お金の子守
今のあたしの仕事はお金の子守。20弱の現場の予算を管理しているのだが、この時期になると精算の目処をつけないといけない。そういう時期に「4000千万円不用が出た」などと現場担当からいわれると、かけずり回ることになる。
予算も自前の予算とお上に援助して貰っている予算とがある。自前の予算を余らせるのは翌年の査定に響く可能性もなきにしも非ずだが、特にお咎めはない。ただし、お上の援助に関しては残す訳にはいかないのだ。あたしはもともと役所というのが嫌いなのだが、それはこういういったん決めたものは最後まで守らないといけないという融通の利かなさがどうしても解せないからだ。面目というのがあるのだろうか。こういうことをしている限りは、この国の役所というのはロクなものではないとあたしは言切る。
この4000千万も何らかの形で使い切る必要のある予算であり、何処で調整ができるか目星をつけるのに一苦労だった。
あたしは職場を一歩出ると仕事のことは完全に忘れてしまえるタイプなのだが、今の分担を受持ってからは、夜も寝られないこともしばしば起こるようになってしまった。あたしだけが苦労すればやり過ごせることならいいのだが、そうでないことが多く、ストレスになる。
まぁ、頭にくるのは金が余るといってきた現場の担当。全然、悪びれる様子もなく「よろしくね」という感じで去っていく。別の担当に「ここで使えないか」と相談し、可能性があるのなら、頭を下げて使ってもらうよう約束を取りつける。多めに予算の計上をした現場担当に結果を知らせると、「ふーん」のひと言。
お金を多く扱うことが偉いと思っている連中がいるらしいが、お金の子守だけという仕事は実に面白くない。誰かがやらんといけないんだけどね。
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コメント
ども。
以前、ブログランキングでお見かけしていたのですが、
ステーショナリーの記事に興味深々です。
自分も前職はお役所相手の仕事、
予算消化を目の当たりにしてましたねぇ。。。
それが自分のメシの種に繋がるとは思いながらも
モチベーションは上がらないもんです。
心情お察しします。
投稿: 真実Ⅱ | 2006.12.28 23:36
初めまして。
モチベーションが上がらないというか、罪悪感を感じることもありますね。本当に目を剥くようなことをしないといけないですから。制度上は問題なくても、一般通念的にはハァと思う事をやらないといけないことがあまりにも多過ぎです。
ステーショナリーは本当に面白いです。あたしの場合は実用本位ですが、それでも興味惹かれるものは数知れません。
投稿: O-Maru | 2006.12.29 01:13