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2006年6月の35件の記事

2006.06.30

弁当屋の謎

 いつも感心することがあって、それは配達をしている弁当屋がうまく商売を切り盛りしているということ。

 店舗がメインの弁当屋なら品切扱いも可能だが、配達メインの弁当屋というのは品切をおこすことができない。まぁ、お昼の弁当の注文を朝9時半に締め切って、それ以降の追加注文は基本的に受付けしないという利用者にとってなかなか厳しい制約はあるものの、発注数の予測や食材の仕入れを考えるとかなり難しい商売のうちに入るのではないかと思う。しかも300円半ばで店頭での商品500円程度のものを提供するわけだから一件毎の粗利もかなり少ないのではないかと思う。

 レトルトものを多く扱えば、仕入れの制御も簡単になるだろうが、つまらない内容になるし、やはり単価も上がりそうな気がする。少なくとも一週間のメニューはあらかじめ提示されているし、どのような感じで注文数を予測しているのか不思議で仕方ない。天気によっても、天気が悪いと外食することが減り、職場に配達される弁当に頼ることも多くなると思われる。

 昔、大学のすぐ側に天ぷら屋があった。3畳くらいの掘っ建て小屋みたいな適当な作りの油まみれの調理場があって、親父がひたすら天ぷらを揚げているのだ。天ぷら屋といっても飯屋ではなく、天ぷらを揚げて小売店に下ろすというような商売の仕方だった。その天ぷら屋というのは実質、単なる作業場だった。それでもテイクアウトは可能であり、夜、サークルBOX(部室)にたむろしていると、先輩に買いに遣わされて奢って貰ったり、学祭準備の後輩への差入とかによく利用していた。

 その天ぷら屋のおっさん(雰囲気はすでにじじい)が云うのには、ここ十数年の毎日の売れ行きを記録してて、この日には何個ぐらい売れるから幾つ作らないといけないというのが判っているんだ、ということだった。売れ残りの出ない必要な分だけ作って、店を閉める(作業を止める)という日々を過ごしていたらしい。もっとも、このおっさん、ずーっと無免許のモグリで調理作業をやっていたらしく、あたしが大学を出てしばらくして違反で摘発されて、廃業したというのを聞いた。

 何がともあれ、毎日ではないけども、配達弁当を食べる時にはあたしはいつもいつも感心しながら食しているのでございました。

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2006.06.29

手帳

 今年度に入ってようやく本格的に使い始めたモールスキンだが、普段は1ページ程度の書き込みなのに今日は3ページを費やす。手帳は仕事関係の書き込みしかしていないが、3ページの書き込みが必要となると、そこそこのことがあったということで、さすがに疲れる一日だった。

 とはいえ、手帳を使う習慣を身につけて非常に楽になった。仕事の経緯が明らかに判るし、関係者の意見の食い違いが生じてきた場合、それなりに証拠として示すことが可能である。あいまいな記憶を探るより、手帳の走り書きの方が間違いがない。昨年と事務分担が変って複雑な調整をこなさなければならなくなったので、手帳の使用は必至だったのだが、それでもこんなに楽になるとは思わなかった。

 もう一つの効果。手書きできなくなっていた漢字に対するリハビリ。ワープロやパソコンを使って手書きすることがなくなってもう15年あまり、極端に漢字がかけなくなっていたのが大分書けるようになってきた。まぁ、思い出せずにPCで漢字変換して、それを転記するということもまだなくはないけども、昔、常に物書きの時には側においていた用語用事辞典がPCに変わったと云うだけのことであったりする。

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2006.06.28

アイスコーヒーのシーズン当来

ブルックス・アイスコーヒー 暑いというより梅雨でじとっとするという感じなのだが、それでも冷たい飲物が常時欲しいシーズンとなった。

 珈琲党のあたしの場合は、夏はアイスコーヒーの作り置きをする。リキッドタイプのコーヒーを買ってきてもいいのだが、水代わりに珈琲を飲んでしまうので、そんなことをすると破産してしまう。そこで安い珈琲豆を買ってくることになる。

 職場でも常に珈琲でドリップバッグを愛用しているが、やはり安いドリップバッグというとブルックスということになる。8000円ほどのまとめ買いをすれば、そんなに旨いとは言えないものの一杯20円もかからずにレギュラーコーヒーが飲めるのはありがたい。ドリップバッグもそうだけど、アイスコーヒーもここは安い。

 今回、購入したのはアイスコーヒーなのだけども、普通のものとロイヤルと冠の付いたもののセット。ロイヤルは普通の倍近くするが、それでもコーヒーとしては十分に安い部類に入る。量的にいうと、そのあたりのコーヒーショップの半値くらいになるだろう。

みるっこ 作り置きする量というと1.2リットルほど。ガラスのむぎ茶ポットで冷蔵庫で保管する。一気に作るのにはそこそこの量だ。あたしは珈琲は豆の状態で購入し、飲むたびに飲む量だけの豆をみるっこで挽いてから、ペーパードリップするのだが、このシーズンこれがなかなかの作業になる。お湯は熱湯を使わないといけないので、時間を計ったことはないけども、10分くらいはドリップの作業になる。これがひたすら暑い。すぐに汗ドロドロになって、自分の汗も一緒に混じらせながらの作業になる。その作業が済んでも、すぐに珈琲が飲める訳ではない。実際にアイスコーヒーとして飲めるのは翌日のことだ。そんな作業がこれからの3ヶ月か4ヶ月、4日おきに続けられることになる。

 ここだけの話だけど、まぁ、こんな冷たいものばかりを飲んでいるものだから、アイスコーヒーのシーズと当時に(水分の取り過ぎによる)下痢のシーズンということにもなるんだけどね(苦笑)

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2006.06.27

細野晴臣ほか『YEN卒業記念アルバム』(85)と『銀河鉄道の夜』(85)

 細野晴臣・高橋幸宏によるレーベルYENの最後を飾るアナログ盤『YEN卒業記念アルバム』(85)をオークションで落札。1300円(+送料310円)。ゲルニカもYENに参加していたというのを改めて認識。もちろん純ちゃんのアルバムはだいぶん聴いていたのだけど、細野が絡んでいるという意識はほとんどなかった。

