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2007.01.01

クリント・イーストウッド『硫黄島からの手紙 Letters from Iwo Jima』(06)

 『父親たちの星条旗 Flags of Our Fathers』(06)と対になる硫黄島2部作のひとつ『硫黄島からの手紙 Letters from Iwo Jima』(06)を観に行く。

 正月というとだらだら過してしまう傾向があるので、今年は映画館の入場料の安くなる(1000円)1日でもある元旦の朝から映画館に足を運んでみた。『硫黄島からの手紙』は11時30分というやや遅い初回上映だったため、上映5分前に館に着くと既に6割強の席が埋っていた。映画館にこんなに人がいるのを見たのは久しぶりである。サービスデーであったこと、正月であるということで動員がよいのか。レンタルビデオのなかった頃25年くらい前は、週末はいつも朝いちの回でも上映の20分位前に入場していないと立見になりかねなかったんだけどね。

 ということで、見た後の感想。

 正直言って、複雑な心境。イーストウッドはこの映画をどうしてつくったのだろうかと疑問になる。『父親たちの星条旗』を作るにあたって、日本側のことも気になって着手したのだろうけども、それでも出来事をなぞったというだけで、葛藤というのが特には見られない。各々の姿勢に変化がないので、だからどうしたの、という風になってしまう。史実を基にしているから、変なフィクションを持ってこづらいということなのかもしれない。そういう意味でこういった出来事があったことに対する解釈のみしか我々はできない。これはアメリカ側の『父親たちの星条旗』についてもいえることでもある。

 個人的な解釈をあえてイーストウッドは表現しなかったのかもしれない。そんなものはどうでもいいと考えたのか。まぁ、題材的(考えるヒントとしての)には再現フィルムでも十分価値のあるものかも知れないが。

 それにしてもこういう風に自国の戦争を丁寧に描くことができない邦画というのは寂しいもんだね。余所の国の人、しかも日本嫌いの人にこういう映画を撮られたら、日本では恥ずかしくって100年は大東亜戦争を題材にした映画は撮れないね。

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