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2006.06.09

ジャン・ユンカーマン『映画 日本国憲法』(05)

 しばらく前から気になっていたので購入。ごく普通のDVD映画ソフトなのだけど、流通の関係からかDVDソフトでなく書籍扱いになっている。

映画 日本国憲法 [DVD]
映画 日本国憲法 [DVD]

ジャン・ユンカーマン監督

 世界中のいわゆる知識人の「日本国憲法」の第9条についての発言を78分に編集したもので、出演者は、■ジョン・ダワー(歴史家、マサチューセッツ大学教授)■ノーム・チョムスキー(言語学者、マサチューセッツ大学教授)■C・ダグラス・ラミス(作家、政治学者、元津田塾大学教授)■日高六郎(社会学者、元東京大学教授)■ベアテ・シロタ・ゴードン(憲法草案作成時のGHQスタッフ)■チャルマーズ・ゴードン(政治学者、元CIA顧問)■ミシェール・キーロ(作家、シリアの民主活動家)■ジョゼーフ・サマーハ(レバノンのアルサフィール新聞編集長)■パン・チュンイ(作家・映画監督)■シン・ヘス(韓国挺身隊問題対策協議会代表)■ハン・ホング(歴史家、聖公会大学教授)■カン・マンギル(尚志大学総長、高麗大学名誉教授)。

 様々な人が発言したものをかいつまんで編集しているからやや内容が稀薄になっているか。もっと突っ込んだ理論展開があった方が面白かったように思う。それでも興味深かったいくつかのことがある。憲法は政府の暴走に制限をかけるために存在するものである。アジア諸国は第9条ゆえに日本の過去の過ちを許している。ということ。前者は法律の制定が憲法に反さない範囲で行われるという点からも、当たり前のことであるが、忘れてしまいやすいことでもある。また、後者については国外から見ないと判らないことである。

 彼らのほとんどがアメリカの軍隊を持てる「普通の国」は普通でないと主張する。まぁ、軍隊を持つ云々はおいておいても、そのやり方というのは異常だわね。CIAを使って秘かにテロ工作させて、その後の後始末ができなくって、テロが我が身に降り懸かってくると国益だの正義だのという大義を仕立てで、トップの個人的な利益のために戦争をする。

 あたしに言わせると憲法第9条は日本のアイデンティティだと思うんだけど、一般的にはどうなんだろう。

 そうそう、この中でチョムスキーも発言しているんだけど、9.11以降、この人がアメリカ政府批判しているのを見聞きしてはいたものの、お顔を拝見するのは初めてだった。いんや、大学で言語学をやっていたあたしはこの人の提唱した変形文法で結構イジメられたんだな。重箱の隅を突くだけのような研究でちっとも面白くなかった。

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