YEN卒業記念アルバム(85)
YEN卒業記念アルバム(85)









(クリックで拡大表示)

 アルバム的にはあんまり面白くないかもしれない。YENレーベル参加者ミュージシャンが一曲ずつ持ちよって作製されたアルバムだが、やはり断片的な構成になっていて今ひとつまとまりがないのだ。YENの多様性には驚かされるが、それが直接今回のアルバムの出来につながる訳でもない。2枚の盤(CDでは一枚)で構成されているが、1枚目は関係者全員よる12inchシングル。このアナログ盤についていえば、A面はまだしもB面は一度聴けばもう聴くことはないかもしれない。

 このアルバムを聴き終えた後、5歳の息子が聴こうと持ってきたLPは、インテリアの『Interior インテリア』(82)だったりする。これもYENレーベルによる中間音楽シリーズの一作目である。いやぁ、愚息もそのあたりのことはちゃんと判っているらしい。これを直立不動で聴き終えた後に更に持ってきたのが、20年前の発売当時に購入した細野晴臣『銀河鉄道の夜』(85)。A面を聴くとすぐにB面にしろとせかされ、再び、A面をかけさせられる。このアルバムははっぴいえんどの頃のボーカルものと同様に細野の傑作であるとあたしも思っているのだが、それをちゃんと息子が判ってくれるのが嬉しい。

銀河鉄道の夜(85)
銀河鉄道の夜(85)

細野晴臣






(クリックで拡大表示)

 久しぶりに細野の音楽を聴いていると、映画『銀河鉄道の夜』(85)を見たくなってしまった。あたしは宮沢賢治はどちらかというと苦手な類に入る作家で、まともに読めたのは『注文の多い料理店』や『よだかの星』くらいか。必要以上の繊細さが苦手である。繊細でも芥川のような「切れる」といった感じの方が好きである。映画館でも半分うとうとしながら観た映画なのだけども、TVとかでちらりと観たり、10数年ぶりくらいにじっくり観たくなってしまって、あたしゃ、DVDをとっとと注文してしまいました。在庫があるかどうかは知らないが。

銀河鉄道の夜(85)
銀河鉄道の夜(85)

杉井ギサブロー(監督)
別役実(脚本)
細野晴臣(音楽)

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鞄の重さ(BlogPet)

きょうO-Maruの、充電したかったみたい。
O-Maruと測定したいなぁ。


*このエントリは、BlogPet(ブログペット)の「フタキンSkywalker」が書きました。

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2006.06.26

メールの引用符

 ここ数年は、職場の全員にPCが行き渡り、メールなしの業務は考えられなくなっている。上級官庁は朝メールを寄越してき、「昼過ぎには回答しろ」なんて言ってくるのが日常茶飯事になっている。以前のように書類が往き来していた頃では考えられないことである。

 そういう感じで毎日のようにメールを使っているのだけども、返信メールの本文に「>符号」をつけてくる人がいる。あたしはパソコン通信を含めて11年のネットのキャリアになってしまったが、「>符号」を自分の書いたものにつけたことはない。「>符号」やら「>>符号」は、絶対に引用符でしかあり得ない。

 「>符号」をオリジナル文書につけてくるのはひとりだけでなく、数人いる。さらに余所の団体からもそういう文書でメールを送ってきたりする。

 世間でのルールが知らぬ間に変ってしまったんだろうか。なんだか不安になってしまう。

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2006.06.25

高級住宅地

 本当はよくないんだけど、「あ、安部礼司 BEYOND THE AVERAGE」というFM番組を聴くために日曜日の夕方は車を転がしていたりする。

 今日は近郊の山手を走ってみた。山手といっても丘陵地ではなくって、本当に山間地の裾に位置するようなところ。ここ10数年はこういった市街地から15数分くらいの山間部の開発が進んでいて、高級住宅地(団地)がいくつか出来ている。高級感を与えるためにレストランや教会あったりする。また、別の団地では山の上の団地から下のバス停のある幹線道路までエレベーターがあったりする。車通りもたいていは住民のものだけだし、静かな暮らしができるだろうと思う。

 しかし、難点は山地にあるので、そこまで登らないといけないということだ。大人なら車やらバイクがあるから、どうっていうことないのだが、自転車で通学する中高校生は堪らないものがあるはずだ。かなり急な坂道が1km半くらい登らなければならず、よく、その坂道の中盤あたりから自転車を押しているのを見かけるが、車だって、思い切りアクセルを踏み込む必要がある。

 今日、勾配に関する道路標識を見かけ、その数値を見てびっくりする。10.1%。100mで10.1mの登り降りの坂ということである。以前に住んでいたところが道路から5mくらい坂を登った団地で、その勾配が5%だったが、雪の降った日はその坂を降りる気にはならなかったものだ。

 快適な生活は完全なものは見つからない。何かを犠牲にする必要がありそうだ。

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2006.06.24

クロード・ランズマン『SHOAH』(85)

 SHOAHとはヘブライ語で「絶滅」を意味する。これはナチスの「ユダヤ人問題の最終解決」によってもたらされたことを指し示す。我々にはTVドラマのタイトルにもなったギリシャ語を語源とする「ホロコースト」がより馴染みがあるが、この言葉は元来ユダヤ教の儀式で捧げられる供物を意味し、ニュアンス的には明らかに不適切である。そこで監督のランズマンは「絶滅」そのものを指し示すSHOAH<ショアー>を用いるに至る。

 3月の始めにオークションで落札(送料込17500円)して以来、積ん読気味だった。完全な積ん読ではなく、1時間ばかり観て、その特異さのあげくに積ん読せざるを得なかったのだ。

「SHOAH ショア」DVD-BOX ~虐殺の証言~
「SHOAH ショア」DVD-BOX ~虐殺の証言~

クロード ランズマン 監督

 この作品は1部2部と分かれるものの、計9時間の長尺であり、すべてインタビューのみで構成されている。「ユダヤ人問題の最終解決」のために収容所で起った事柄が、生き延びることができたユダヤ人、収容所の近辺の住民、収容所を運営していた元SS等のインタビューで描かれる。これらのインタビューは、ヘブライ語、ポーランド語、英語、ドイツ語の各言語で行われるのだが、フランス人監督のランズマンは英語、ドイツ語は話せるものの、ヘブライ語、ポーランド語は話すことができない。通訳をつけてインタビューが行われるのだが、ありのままを撮るということで、通訳のやりとりもそのまま編集されず流される。実をいうとその間が非常に長く、観ることに疲れてしまうのだ。

