Carl Aero GmbH社 スターリングエンジン
先日買った学研『大人の科学マガジン Vol.10 スターリングエンジン』にはいたく感動してしまった。エンジンの原理をいちばん簡単なスタイルで具現化されており、そのシンプルな構造で機能する様はやはり驚きなのである。
ということで、ヤフオクでドイツCarl Aero GmbH社製のスターリングエンジンが出品されていたので、落札してしまう。スターリングエンジンの模型はアルコールランプで熱するシリンダタイプのものとかあるのだが、火力を用いず20℃程度の底温度差で動くタイプが面白い。アンプやACアダプタのような熱を発しているものの上に置いておくだけで、延々動いているからだ。ノートPCのACアダプタなんて最高で、あたしはこの上に置いていつも動かしている。
Carl Aero GmbH社のエンジンは学研のものよりひとまわり小さいが機構はまったく同じである。シリンダ部分が大きいほど動きやすいらしく、学研のものはそういう理由で大きいのかもしれない。Carl Aero GmbH社のものは受け軸がベアリングになってて、回る度にしゃかしゃか鳴る。ソーラータイプということで、太陽光だけで動くようにとシリンダの天上はアクリルガラスになっており、黒塗りされたピストンに熱が溜りやすいようになっている。
よく回るエンジンは一重に機構の作動部に摩擦がないことによる。従って、ほこりは禁物であるということで、ドーム型のガラスケースとのセットでの出品だった。製造元のCarl Aero GmbH社のサイトでは、本体が199ユーロ、ケースが50ユーロで概ね250ユーロ。現在、1ユーロが150円だからかなりの額になる。まぁ、オークションは15000円開始値で、開始値のまま(+送料700円)での落札。同じような製品でイギリス製のものがこちらの日本のサイトで入手可能だが、本国のサイトの方が安く入手できるかもしれない。
5minutes sandglass(5分砂時計)とならんで、静かに動く様は落ち着いた時間を送るのには最高のアイテム。
機械ものは当然だけろうど、システム構築でも思いついた処理をプログラムに書く時はワクワクする。複雑な処理をいかに簡単な方法でやってしまうかというのが、構築上の要となる。いくつもの処理を一気に出来るような仕組みを思いつき、コーディングする。テストして、成功すると本当に心地よい。プログラムは理論だということで、理屈的に間違ってなくても、実際の処理のタイミングによっては思ったように動かず、チューニングが必要になったりもする。安定した状態に導くことも非常に大切となる。
このスターリングエンジンの簡単な機構を眺めていると、一方で開発者のいろんな苦労が思われる。
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