それはおそらく水木しげるのアシスタントをしていたためだろうと思われる。つげのマンガの背景描写の細かさには驚かされるが、水木の方が遥かに綿密であるということを再確認した。

総員玉砕せよ!
総員玉砕せよ!

水木 しげる (著)
文庫: 363ページ
出版社: 講談社 (1995/06)

 水木というと『ゲゲゲの鬼太郎』(『墓場の鬼太郎』)を始めとする妖怪ものが有名で、4巻にも及ぶ『妖怪文庫』などを眺めていると、見聞の広さと云うのかイマジネーションの豊かさというのか本当に感心させられるのだが、それと同じくらいに戦記ものでも有名である。水木が出征し、戦場で片腕を無くしているのは誰もが知るところである。今回、初めて水木の戦記ものを手にした。

 絵であるが、やはり細かい。銅版画の描き方と点描が背景に多く用いられ、反対に人間は最小限の線で表現される。この微妙なコントラストが独特な水木の世界を形づくっている。絵としてのマンガとしては非常に高度なものであり、技術的にはマンガの神様といわれた手塚を遥かに凌駕するものであろう。実際の描き込みの多くはアシスタントがしていると思うが、それでもひとコマひとコマの構成は水木本人がやっているはずで、その才能には舌をまく。

 水木が大東亜戦争で闘ったのはラバウルで、その時の様子の90%までを有りの侭に描いたのが、この『総員玉砕せよ!』である。水木は玉砕の前に負傷し、本人は玉砕には関っていないが、彼のいた隊は全滅には至らなかったものの、一度は玉砕が行われていたようである。そういった実体験をもとに前半は戦場の日常、そして後半は玉砕への道が描かれる。水木の表現はもともとユーモラスなので古参兵による初年兵いびりについても深刻さはないが、それでもドキリとされるシーンは前半においてもいくつか出てくる。今まで映画等で戦争については多少なりとも見聞きしてきたが、その想像を超える酷たらしい現実があった。

 それにしても日本の戦いが精神論中心であることにはウンザリする。第2次世界大戦での米国空挺部隊を描いた『バンド・オブ・ブラザース』を見ていたりすると余程状態の悪い戦線でもない限り、前線のすぐ背後には救援所が設けられ、負傷した兵士の手当が行われている。兵は消耗品であるという意識は低く、その分慎重に戦闘が行われているような気がする。日本軍の場合、精神、勢いだけが先行し、中身のないことが多いのが片腹痛い。

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2007.04.11

つげ義春『貧困旅行記』(91)

 気分が落ち込んでしまった時にこの人の作品を見ると安らぐ。つげ義春の生活はお世辞にもいいとは云えず、おそらく最悪とも云えるかもしれないのだが、それでも誰の心の中にも潜んでいるような人間の弱さのようなものが的確に描かれ、それを再認識することでほっとするのだ。この人の作品はマンガであれ、エッセイであれ、カタルシスの意味あいが非常に強いと思われる。

貧困旅行記
貧困旅行記

つげ 義春 (著)
単行本: 193ページ
出版社: 晶文社
(1991/09)

(表紙を拡大表示)

 この書籍はおそらく10年ぶりくらいに読み返した。つげの精神状態は良くなく、鄙びた場所で静かに過そうと云う意識が強い。そういう状態で山奥の一軒宿を訪れたりしていたようなのだが、そういった旅に纏るエッセイが纏められている。

 鄙びた宿がいいというとなのらしいが、それでも単に鄙びて汚いだけのところはつまらないと云う。かなりの審美眼をもって鄙びた加減を見ているのだろう。とてつもなく我が儘な人だとは思いつつも、何とはなく判るところもあり、苦笑を誘われる。つげは家庭の事情で小学校を卒業後、中学校には進学せずに就職し、まともな教育を受けていないのだが、彼の文章には何ら淀みがない。文章構成力は才能によるものであるとつくづく知らされる。

 マンガ家として知られるつげだがエッセイも非常に優れている。

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2007.04.10

気分は最悪

 相変らず気管支炎は直らず、熱も下がっていないようで、今日も仕事を休むことにする。熱が高いのか頭がぼーっとしてて気分がよくないのだが、さらに気分の悪くなることがあった。