 ということで、この映画をすべてテクスト化した書籍をオークションで落札(1000円(+送料340円))する。

SHOAH ショアー
SHOAH ショアー

クロード ランズマン





(クリックで拡大表示)

 何について話されているのかというのは文字の方が理解しやすい。ページ数は500ページ近くあるのだが、素人のインタビューを起こしているだけなので、長い語りはなく、また、字幕のように細切れに記述されているためにページが増えているだけである。

 その内容については、再び。いま、ようやく第一部を見終えたばかりだから。

 この映画は第一部がWOWOWかNHK衛星で7、8年前に放送されたことがある。続きがあるというのを知っていたが、あたしが見逃したのか、プログラムに乗っからなかったのか、TVでは観ることができず、とても悔しい思いをしたものだ。

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2006.06.23

一週間の早い理由

 最近、一週間が恐ろしく早い。週明けにあくびをすると、もう週末になっていると云う感じ。まぁ、それは極端な言い種だが、ここ最近、本当に一週間が短い。

 よくよく考えてみると、今月に入った辺りから就寝時刻が午後12時過ぎという状態だ。当初は体調不良ということもあったが、最近ではすでに習慣になりつつある。以前とは2時間半くらい睡眠時間が長くなった。これは言い換えると起きている時間が2時間半減っているということでもある。

 週末はさて置き、ウィークディ5日間に毎日2時間半というと12時間半という時間になる。これは起きている時間で云うと2/3日ということになる。睡眠時間が増えることによって、一週間(特に平日の5日)と云う期間から2/3日が除かれるとすると、それは当然体感時間も短くなるのは当然だろう。この生活に慣れるまでは、一週間が短いという感覚は残るに違いない。

 そうやって考えてみると必要以上に眠るということは自分の時間を自ら奪っていると云うことになるかも知れない。健康を害さない程度に睡眠時間を極力減らす。何がともあれ、やはりこれは賢い生き方かもしれない。

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2006.06.22

受験者と景気

 あたしは役場に勤務しているが、以前は役場というのは本当に目立たない存在で、むしろ、役場にいたのでは儲けにならないということで、途中で辞める人間もかなりいたようだ。ここ10年は景気が悪いため、身分保障のある役場そのものの存在が注目され、いい意味でも悪い意味でも大きな影響を与えてきた。

 うちの役場はホームページで採用試験の結果を公開しているのだが、もっとも古いデータの平成8年度の事務上級の一次試験(筆記試験)受験者数を1として、その変遷を表にしてみた。
  

H8 1.00
H9 0.88
H10 1.01
H11 2.41
H12 2.25
H13 2.47
H14 2.30
H15 2.52
H16 2.17
H17 1.79
H18 1.46

 競争率は役場の都合で採用者数が毎年変っているので、この変遷に関してはあまり意味がない。ちなみにこの期間でいちばん競争率(合格者(≠採用者)数/一次試験受験者)が高かったのは、平成13年の32.5倍であり、最も低いのは平成9年の8.1倍である。

 昨年あたりから景気が回復してきたといわれているが、確かに受験者数が減少してきている。平成11年からの5年間がいかに景気が悪かったかということになるだろう。とは言え、平成10年から平成11年への伸びは2.4倍という数字で明らかに異常である。

 うちのアルバイト君が去年に引き続き、今年も採用試験を受験し、ついに一次試験に合格したらしい。一次試験では3倍強の競争率を乗り切ったのだが、さらに面接等の二次試験でも同じく3倍強の競争率があるようだ。二次試験の競争率が高いというのは気が重いだろう。なかなか道のりは険しいけども、彼には頑張って貰いたい。

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2006.06.21

風害あれこれ

 先日買ったUSBミニ扇風機は大して風力のないものだが、それでも一日、直接自分の体に当たるように回していると、体調がよろしくなくなってしまった。もともとクーラーの風とか好きではなかったのだけど、こんな微力な風でも顕著に疲れが出るというのは意外だった。

 もう一つの風害。うちの4月からのアルバイト君、すぐ隣の子なんだけども、トイレとかエレベーターホールの前で二人きりになると「あ、屁が出ます」なんて言って、ブッとかましてくれる。18歳も年下の野郎なんだけども、慕われていると云うのか舐められていると云うのか。悔しいから、こないだトイレではお返しをしてやったが、そうそうお返しできるものでもない。とても悔しい。

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2006.06.20

SANWA SUPPLY USB-TOY14 USBミニ扇風機

 久しぶりにパソコンの周辺機器を買う。いや、周辺機器というのはちょっと相応しくないかもしれない。パソコンのUSB端子に接続して、USBから電源供給を受けて動くミニ扇風機。

SANWA SUPPLY USBミニ扇風機
SANWA SUPPLY
USBミニ扇風機

 PCショップでUSB扇風機が幾つか並べてあり、こんなものがまともに使えるんかいと思っていたのだけど、サンワサプライのUSBミニ扇風機(USB-TOY14)というのはとにかくスタイリッシュなのである。しかもロッド式であり伸縮可能で位置の調整が自由でもある。久々に「参ったかな」というプロダクトである。

 実際に使ってみるとやはり位置、角度については自由自在である。羽は剥きだしということもあり安全のためにビニールになっている。回転はそこそこ早いが、風量はやはり少ない。

 職場に持っていき、机の一番奥に置いて目立たないように使ってみる。風がきていると云う感じはあまりないが、停めると空気が淀んだ感じになって一気に息苦しくなる。二度つけると空気がしゃきっとした感じになる。机上において書類を飛ばされるのは参るが、これなら気分的な効果はかなり望めそうである。

 机上に置いて机上をクールに見せるスタイルが何よりも嬉しかったりする。

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2006.06.19

1300

 今日は小ネタ特集か...(苦笑)

 先日、迷惑メールが1200を超えたのだけど、これがさらに1300を超えた。30日間のストックなので、常時、増えたり減ったりしているが、1300を越えた状態が普通になるのは時間の問題で、そんなにかかりそうもない。

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55,555番目のお客様は...

