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2006.07.14

Put a liitle fun in your day!
TESTPATTERN『APRES-MIDI』(82)

 細野と高橋によるYENレーベルで中間音楽としてリリースされたInterior『Interior(インテリア)』(82)そしてイノヤマランド『DANZINDAN-POJIDON(ダンジダン・ポジドン)』(83)の外にもアンビエント系のアルバムが出ているというのを知った。比留間雅夫と市村文夫によるユニットTESTPATTERN(テストパターン)の『APRES-MIDI アプレミディ』(83)である。オリジナルアルバム(LP)は83年リリース、90年にはCD化されるがいずれも廃盤。オークションでひと月ばかり待ってようやく落札。2400円(+送料400円)だった。

APRES-MIDI/クリックで拡大表示 デザインが本業である比留間雅夫によるジャケットは2人の黒人タップダンサーの踊っている写真があしらわれているが、中身は純然たるテクノ系音楽。アルバムタイトルApres-Midiは仏語で"午後のコーヒー"を意味する。テクの系といってもハードなピコピコ系ではなく、なんとも云えぬのんびりしたような曲が続く。限りなくイージーリスニングを目指したような感じだ。そのアクのなさというのは、ライナーノーツにおそらくコピーとして書かれている"Put a liitle fun in your day!"にぴったり。まさしく「あなたにステキなひと時を」なのである。

 A面の5曲はボーカルものでB面の5曲はインストルメンタルである。ボーカルは細野風のぼそっとした声で歌われる。本当に聞き流すという感じの曲だが、なかなかこれが気持ちいいのだ。『YEN卒業記念アルバム』(85)でTESTPATTERNの曲として収録されているのはA面のラストの「Modern Living」。これを初めて聴いた時は、正直つまらないと思ったりもしたのだが、このアルバムで通して聴くとそれなりに味があっていいのだ。アルバムは曲の構成が命だったりするし、そういう意味では一曲だけを抜き出すと曲の善し悪しが判り難いということがあるかもしれない。

 B面の一曲目の「Ring Dance」という曲があたしにとってはかなりインパクトがあった。フレーズを繰り返すミニマルミュージックなのだが、リズミカルな音楽の中にポーンという弾けるような音が入ってて、これが蹴鞠をしてて鞠を蹴った時の音をイメージさせるのだ。この曲を聴くと公家さんが蹴鞠に興じているシーンがついつい目に浮かんでしまう。

 どれもこれまでに聴いたことのない曲風で新鮮だ。リリースから20数年が既に経っているが、まったく時代を感じさせない。タイトルとおり、午後をゆっくり過ごそうという時には、おそらく頻繁にかけることになろうかと思われる。ちなみにTESTPATTERNがリリースしたアルバムは残念なことに、この一枚だけである。

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