 昨日は次男の入学式で今日からいよいよ学校生活が始るのだが、6年生の上の子は7時半にはとっとと家を出る用意をしているのだが、下の子はぐずぐずしている。こんなんでいいのか、とカミさんに問いただすと、自分の膝の状態が悪くて、学校に連れて行けないから休ませるという。うちの子には問題があるから親が連れていかないといけないのか、全員そのようにするように学校から指示が出ているのか判らないが、絶対に学校まで一緒に連れていかないといけないというのだ。完全な親の都合で休ませていいのかと云うと自分のすることにケチをつけないでくれと云われた。

 なんかやる瀬なくって、これまでで一番最悪ともいえる気分になってしまった。

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2007.04.09

次男の入学

 高機能自閉症との診断を受けている次男が小学校に就学した。今日は入学式。今年から6年生になるに~ちゃんは8時前にとっとと学校に行ってしまったのだが、10時から入学式の次男についてはまだ家を出るのは早く、しかも着替えも出来ていない。さっそく、「に~ちゃんと一緒に学校に行くのに!」と騒ぎまわる。

 あたしは昨日に引続き体調最悪で、休暇を取る。気管支炎がひどい。8時半を過ぎてようやく身仕度ができたようで、次男は蝶ネクタイなど一張羅を着ている。廊下で記念撮影。あたしも入学式の日に家の門の前で写真を撮らされたものだ。写真がモノクロからようやくカラーにかわった頃のこと。次男も当時のあたしと同じように首をすくめた力の入った起立で何枚か写真に収まった。

 再び、横になって起きたのは午後2時くらい。子供は2人とも帰ってきており、カミさんはいつものように寝ている。上の子に入学式のことを聞くと次男は特に騒いでいるようなことはなかったらしい。カミさんは結局、起きることはなく、昼飯、晩飯もあたしが用意しないといけないくらいだったので、詳細を聞くことはできなかった。

 知能は高そうだが、唯我独尊という感じの次男なので、この先、いろいろしてやられそうである。

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きょうフタキンSkywalkerは(BlogPet)

きょうフタキンSkywalkerは、帰宅した?


*このエントリは、BlogPet(ブログペット)の「フタキンSkywalker」が書きました。

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2007.04.08

体調不良

 本格的な風邪のよう。気管支がおかしいし、熱もありそう。気分は最悪。

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2007.04.07

デイヴィッド・リーン『アラビアのロレンス Lawrence of Arabia』(62)

 何だかんだといいながら今まで見たことのなかった『アラビアのロレンス』。リマスターのフィルムが映画館でかかった時も何故だかパスしていた。何か抵抗があったんだよな。

アラビアのロレンス 完全版
アラビアのロレンス 完全版

監督:デビッド・リーン
製作:サム・スピーゲル
脚本:ロバート・ボルト
出演:ピーター・オトゥール、オマー・シャリフ

 ということで、DVDで初めてみた。227分という3時間50分弱の長編であるにもかかわらず、特に中弛みすることなく鑑賞することができた。

 物語は第一次世界大戦下、トルコ帝国により制圧されたアラビアを解放すべく、イギリス軍はロレンスをアラビアに派遣する。ロレンスはアラブ民族による反乱軍を指揮し、アラブ独立をも目指すといったもの。歴史を見れば判るようにロレンスの企ては最終的に失敗するのだが、英雄から正気を失った者へと墜ちていく様は痛ましい。リーンの映画の多くはスケールがとてつもなく大きいが、砂漠を舞台にしたこの作品も例外ではない。

 それにしてもあたしが辛かったのは主演のピーター・オトォールがどうしようもないくらいのブルー・アイであったこと。あたしは何故だか判らないのだけどブルー・アイが苦手で、段々とイライラしてくるんだよねぇ。変な言い方になるけども、同じ人間と思えない。これは生理的な問題。

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2007.04.06

ZENITH 586

ZENITH 586 一見刺抜きのような形をした製品であるが、これが思った以上に優れたものなのである。いったいなにに使うのかというとステープル(いわゆる日本で云うホッチキスの針)を外す際に使うリムーバーである。

 ZENITH(ゼニス)というイタリアのメーカーによるものだが、今まで使っていた日本製のものはペンタイプのものの先にヘラがついていて、それをステープルと紙の間に突き差して剥ぎ取るという仕組みのものだったが、これは摘み取るといった感じか。使い勝手は想像以上によい。初めは多少の慣れが必要だが、いったん慣れてしまうと、先のペンタイプのものよりか遥かに素早く作業を進めることができる。

