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2006.09.27

学研『大人の科学マガジン Vol.10 スターリングエンジン』

 「学研のおばちゃん、まだかな~まだかな~」というCFがあったけども、35年程前のあたしもやはりそういう感じだった。実をいうとなかなか配達しに来ないので、母親に催促の電話をかけさせたこともある。小学校に入って、2年くらいは学校の中庭で1、2日販売をしていた。学校で特定の業者が販売活動をすることは問題があるという判断が下されたのか、3年になった時には配達販売になっていた。そうなるまで学校には売れ残った雑誌の付録がストックされており、何かのご褒美といえばそれをセンセに貰っていたものだ。地味な学習より派手な科学の方がやはり面白かった。

 そういう経験をしたオトナをターゲットに現在、大人の科学マガジンが刊行されているが、特に目についたのがこれ。スターリングエンジンを付録にした号だった。1月15日発行で店頭になかったので、ネット注文で入手。

大人の科学マガジン Vol.10
大人の科学マガジン Vol.10

 スターリングエンジンというのは1816年にスコットランドのスターリング牧師が発明した外燃機関である。通常、車等で使われているエンジンのほとんどは内燃機関で小振りで馬力があるものの燃料の爆発時に有害物質が発生する、また燃料が限定されるという問題がある。スターリングエンジンは、温度差(熱源)があれば動くエンジンであり、なお且つ、動力を熱に変換するという可逆エンジンでもある。ただ問題なのは出力が小さいことである。スターリングエンジンの原理についてはこちらが判りやすい。

 大人の科学マガジンの付録のスターリングエンジンは、お湯程度の温度で動くもの。アルミの2枚の円盤を持つシリンダによる機構でこの円盤のいずれかを温めればピストンが動き、クランクによって透明な円盤に回転運動を与えられる。アルミ板のもう一方を氷等で冷やすと動きはさらに早くなる。

 ごくシンプルな機構なのに十分過ぎるくらいしっかり動く様というのは本当に不思議である。コーヒーを淹れて、そのカップの上においてやって、一回弾みをつけるために回してやれば、それがずーっと続く。コーヒーの熱というのはごくありふれた存在なので、永久機関を見ているような錯覚に陥ってしまう。

 パッキンとか密閉が大切なもので、とにかくネジの数が20数個あるというものだが、小ぶりのプラスドライバがひとつあればいい。30分ほどで組み立てて、動くかどうか確認したものの、まったく動かない。一時間くらいいじくり回し、原因がはっきりしないのでもう一回分解しようとしていて、原因がようやく判明した。軸の両側に円盤をつける箇所があるのだが、それを知らぬ間に強く押さえつけたため円盤の間の隙間がなくなり、回転が悪くなっていたらしい。その調整をした後は、呆気なく作動。動かないのに飽きてしまって、とっとと寝てしまった息子に明日はじっくり見せてやろうと思う。

 とにかく古くて新しいエンジンの原理を実にシンプルなスタイルで目の当たりにできる特集なので、物見高い人には特にお薦め。

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