 15,000番目、20,000番目、25,000番目、30,000番目、33,333番目、34,567番目、40,000番目、44,444番目、50,000番目に訪問された方にプレゼントをしようと思っていたのですが、いずれもダメだったようです。10度目のトライで、今度は55,555のキリ番です。

 プレゼントを希望される方はこの記事の "1万5千" を "55,555" に読み替えて、気に留めておいてください。心よりお待ちしております。

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鞄の重さ

 職場で休憩時間に使っているHDDオーディオを週末自宅で充電して、月曜日に職場に持っていくとか諸々で週明けの鞄はやや重くなる。荷物が増えるといっても普段より500gも変らないと思うのだけど、2日間の休みを置いて手にするものだから、余計に重さを感じるのかもしれない。

 ということで、実際に体重計のうえに鞄を置いてみた。

 測定結果は6.5kg。んー、決して軽くはない。バイク通勤で寄り道をして30分も背負っていると腕がどうしようもなく痛くなるのも無理はなさそう。

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シンドラー(BlogPet)

今ごろは、日本で余儀なく一極とかあるような
最近はフタキンSkywalkerが、本当に目につく
と、フタキンSkywalkerは思ったの♪


*このエントリは、BlogPet(ブログペット)の「フタキンSkywalker」が書きました。

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2006.06.18

DVDソフト2

 先日、DVDが160枚収納できるキャリングケースを買ったが、結局、すべて収納できていなかったので、もう一つ買ってくる。

 TWENTY FOURや刑事コロンボのBOXをまだ収納していなくて、これらだけでも58枚ある。こういったBOXモノはそのままBOXに入れておけばいいじゃないかという言い方もできるかもしれないが、箪笥の肥やしになってしまう可能性が高くなるので、すぐに手に取れる状態にしておいた方がよい。

 ER緊急救命室のソフトシェルBOXがシーズン1からシーズン9まであるのだけども、これは半分くらいは片面1層の両面仕様になってて、袋に入れる訳にはいかないので、すべてをケースへの収納から除外したのだが、それでもケースは残すところ25枚ほどのスペースがあるだけである。ということは、160*2-25+9*6は最低あるということで、349枚ですか。いや、我ながらちょっと異常ですね。

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2006.06.17

半年毎の出血

 久々にトレイで赤く染まった便器を見る。

 普段ないことなので、そういうことがあるとここの記事にしているのだが、以前の記事を調べてみると、ちょうど半年毎にそんなことになっているらしい。8月には人間ドックがあって、今年は細かいのをやるので、大腸がんやらやばいのがあれば、そこで判明するでしょう。たぶん内痔核だと思うのだけど。

 週末は特に出掛ける予定はないのだが、天気が悪いと気分がよくない。まぁ、昼過ぎに起きて天気がよくっても、これまた気分がよくなかったりするんだけどね。

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2006.06.16

Ain Soph(アインソフ)「ペンケース」

 しばらく前から気になっていたものの在庫切れになっていて、購入に至らなかったAin Soph(アインソフ)のペンケースが入荷扱いになっていたため、さっそく注文をする。

Ain Soph(アインソフ)ペンケース
Ain Soph ペンケース

Ain Soph ペンケース このペンケースがいいと思ったのは、被いをして収納できること。普通のペンケースでは収納したペン同士が擦れ合って傷をつけ合ってしまうことが多いのだが、このスタイルを取っていると絶対それがない。

 送られてきたものを手にすると、革が非常に薄くて柔らかい。想像ではもう少し厚みがあって、ヌメッとした感触だったのだが、薄手も薄手、紙を2枚くらい重ねたくらいの感じで、肌触りもかなりパサパサしている。あたしの使っている革製品の大半は牛さん製なのだが、この商品はポニー(子馬)を使っているらしい。ポニーは薄手で柔らかいと云う特徴があるらしいのだが、本当に新鮮な革の感触である。

 まぁ、デザイン的に残念というか、男が使うのにはちょっと気になるというのが、巻き紐を固定するためのホールを設けてあるファー(毛皮)の部分。通常の革の部分では強度が保てなくって、こういうデザイン的に特徴立たせるというのと一石二鳥で、スタイルを決めたのかもしれない。残念と云えば残念なのだが、太い糸を用いたステッチも非常に美しく特徴的で、やはり面白いプロダクトではある。

 今日は残業もなく、天気もよかったので、仕事の帰りに革工房を訪ねる。以前の記事にも書いたように、あたしの愛用しているサスペンダーの金具が、背負った革カバンの背を痛めてしまう。ということで、これの対応のためのパーツを作ってもらおうと思ったのだ。パーツといっても簡単なもので、ホックで留めてサスペンダーの下端を丸く革で包み込むようなものをつくっただけのこと。ご主人はダンボールで簡単な型紙のようなものを作って、ざざっと断裁。ホックをつけて、5分くらいで完成。打合せも含めても15分くらい。お札1枚かかりましたが、革のはぎれとホックがあればその半分以下でできそう。近いうちに、革のシートを仕入れることにします。

 革製品もそろそろ作る楽しみに移行した方がよさそうな気もする今日この頃。

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2006.06.15

シンドラー

 今ごろになって上級役場から、シンドラー社のエレベータの使用の有無の照会がきた。施設が施設なので、エレベーターなんぞ使ってはいないのだが、全国の数か所のために照会しているのではないかという気がするくらいで、世間も騒いでいるから、一応、なんてのが本音ではないかと思ったりもする。

 それにしても、どうしてあの事故でこれほどまでに騒がないといけないのかよく判らない。確かにシンドラー社の対応も悪かったと思うが、このままでは日本からの撤退も余儀なくされかねないと云うような雰囲気もあるような、攻撃的な報道である。

 最近の報道の一極集中的な話題の取り上げ方が、本当に目につく。

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2006.06.14

PRE HIKASHU『1978年春 LIVE・PART2 』(78)

 しばらく待っていると、やはりオークションで出品のあったPRE HIKASHUのライブCDのパート2。パート1は3月末の落札。今回は定価1800円を1280円(+送料200円)で。

