松田優作のこと
今、TVで松田優作のことをやっているけど、この人はどうも好きになれない。映研時代でも周りの評判は高かったがあたしにはよく判らない。
松田っていうのはどこにいても松田でいようとしていなかったと思ったりする。なんか厚かましくて仕方ないのだ。役者に下らない美学なんて持って欲しくない。手前が手前として輝いては鬱陶しいだけなのだ。松田は恐ろしく不器用な役者だったのかもしれない。
それと、あたしはこの人に品を感じなかったということ。野蛮さはいくらもあったけど、品格はなかったように感じる。そんな風に感じるあたしは鈍いのか。
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コメント
全ての作品を見た上での発言ですか?
それとも氷山の一部で全てを知った様に感じているのかな?
貴方が良く知らないで松田優作の作品に共感できないように
私も貴方の文章には共感出来なかったので敢えて失礼無礼を承知で
書き込みさせて頂きました。
投稿: | 2006.11.05 02:10
あたしが観たのは「人間の証明」と「蘇る金狼」と「探偵物語」以降だから、映画作品としては半分程度ですね。
すべてを知るというのは誰にも不可能だとは思うんですが、漂っている空気が違うんですよね。普通の人とは。配役のものとは違う松田のものが常に漂っている。それが良いと感じる人は彼を高く評価するんでしょうが、あたしにはどうもそれが生理的にダメということなんです。
似たような感じで、コッポラの「ゴッドファーザー」が広く受け入れられているのにあたしにはまったく理解できないものでございました。
投稿: O-Maru | 2006.11.05 10:03