銀河英雄伝説
あたしはアニメはほとんど見ない。例外はパトレイバー等の押井守の作品と銀河英雄伝説である。これらはおそらく大人の鑑賞のために作られたものであり、子供にとってはやや難しいのではないかと思う。
6、7年前にWOWOWで放送された銀河英雄伝説の録画を見直している。この夏にも全話放送したらしいが、残念ながら引越時にWOWOWの契約を解除しており、今回の手直し版は見ていない。
銀河英雄伝説 DVD-BOX SET1 |
銀河英雄伝説はスペースオペラであり、SFに部類分けされるかもしれないが、どちらかというと歴史シミュレートだと考えている。事の進みはいろんな要素を含んだものであり、それが実にリアルなのである。軍事、行政、経済、宗教、人脈等々、ごく世の中が動くに影響を与えているものがすべてきちんと描かれている。
それにしても戦いの規模が大きい。大きいながらもひとつの会戦で100万人の兵士が戦死したりしている。徴兵制度でもなければ用意できない人員数である。軍艦の数も1000単位であるし、どのような経済体制をもってこれらの戦争状態を維持しているのか興味あるところであるが、さすがそこまでは描かれていない。『父親たちの星条旗』(を観て以来、戦争と経済ということを意識しないではいられなくなってしまった。
BGMはほとんどクラシックを用いている。聴き覚えのある曲が随分と流れるのだが、曲名の思い出せないことが多い。非常にもどかしい。新しい曲を作らず、クラシックを用いたのは間違いではなかったろう。シンフォニーの重みが似合っており、中途半端な曲をつけると陳腐になるだけだ。
それにしても、ヤン・ウェンリーという登場人物の魅力のあること。あたしはほとんど他人に憧れを持つということはないのだが、この人物だけは例外だ。
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コメント
銀河英雄伝説はアメリカでは嫌われています。
なんと驚くことに10年連続で子供に読ませたくない本第一位にランクインしています。
投稿: 元・S | 2012.04.01 18:56