1978年春 ライブ・パート2
1978年春 ライブ・パート2

PRE HIKASHU


 さっそくmp3に変換してPCに取り込んで聴いてみるのだけど、奇天烈なライブなので50分間ノンストップは今日のような疲れている日にはなかなか聴こうという気になれず、すでに聴き慣れたパート1を聴いてしまう。

PRE HIKASHU
PRE HIKASHU

PRE HIKASHU

 このアルバムの「1978年夏」という19分あまりの曲が心地よい。完全なミニマルミュージックで単調な音階が延々繰り返し演奏されるのだが、すでに虚ろになっている頭の中で気持ちよく響くのだ。トランス状態になるというのか。こういう音楽もたまにはよい。

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2006.06.13

二度寝は難しい

 先の記事にも書いたのだけど、二度寝がすっかり習慣化してしまった。夜12時半くらいという恐ろしく健全な時間に床に就く。そうして、絶対的に決まった時刻5時にいったん起きては、「まだ時間がある。むふふ」と再び眠るのだ。

 普段起きているのが7時半前後で、8時数分前に自宅を出るという塩梅なのだが、5時に寝て再びこの7時半前後に起きるというのが時間的に区切りが悪いようなのだ。以前の就寝時刻だと睡眠時間は短いもののそれなりにすんなり起きることが出来ていたのだけど、今はなんか難しい。単に寝過ぎだという話なのかもしれないけど、もう少し自分の体の時間リズムを探って、心地よい寝起きを愉しみたい。

 昨日、職場の冷房が利いていないとほざいていたが、以前、冷房の利きすぎということで風の流れを変える手作りの風樋(段ボール製で天井に貼り付けられていた)というべきものを外すと多少は利くようになったが、それでもほんのりとだ。耐震を考慮してか空調の利きを増幅するためか、窓が二層になった。おかげで冬の夜半の残業も底冷えする程の寒さを感じることは全く無かったが、夏の場合はどのような影響が出るんだろう。外枠の窓ガラスがあってブラインドがあって、そのブラインドを密閉するような感じでまた窓ガラスがあるといったつくりである。

 オークションで落札した本が届く。古本屋の出品なのだが、思い切り裏表紙が捲れて折りがついていた。本を商売にしている人間にしてはあまりにも無神経な本の取り扱いで淋しくて仕方なかった。

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2006.06.12

今日の出来事

 地震で朝の5時に起こされる。縦揺れではなく、比較的長い周期の横揺れ。あたしの寝床は左右本棚に囲まれていて、本棚が倒れてくると痛いでは済まず、遺体になるかもしれないのだが、今朝のものは4階に住んでいるにもかかわらず、それ程までの雰囲気でなかったから、そのまま布団に入ったまま伸びをしていた。

 直後の地震速報を見ると震度4。震度5弱になると職場に自動招集になるのだが、それに至っておらず、普通の朝の通りに二度寝をする。出勤すると、技師連中が現場の状態確認で慌ただしい。大きな現場の担当者は事務所に出勤するのではなく、そのまま現場に行くよう上司に連絡を受けていたりする。

 本日から職場に冷房が入ったのだが、温度設定が高く、窓を閉めないといけないのが辛い。空調を管理する部署から、窓を開放するなというお達しが出ているのだ。議会からクールビズを実施するので、それらしい服装で臨めという通知が来ているのだが、総務担当部署からは何の通知もない。ほとんどの連中は気の毒にもちゃんとネクタイを着用している。ちなみにあたしは不良なので、年中クールビズ状態である。

 定時に仕事を引け、外に出ると、間違いなく屋内より涼しかった。

 あたしはどうやら「非国民」らしい。上司に言わせると今日のサッカーか何か知らんの試合を見ないと日本人でないそうだ。もちろん、あたしは『突入せよ!あさま山荘事件』を見る。

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2006.06.11

東雅夫編『文藝百物語』(97)

 一緒に注文した加門七海の『怪談徒然草』は発注後在庫なしでキャンセルされたにもかかわらず、ごく普通に届けられたのが東雅夫編『文藝百物語』だった。

文藝百物語
文藝百物語

 タイトルにもあるように百物語なのだが、東京の古びた旅館でホラー作家、井上雅彦、加門七海、菊地秀行、篠田節子、霜島ケイ、竹内義和、田中文雄、森真沙子の8人によって実際に行われた百物語を収録したもの。文藝と冠がついているのがよく判らない。一応、作家によるものだからか?

 旅館では電話の使用を始めとして、部屋からの出入りを一切禁じることにより結界を張ったという。部屋の四隅には盛塩。本書では99話の怪談が収録されているが、実際には130程の怪談が語られたと云う。それで、異変が起ったかというと何事もなく、書籍が発行されてからも(文庫本化あとがきによる)参加者に異常はなかったらしい。まぁ、健全な百物語なのである。

 ということで、結論からいうと各話はそんなには怖くないし、8人の参加者が適当に話を序でいくものだから、構成的な面白さも特にはない。どちらかと言えば、ちゃんちゃんと云う印象である。

 しかし、文庫本化される前のこの書籍は伝説化していたと云う。というのは、この中の霜島ケイによる「三角屋敷の怪」という話が、本人も住んだことのある東京某所の三角マンションにかかわるもので、現代の呪術実験が間違いなく、しかも悪意を込めて行われているという、ちょっと薄ら寒くなるような内容なのだ。家相の悪い三角地に三角のビルを建て、そこに人を住まわして、屋上で術を行い、地下に何かを飼っているという。誰が何を目的でそんなことをしているのか判らないが、それに気づいた人間にもいろいろ攻撃をしかけている。

 この話をもっと詳しく語ったのが、加門七海の『怪談徒然草』の最終章でもある。加門は霜島がそこに住居していた当時、遊びに来るように招かれたことから、そのマンションに係わることになるのだが、その語りから、企みをしている人間の執拗さがうかがわれ、怖い。しかも、直接的な形で関ってくるのではなく、術を使っているようでなおさら不気味である。真剣に怖いとは思わないけども、世の中にはいろいろなことがあるのだな、とつくづく思う。

 一番怖かった本はやはり、新耳袋の第1夜と第2夜かな。さすがにこの2冊だけは夜に読む気にはならない。

新耳袋 現代百物語〈第1夜)
新耳袋 現代百物語〈第1夜)


新耳袋 現代百物語〈第2夜)
新耳袋 現代百物語〈第2夜)

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2006.06.10

祝1200超!

