笑い姫
職場にやってくる余所の部署の女の子なのだが(もっとも女の子といっても30歳過ぎて、すでに一児の母でもあったりする)、とにかくよく笑う子がいる。
彼女は二言三言喋るうちに必ず一回はハハハと笑う。特におかしなことを言っているわけでもないのに、お愛想なのか何なのかよく判らないけど笑うのだ。喋っているのか笑っているのかよく判らない状態が延々と続く。
側にいるあたしはどうも落ち着かない。他人の笑い声は声質にもよるかもしれないが、意味もなく聞かされると不愉快になることが多い。笑い声は可笑しいという状況が前提にあればこそ受け入れられるもので、その前提がなければ限りなく耳障りなノイズに近づくのだ。
彼女がやってくると、申し訳ないんだが「とっとと帰ってくれ」と心の中で念じずにはいられない。そうして何時も笑っている彼女は何時も何かか可笑しいのだろうか。とても不思議である。
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