 異動の際、机の上に山積みになっていた50cmくらいの書類もこのリムーバーでかなり楽に処理できたという実績がある。ということで、事務処理とかで針外しが必要な方にはぜひお薦め。ただ問題なのは外した針がどこかにいってしまうこと。弾け飛んでしまうことも多い。

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2007.04.05

ついにこの時が来た

 職場で2年契約のアルバイトさんが入ってきた。人事に提出する調書を見ると平成元年生まれ。中学時代に隣の席でいつもなんだかんだと言いあっていた女の子が子供出産したのが平成元年。あたしの子供であってもおかしくないんだよねぇ,,と思いつつ、その子を見ると自分の年齢を実感せずにいられない。

 後任者の20代半ばの男の子はやはりあたしのことを30代半ばだと思っていたよう。5歳は若く見られる。もっともさすがにこの年になると生え際に一、二本白髪が明らかに交じるようになってしまいました。でも本数が少ないから妙に目につくんだよね。

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2007.04.04

人徳

 管理職で、事後ばかり怒り散らしている人がいる。事前にはなにもせず放置していて、まったくアドバイスはない。さらに自分がしくじってもなんら断りはなく、当然のように事後処理を要求する。あたしは上司といえど、下らない人間には絶対取入るようなことをしない、できない人間である。まぁ、そもそもが取入ることなんぞしないのだけども。ということで、お互い、完全に無視し合うような関係にあった。

 異動後、後任者の引継で夜半まで残業して一緒に作業したり、その管理職が説明しろというので日中も半時間ほどであるが戻って説明したりしていたのだが、本当に当り前のような顔をしている。

 なんだかねぇ...

 皆に嫌われているのを知っててか知らないでか、時にどうしようもなく可哀相に見えてくる。

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2007.04.03

長男の帰宅

 カミさんの鬱病がひどく、あたしの実家に預かって貰っていた長男が1年8ヶ月ぶりに戻ってきた。下の子が小学校に入るので、面倒を見て貰おうと云う心づもりもあるようだ。

 特に戻ってきてどうのという雰囲気はなく、以前と同じように帰宅したあたしを玄関先まで出迎えてくれた。下の子はやはりに~ちゃんが戻ってきたのが嬉しいようで、家族が四人、とか嬉しそうに数え、に~ちゃんについて回っている。

 このまま無事に過すことが出来ればいいのだが、どうなることやら。

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2007.04.02

最悪は絶好の試練なり

 異動になる度に、これだけはやめて欲しい、といった分野が見事にまわってくる。苦手なことに直面するものの、仕事だからどうしてもそれを克服しないといけなくなる。これって幸か不幸か。まぁ、この役場を後20年も勤めることはなくなってしまったけども、これからの変化を愉しんでいこうと思ったりもする。とはいえ、余裕があるという訳ではないんだけどね。

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それは(BlogPet)

O-Maruたちが、非常に高度な文明を持つ、地球へと出稼ぎに向かう


 子供はそれに見はまっていた
遠い体型など判らないのが地球でアルバイトをする様子を加入したかった
それは、短くサピエンスなどを爆発したかったの♪
O-Maruは、短くサピエンスなどを悩みとして抱えていて、判じ物というスタイルも取っている
とか思ってるの。


*このエントリは、BlogPet(ブログペット)の「フタキンSkywalker」が書きました。

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2007.04.01

池田爆発郎『PiNMeN rework ピンメン リワーク』(05)

 『PiNMeN(ピンメン)』を買ったからには第2シリーズも買わなきゃいけないということで、再び大枚を。

 前段が全12話だったのに対し、今回は8話となっている。印象としてはシンプルさが多少なくなってきて、なんとも云えぬ人工っぽさを感じるようになっていた。背景の色付きのものが多かったためか。しかし、相変わらずの演出で異次元空間に突飛ばされたような気分に陥る。

PiNMeN rework
PiNMeN rework

 この後、ピンメンシリーズのリリースはないようだ。完成度も決して低くはない、上出来のものが多いが、さらに量産することで質が低下してくることは絶対に避けられない。だから、この程度の量でのリリースで終了とするのが正解なのかもしれない。

 それでも前巻の第一作目はやはり新鮮に見える。

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