 いやぁ、どうでもよい話なのだけど、プロバイダ(@NIFTY)の迷惑メールのフィルターによってストックされたメールが1200通を超え、1210通に。このストックは30日間保存にしているんだけど、1210通あるというと、日にSpamメールが40通きていることになる。いやはや。

 4月からこのサービスを受け始めて、4月末からフルストックになって、それが始めて1200通を超えたということから、下らないメールの受信が少しずつではあるが増えているということらしい。フィルターにかからず、手で削除処理(かつSpam登録)しているものが、日に5通近く。メールアドレスを曝しているということもあるんだろうけど、本当にこんな暇なメールを送っているヤツの顔を見てみたい。

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2006.06.09

ジャン・ユンカーマン『映画 日本国憲法』(05)

 しばらく前から気になっていたので購入。ごく普通のDVD映画ソフトなのだけど、流通の関係からかDVDソフトでなく書籍扱いになっている。

映画 日本国憲法 [DVD]
映画 日本国憲法 [DVD]

ジャン・ユンカーマン監督

 世界中のいわゆる知識人の「日本国憲法」の第9条についての発言を78分に編集したもので、出演者は、■ジョン・ダワー(歴史家、マサチューセッツ大学教授)■ノーム・チョムスキー(言語学者、マサチューセッツ大学教授)■C・ダグラス・ラミス(作家、政治学者、元津田塾大学教授)■日高六郎(社会学者、元東京大学教授)■ベアテ・シロタ・ゴードン(憲法草案作成時のGHQスタッフ)■チャルマーズ・ゴードン(政治学者、元CIA顧問)■ミシェール・キーロ(作家、シリアの民主活動家)■ジョゼーフ・サマーハ(レバノンのアルサフィール新聞編集長)■パン・チュンイ(作家・映画監督)■シン・ヘス(韓国挺身隊問題対策協議会代表)■ハン・ホング(歴史家、聖公会大学教授)■カン・マンギル(尚志大学総長、高麗大学名誉教授)。

 様々な人が発言したものをかいつまんで編集しているからやや内容が稀薄になっているか。もっと突っ込んだ理論展開があった方が面白かったように思う。それでも興味深かったいくつかのことがある。憲法は政府の暴走に制限をかけるために存在するものである。アジア諸国は第9条ゆえに日本の過去の過ちを許している。ということ。前者は法律の制定が憲法に反さない範囲で行われるという点からも、当たり前のことであるが、忘れてしまいやすいことでもある。また、後者については国外から見ないと判らないことである。

 彼らのほとんどがアメリカの軍隊を持てる「普通の国」は普通でないと主張する。まぁ、軍隊を持つ云々はおいておいても、そのやり方というのは異常だわね。CIAを使って秘かにテロ工作させて、その後の後始末ができなくって、テロが我が身に降り懸かってくると国益だの正義だのという大義を仕立てで、トップの個人的な利益のために戦争をする。

 あたしに言わせると憲法第9条は日本のアイデンティティだと思うんだけど、一般的にはどうなんだろう。

 そうそう、この中でチョムスキーも発言しているんだけど、9.11以降、この人がアメリカ政府批判しているのを見聞きしてはいたものの、お顔を拝見するのは初めてだった。いんや、大学で言語学をやっていたあたしはこの人の提唱した変形文法で結構イジメられたんだな。重箱の隅を突くだけのような研究でちっとも面白くなかった。

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2006.06.08

リッチな昼飯は...

 すぐ隣の新卒のアルバイト君に何か妙に気に入られてて、「O-Maruさん、今日はお昼にカレーを食べましょうよ」なんて誘われる。しばらく前、10倍カレーが旨いんだ、というような話をしていたのが引っかかっていたらしい。近所のココイチでとるということらしいのだが、ここは配達一回につき200円取られるので、「言い出しっぺのお前が買ってこい」というと「イヤですよ。めんどい」とあっさり蹴られてしまった。

 あたしはもちろん最辛の10倍カレー。アルバイト君は極真空手をやっている身長185cm、体重100kgという巨漢なのだが、甘口で注文している。体に似合わずのオコチャマ野郎なのだ。

 お昼になり、配達されたのだがとあたしのカレーにはスプーンがなかった。店員が入れ忘れていたのだ。仕方ないので、職場のコーヒースプーンで食う。ちまちま食うのはなんだか妙に惨めだった。しかも、以前は配達では大盛り400gしかできなかったのが600gまで可能になったらしく、さっそく500gの大盛りで注文したのだが、ご飯500gというと一合、少なくはなかった。どんぶり飯を小スプーンで食ってると、これが疲れるのだ。ご飯そのものが熱いし、10倍を平気で食べるもののまったく辛くないと云うわけでもないから、思った以上に辛いものがあった。とりあえず、15分もかかっての完食。

 アルバイト君には一口はあげると云う約束をしていたので、ルーたっぷりで一口食べさせた。食うや否や「これ人間の食うもんじゃないっス。こんなもん食ってると痔になるッス。O-Maruさん、人間じゃないっしょ」なんて、軽口を叩きやがる。18歳もの年齢差があるにもかかわらず、完全におちょくられている自分が情けない。

 出費だけはリッチな、リッチであるようなないような本日の昼飯でございました。

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2006.06.07

加門七海『怪談徒然草』を精読

 ざっと読み終えたものの、興味深いことがそこかしこに書かれていたので、付箋紙を片手に再読。こういった本の読み方は始めてである。まぁ、そのくらい面白かったということだ。

怪談徒然草
怪談徒然草

加門 七海 (著)

 どちらかというとホラーというより、文化としての術であったり、それを基にする霊の出現(それがあってこその術なんだけど、段々反対のようにも思えてくる)があったりで、非常に興味深いのだ。

 興味深かったことをいくつか断片的(纏めて)にあげてみると、

・病弱だったわたしが寝ていると背中から引きずり出されるような経験をし、一晩中、母親に抱き締めて貰った。それ以降、わたしは元気になった。安倍晴明の伝説にも、身固めの術といって青年貴族を一晩抱き締めて取り憑かれた死霊から守るというものがある。

・「大丈夫な人は大丈夫だし、それで憑かれちゃう人は憑かれちゃうし。運の問題かなって思いますもん。」

・葬式で塩を撒くのは亡くなった人が憑いてくるからというよりも、死の雰囲気に対して。こういう穢れは伝染するもので、江戸末期には葬式後、使用人が出歩いたため村中に死穢が伝染したという記録がある。葬式の後には、斎場でなにか一口でも食べて、それを持ち帰らないことでお清めを行う。

・悪い土地で新築の家の骨組みにお札を貼り、上からコンクリで塗り固めた。絶対に剥がれないように...

