運転免許
あたしは原付乗りで、通勤や近所の買い物にはたいてい原付を転がす。小さく身軽な分、小回りが利いてよいのだが、それに纏わるリスクもある。まぁ、そういったリスクの多くは自らがもたらすものでもあったりするのだけど。
原付に乗っているとどうしても縫い乗りという、車の間を走らせるということをやってしまう。車が流ているうちは危なくてそういうことはできないのだけど、信号待ちで車列が止まってしまっている場合、そういうことをついついやってしまう。停車している車間が狭いため、その間をくぐって車線を変更できないような時、意図的に隙間に原付を突っ込んで停めて「車が動きだしたら、向うの車線に入ります」なんていう意思表示をしてみせたりする。非常に強引なやり方なのだが、中途半端に脇に停めておくと車線変更は絶対にできない。
運転手の目につくように、車の前、半分くらいまで原付を突っ込んで、信号が青に変るのに臨んでいたのだが、信号が変るや否や、目の前にあたしの原付があるにもかかわらず、軽自動車が突っ込んできた。前の車も動いていない状態で、足をついて停車しているところに車が寄せてきたものだから、足が車と自分の原付とに完全に挟まれる状態になってしまった。とにかく痛かったので「痛い痛い!」と叫ぶとようやく車が止まった。
あたしも無理をやっているので大きな事は言えないが、信号待ちで1分間近く目の前にいる原付に気づかずにそのまま車を進めてしまわれるのには参る。打ち身だけで済みそうなので、そのまま運転手を問いただすこともしないでそのままその場を立ち去ったが、運転していたのは白髪の60歳は超えていそうな老男性だった。
歳をとると注意力が劣るというのはある。
うちの母親だが、半年程前のこと、自宅の車庫に車を入れようとして車を廃車にしてしまった。バックの途中で支柱に激突し、車を大破させてしまったのだ。幸いにも誰も怪我することはなく、車が壊れただけで済んだのだが、その日以降、母親は30年ほど毎日続けていた車の運転をやめてしまった。原因というのは、老人の引き起こす車事故でよく聞く、アクセルとブレーキを踏み誤まるというものだった。まだ60を幾らか過ぎたばかりだが、仕事を辞めて絶対に運転をしないといけないということもなくなっており、この機会に車を運転するのをやめたのだと云う。
生活するにあたって車がどうしても必要な場合もあるだろう。しかし、老齢による危険度は今後、ますます増えそうな気配である。単純に年齢による制限を設けるのはどうかと思うが、実際に運転できる能力があるかどうかの検査は必要ではないかと思う。老人が老人をはねて死なせるという事故はやはり痛ましい。
ぶつけられたのは昨日の職場からの帰宅途中のことで、家に着くや否や湿布をしたおかげで、今日は触ると痛いという程度になっている。あれで足を潰されると堪らんだろうなぁ...
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