老いた父親
この休みの初日に実家に顔を出した。預けている上の子にもしばらく会っていないし、秋祭りということもあった。
実家には親父と上の子だけ。お袋はというと歩きに青森の恐山まで行ったという。一週間ばかり帰って来ないらしい。ネパールに半月行ってみたり、ヨーロッパに行ってみたりでお袋は忙しい。
留守番の親父は今年68歳なのだけど、随分老けてしまった。お祭りは神輿が出るのだが宮出しというのが、早朝にあって有名な神社では結構賑わう。当地の神輿は地域単位の小振りなものばかりだが、神輿をぶつけあう喧嘩神輿というのがあって、これが見ものである。今年も神輿に頭を挟まれて若い衆の亡くなったところもあったようだが、よくあることなので別に驚かない。そういうのが好きでうちの親父は祭となると早起きをして見に行っていたものだが、今年は体調を崩してしまって見に行くことができなかったと云う。
息子が云うのもなんだが、親父は若い頃はなかなかのいい男だった。逆ナンされて3ヶ月で結婚した。それが今では目が落ち込んでしまって、ガリガリになってしまっている。教養はなく、ずーっと肉体労働で生計をたて、定年後も弟の造園業を手伝っているのだが、これも酷くなりつつあるようだ。趣味はなく、働いて時間を潰していたような人だから、体が動かなくなると一気に弱ってしまうだろう。禿げてはいないが、その分、もともと細かった髪の毛がさらに細くなっているのが見てて痛々しい。
あと10年くらいは生きていてくれるのかな、とかと思う。あたしももう若いといえる歳ではなくなったし、世代交代の覚悟は必要になってきた。
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