・しりとりは魔除けになる。終りのないものやそういう図形にはあの手のモノは入れない。回文にも呪術的な意味がある。

・素人は術を使ってはいけない。術には厳密な作法があり、それを守れない場合は自分に降り懸かってくる。遊び半分で九字を切るのは怖い。

・いきなり来る幽霊はほとんど性格が悪いだけ。ほぼ愉快犯みたいなもの。一番怖いのは本人に因果がある場合。

・普通の霊は本名で呼んでくる。生霊はペンネームで呼んでくる。

・三角形の土地・建物はよくない。三角に枝分かれをした股のところは、神か魔が宿る場所。ダウンジングロッドに使う木がなぜY字をしているか、川の分岐点に神社がある理由は三角形であることにある。

等々。

 著者である加門という人は専攻は明らかにされていないが、多摩美の院卒らしい(ちなみにあたしの弟も多摩美出身で一級建築士をしている)。卒業後、美術館の学芸員になり、その後に作家になったと云う。伝奇関係の著書も多く、文献資料による調査もかなりのものではないかと思われる。知識に裏打ちされた体験の披露は、現象の咀嚼も楽しくなるものである。

 それにしても文化と云うことがいかに重要かと知らされる。しりとりの話を聞かされると、どう考えても日本語でしか通用しない。それが霊に対しても通用するのだから、不思議なものである。日本の文化の中で生きていた者が死んで霊になるんだから、その霊に対してはその文化に纏わる術が有効と云うことなのか。いわゆる「ことわけ<言分け>」に纏わるものばかりで、本来、世界共通とも思われる生理的な「みわけ<見分け>」に関するものが少ないことが不思議である。

 この本については非常に楽しめたけども、フィクションについてはどうだろうなぁ。絶対的に面白いだろうと断言できないところもある。


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2006.06.06

二度寝は嬉しい

 ここ最近、体調的にも気分的にもあまり好調とは言い難い状態が続いている。

 しばらく前までは、就寝時間が早くて2時、遅ければ4時前という状態だったが、今では12時過ぎ、遅くても1時には眠りについている。

  それまでの睡眠時間が5時間もなかったくらいだったから、どうしても早くに目が醒めてしまう。毎日、5時か5時10分に目覚めてしまうのだ。枕元に置いてある腕時計でその時間を確認する。「あと2時間は寝られるな。むふふ」と思いつつ、再び、眠りに就く。

 一日でいちばんリラックスできて、嬉しい時が、この時になってしまった。子供が部屋に遊びに来ている時も嬉しくなくはないんだけど、ひたすらPCでオークション画面を見ることとLPで音楽を聴くことが目的なので、ちょっと面白くない。

 平凡が一番いいと思うのだけど、いつ、平凡な日が訪れるのだろう。それとも『それさえもおそらくは平穏な日々』?

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風邪(BlogPet)

きょうはここへ終了したかも。
実はきょうはここにO-Maruはここまで出品された!
実はO-Maruは感染しなかった?
実はO-Maruと風邪は入札した。


*このエントリは、BlogPet(ブログペット)の「フタキンSkywalker」が書きました。

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2006.06.05

連行される容疑者

 ここ最近、イヤな事件が相次いでいるが、いつも思うのが逮捕されて連行される容疑者が頭から上着を被られるのはどうしてだろうということ。ごくたまに、たぶん死刑が決まったばかりの小林薫がそうだったと思うが、そのままの姿で連行される。その数は報道されるものでは1割くらいではないかと思う。

 あれって、どういうことなんだろう。容疑者本人が顔をさらさないことを欲しているのだろうか。それとも警察の気づかいか。

 あのような簡単な方法で姿を隠すと云うのは、犯罪者といえどなんか必要以上に人間性を貶めているような気がして、非常に不愉快で仕方がない。もしかすると警察も意図的にそういう演出をしているのかもしれない。非常に嫌らしい。そして、手に填められた手錠を隠すのもイヤだ。なんで見せてはならないのだろう。企業秘密でもあるのか。

 犯罪者の顔を隠すというと、松本清張の映像化された『天城越え』が印象深い。和田勉版の大谷直子だったか、映画版の田中裕子だったかはっきりは覚えていないが、少年の代わりに罪を負った娼婦が連行される時に笠を被らせていたのが忘れられない。ちなみに和田勉のNHKドラマ版と三村晴彦の映画版のどちらがよかったかというと、当然のように和田版である。

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2006.06.04

映画のモノラル音声

 先日、購入した市川準監督の『トニー滝谷』のDVDなのだが、収録音声はモノラルだった。2004年製作の非常に新しい作品なので意外だった。最近のDVDというと5.1chは当たり前になりつつあって、さらに加えてdts版音声も収録されていたりする。そういう中でモノラルというのは、どうしてもスぺック的に劣ると云う気がしてしまう。

 今時、DVDにする際にわざわざスペックダウンすることはないと考えられるから、オリジナルからモノラルなんだろう。

 映画のステレオ音声というのは考えようによっては非常に難しい。音楽なら定位置でステレオ録音しても全くおかしくはないのだが、映画の場合、人の台詞をステレオで収録することを考えた時、カット割が激しい場合、位置の管理が難しくなる。カットの通りの位置で音声を捉えてもよいはずだが、あまりにそれに忠実になると聞き取り難くなるはずである。普段、映画を観ていてあまりそういう感じにならないのは、台詞のパートに関してはかなりモノラルに近い状態で収録し、効果音・BGMをメインにステレオ化しているのかもしれない。DVDソフトの5.1chサラウンドシステムでは台詞を中央のスピーカーから流すというシステムになっている。

