細野晴臣ほか『YEN卒業記念アルバム』(85)と『銀河鉄道の夜』(85)
細野晴臣・高橋幸宏によるレーベルYENの最後を飾るアナログ盤『YEN卒業記念アルバム』(85)をオークションで落札。1300円(+送料310円)。ゲルニカもYENに参加していたというのを改めて認識。もちろん純ちゃんのアルバムはだいぶん聴いていたのだけど、細野が絡んでいるという意識はほとんどなかった。
YEN卒業記念アルバム(85) (クリックで拡大表示) |
アルバム的にはあんまり面白くないかもしれない。YENレーベル参加者ミュージシャンが一曲ずつ持ちよって作製されたアルバムだが、やはり断片的な構成になっていて今ひとつまとまりがないのだ。YENの多様性には驚かされるが、それが直接今回のアルバムの出来につながる訳でもない。2枚の盤(CDでは一枚)で構成されているが、1枚目は関係者全員よる12inchシングル。このアナログ盤についていえば、A面はまだしもB面は一度聴けばもう聴くことはないかもしれない。
このアルバムを聴き終えた後、5歳の息子が聴こうと持ってきたLPは、インテリアの『Interior インテリア』(82)だったりする。これもYENレーベルによる中間音楽シリーズの一作目である。いやぁ、愚息もそのあたりのことはちゃんと判っているらしい。これを直立不動で聴き終えた後に更に持ってきたのが、20年前の発売当時に購入した細野晴臣『銀河鉄道の夜』(85)。A面を聴くとすぐにB面にしろとせかされ、再び、A面をかけさせられる。このアルバムははっぴいえんどの頃のボーカルものと同様に細野の傑作であるとあたしも思っているのだが、それをちゃんと息子が判ってくれるのが嬉しい。
銀河鉄道の夜(85) 細野晴臣 |
久しぶりに細野の音楽を聴いていると、映画『銀河鉄道の夜』(85)を見たくなってしまった。あたしは宮沢賢治はどちらかというと苦手な類に入る作家で、まともに読めたのは『注文の多い料理店』や『よだかの星』くらいか。必要以上の繊細さが苦手である。繊細でも芥川のような「切れる」といった感じの方が好きである。映画館でも半分うとうとしながら観た映画なのだけども、TVとかでちらりと観たり、10数年ぶりくらいにじっくり観たくなってしまって、あたしゃ、DVDをとっとと注文してしまいました。在庫があるかどうかは知らないが。
銀河鉄道の夜(85) 杉井ギサブロー(監督) |
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