「待つ」ということ
「待つ」ということは意外と難しい。「待つ」というのは一時的にでも他者に委ねることに他ならないからだ。
「待つ」ということのできない人がいる。組織の最下部で直接的に業務を行っている場合は「待て」なくても特に差し支えはない。本人が気苦労するだけだから。しかし、管理職的なところにいて「待て」ない人がいると、その部下は間違いなく混乱する。
組織の中で上にたつための素質として、程よく「待て」るということができることがあげられるのではないか。せっかちなのは論外、かといって気長すぎると何もできない。程よく「待て」るという素養が必要だと思う。
「待て」るというのは大局を見極める落ち着きがあるということにも繋がるような気もする。せっかちな人は目の前しか見えていないことが実に多い。
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