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2007.03.22

菊地豊『軍艦島―残された航跡 廃墟が語りかける時』(91)

 これもヤフーオークションで入手。著者の菊地さん本人が在庫処分のために出品している。カバーもなく、傷みが幾らかあるものを出品しているということで、定価2039円のものが送料込みで1240円という固定価格だった。送られてきた並製本の書籍は小冊子によく用いられるレザックの表紙だったが、表紙と見返しの張り合わせがずれているため、多少表紙が浮いてしまうと云うもので、そのままの商品にするのはどうかというものだった。しかし、中身は傷みが全くなく、廉価で入手し多分には特にどうだということはない。

軍艦島―残された航跡 廃墟が語りかける時
軍艦島―残された航跡 廃墟が語りかける時

菊地 豊 (著)
出版社: 創栄出版 (1991/11)

(表紙を拡大表示)

 書籍が発送された時に一緒に送られてきた文書がこれ。菊地さんの軍艦島に対する思いや出版の経緯、そして今後のことが見て取れる。

 菊地さんが軍艦島に上陸できたのは本の3時間あまりで、その間に撮られたものがこの写真集になっている。彼は現在教員をし写真を生業にはしていないようだが、写真コンテストで幾つも賞をとった経歴もあり、見せる写真が多い。真剣勝負をしながら、島をとにかく駆足で巡ったのだろうと思う。写真一枚一枚はフォトジェニックであり、また、朽ちていく有様に対しての感傷にあふれてて申分ないのだが、写真集という組写真としてみると同じ印象のものばかりで、メリハリのないものになってしまい、残念である。3時間という時間では全体の構成なんぞ考えられる訳もなく、そもそも出版自体が後から付いてきたものだから、そこまで言うのは酷かもしれない。

 もともとカラー写真で撮ったものを費用がないと云うことでモノクロ写真集にしたということなのだが、モノクロとカラーフィルムとでは扱いが異なり、プリントする時も大分面倒なのではないかと思う。モノクロを撮る時はあらかじめ効果を考えてフィルムを選択すると云うところから始るのだが、そのあたりがすべてスポイルされているハズなのだ。にもかかわらず、モノクロとしても申分なくプリントされているから感心してしまう。また、オリジナルのカラーもぜひ見てみたいものだ。

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