 それにしてもサカモトの音楽までモノラルにしてしまうのは勿体ないという気はする。

 映画の神様のタルコフスキーの映画もすべてモノラル。最近、ロシア本国の会社が何本かの作品をデジタルリマスターしたうえで、音声を5.1ch化したDVDをリリースしたが、妙にこってりとした音声づくりで嫌気がさすものだった。やはりオリジナルの意図したものとは異なるというのが明らかである。当初、5.1ch化した音声のみでリリースしたものだから、購入者から避難を受け、すぐにオリジナル音声を加えたもので再リリースし直していた。

 市川もタルコフスキーもどちらかと云えば映像の方の強い人。音声の二の次なのかもしれないと思ったりもする。とはいえ、ステレオがモノラルよりも優れているかと云えば単純にそうでもないとも思う。現実に近い状態で再生されるハイファイが本当に理想かどうかというと絶対にそうであるとは断言しかねる。問題は、作り手の意図である。調べているとどうやらキューブリックもステレオ嫌いだったようで、遺作以外はオリジナルはモノラルで撮られているらしい(DVDは大半が5.1chリミックス済)。

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2006.06.03

霊感と無痛症 / 加門七海『怪談徒然草』(02)

 昨日、わざわざ書店まで買いに行ったというのが加門七海という人の『怪談徒然草』。もう10年くらい執筆活動をしているような人らしいのだが、最近まで知らなかった。まだ全部を読んではいないのだが、学生時代、中国を40日ばかり旅行し、あの上海の列車事故の前日に被害者となった一行にあったと云っていることから、あたしと数歳違いの同年代の人らしい。

怪談徒然草
怪談徒然草

加門 七海 (著)

 著書は本人の体験談を語った後、それに関して数人で対談といった作りになってて、それが4回の構成になっている。この本は最後の章が目的で買ったのだけど、それ以前に、霊体験のすさまじさにびっくりする。

 霊感が強い人は当たり前のように見えるらしいのだが、霊感のないあたしからするともう「なんなの、それ」という感じ。さらに、人間と同じように悪いヤツもいれば、そうでないヤツもいる、らしい。付き合い方を注意すれば、大ごとにはならなさそう。我々だって、ヤッちゃんに絡むのは端から無謀と云うヤツで、むしろ見かければ上手くその場から離れた方が賢いと云える。

 体験談を読んでいると、「君子危うきに近寄らず」でとにかくヤバいところからは逃げるようにしているのがよく判る。見えるだけでお祓いをするという能力がないから、なんの手の打ちようのないのだ。彼女はそうやって、あっちの人たちとうまくやり合っている。

 この本を読んでいると、霊感の全くないあたしたちは実はとても危険な状態に晒されているのではないかとかと思ってしまう。霊感がある人は事前に危険を察知でき、それを避けることが可能だが、我々は何も知らずに良からぬ事態にいてもおかしくはない。よく云えば「知らぬが仏」で悪く云えば無痛症である。無痛症はとてつもなく恐ろしい疾病だが、そういう一面を常に抱えているのかもしれないと云う気もする。

 他人の霊体験とかを完全否定する人もいるけど、あたしはやはり彼岸は存在すると思うな。何とはなくだけど。


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2006.06.02

夏の風物とリアル店舗

 この時期になると毎年楽しみにしていたのがメディアファクトリー刊の『新耳袋』シリーズだった。扶桑社時代はまったく知らなかったが、メディアファクトリーになってからは7年間、毎年ほぼ発売と同時に購入していた。現代に起った怪奇現象を聞き取って、1巻99話収録(100話収録して百物語にするのは危険であるから避けていたらしい)したものを10巻発行して、昨年の6月でシリーズが完結してしまった。某巨大掲示板で共同著書のひとりである木原がキーハーと蔑まれていても、あたしはこのシリーズが好きだった。

 ということで、6月あたりに怪談ものを読むというのは条件反射に近いものになってしまってて、適当によい評価を見かけたものを数冊ネットで注文する。怪談ものと云ってもフィクションではおもしろなく、ノンフィクションである。フィクションではやはり彼岸の向うを覗いた気にはならない。

 2日後には本が到着したのだけど、いちばん読みたいと思っていたものは品切になっていたようだ。その外のものはどちらかというと、ついでに、という感じだったので、悔しい。ということで、近所の書店に久しぶりに足を運んでみると、しっかり店頭にあったので購入。ネットの大手だと人気のあるものについては在庫切れになりやすいんだろうけど、田舎の書店ではなかなか捌けないんだろうな。平準化されていないリアル店舗の特徴でもあろう。

 その後、FM番組を聴くためのラジオを買おうと思って、量販店にも行った。ラジオといってもPCに接続できるか、もしくは、mp3とかのファィルに録音でき、PCにデータを取り込めるといったものが欲しく、ネット上ではいくらか見つかるのだが、店頭ではそれらしきものがまったく見当たらない。いやはや、なかなかである。

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2006.06.01

駐車違反取り締まり強化の思わぬ影響

 民間委託による駐車違反の取り締まり強化が始まったわけだが、さっそく思わないところでその影響を受けることになる。

 たいていは昼飯を抜くのだが、深夜の残業が見込まれる時や体調不良の時は無理をしてでも昼食をとる。そういう時に便利なのが、弁当の配達サービス。380円という価格にしては、ややご飯が少ないものの、6品のおかずがつくと云う、家で食べる飯より十分に豪華で栄養価の高いもので、外食やその外の食事よりか遥かにステキなものだった。

 しかし、本日、その弁当屋が云ってきたことは、「駐車違反取り締まり強化のため、街の中心の取締り強化区域にある役場に配達業務を行うことは、リスクが高いため、現状の状態(配達等の業務に対しても規制の対象とする)であればサービスを提供を行うことは困難である。状況が変れば再開するかも知れないが、とりあえず、今後は取り引きできない旨、ご了承していただきたい」ということだった。バイトを増やすよりも、百個くらいの取り引きなら止めた方がいいと判断したのだろう。

 今回の取り締りの強化、確か郵政配達業務は除外するということを聞いたが、現実離れの取り締まりは程々にしないと経済的にも大きな影響を与えそうだ。いちばん影響を受けると思われる流通業界は経済的に想像以上に大きなウエイトを占めているのを忘れてはいけない。

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