円安とお買物
日銀が利上げを見送ったことから、円安の歯止めがしばらくかからなくなってしまった。あたしは外貨預金をしているので含み益はまま増えている(上昇しっぱなしのユーロやポンド中心でなくドルが多いのでそんなによくない)のだが、そろそろ国外の製品を買うのは段々と辛くなってくるはずである。あたしの愛用しているMoleskine モールスキンもこの1月の製造元のイタリアで原油高騰による価格値上げに伴い3月から価格変更(値上げ)されるというが、値上げの理由の一つには円安による輸入コストの増大もあるようだ。
輸入品といえば、日常的に使っているのが英国ALBERT THURSTON アルバート・サーストンのブレイシス(サスペンダー)である。以前はサスペンダーに関して特にメーカーのこだわりがなかったのだけど、いったん、アルバート・サーストンのものを使い始めるとこれ以外のものが考えられなくなってしまった。3.5cmという太めの幅といい、長さの調整が前と後ろ両方で可能なこと、バンドの材質がよく1年半使用してもまったくヘタリが見られない等とにかく非常に優れているのだ。1820年創業の老舗のノウ・ハウはやはり侮れない。しかし、価格的には安くはなく、高いのだ。日本の見知らぬメーカーのサスペンダーなら5、6千円であるものが、アルバート・サーストンだと1万円くらいになってしまう。デザインの好いものを何本か持っておきたいのだが、それもなかなか叶わない。
英ポンドは昨年年頭に203円だったのが、現在239円という状態で25円18%あまりの円安となっている。一昨年の9月からブレイシスの売値はほとんど変っていないが、これは在庫があるからだろう。この円安が続いても価格が変らないというのはまったく考えられず、いったん値上げされるとなるとおそらく1本につき千円単位の値上げになるのは避けられないだろう。ということで、とりあえずどんなシーンでも使える黒無地を2本ばかり買っておく。決して安くはないが、いずれ上乗せで買わないといけないというのを考えると、今買っておいた方がお得である。
原油価格が落ちても円安だとコストは結果として上がるし、輸出の多い製造業以外はきつい状態になりそう。利上げ観測で一瞬円高になったが、利上げ決行して円安にブレーキをかけるか、国内景気の回復に歯止めをかけるか、なかなか調整は難しい。
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