履修問題
高校の社会科の履修方法について問題になっているが、もう20数年前になるけどもあたしが高校生だった頃なんてもっと酷かった。あたしの行った高校というのは県立高校の滑り止めの3流私立。東京とかだと公立より私立の方がうえになるらしいが、田舎だと私学は少なくて、さらに進学校となるといくつかとかになってしまう。
3流高でも少しでも大学入学の実績を作ろうとして、まぁまぁの成績で入学した生徒に対してはちょっと厳しいカリキュラムになる。そういった中で社会科の履修方法はかなり特殊だった。とにかく受験において科目を絞るというのは有効なことであり、あたしらの場合、社会で履修したのは地理と倫社だけだった。実際に授業があったのは地理と倫社と政経だったのだけど、地理と倫社で受験をするつもりなら、政経の時間に勝手に倫社を勉強していてもいいというお達しが教諭からあったのだ。高校で習った社会科目は地理と倫社のみで、歴史に関する知識が完全に欠如しているのは今だに辛いことである。倫社は大半が哲学分野なので、まぁ、遊びのようなものだった。
当時から高校が受験のための予備校化していて、たまたま履修に際して虚偽の報告をしていたのが明るみになったということで、ちっとも変っていないと思ったりもする。あたしに歴史勘が全くないというのはひとつの不幸だと思うように、高校までの教育というのは一種の教養だから、無駄なように見えて後の人生には絶対に役に立っているハズなんだけどね。
どっちにしろ、大学も就職予備校でしかないと思うし(大学なんて、興味本位で学部を選ぶべきなんだけど、それが出来ている奴ってどのくらいいるやら)、おそらく日本に教育の場なんて存在しているとはそもそも思っていなかったりもする。
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