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2006.04.07

今時の子ら

 数日前から新しい臨時の職員というのが入ってきている。2年契約の長期臨時雇用制度による就任である。

 あたしの母校の教育学部を体育専行で卒業したばかりという彼は、身長183cm、体重100kg超えという見事な体格はもとより、学生時代より空手をやっていて、今も練習を続けていると云う。もちろん、教員になるつもりはなかったらしく、考えるところあって、就職活動もまったく行わず、準アルバイトである今の職を得たようだった。就職活動に破れてというのならまだしも、なにもしなくてというのは、なんだかなである。

 ガタイがいいのは本人も充分承知で、肉体労働的な部署に配属されるつもりが事務系の部署に配属されてかなりがっかりしたようだ。しおらしく座って、いい付かった作業をしばらくしていると「なんか肉体労働のようなことはないですか」などと訳のわからぬことを聞いてくる。自分で仕事を選ぼうなんて10年早い。ひたすら、皆と同じ座り仕事をしてもらう。

 そして、今日、朝に「偏頭痛がひどいので今日だけは休ませてください。次からはこんなことのないようにしますので。皆様によろしくお伝えください」と電話があって休んでしまった。偏頭痛を次からどうにかすると云うのも、苦笑してしまう話だが、3日目早々に休んでしまうと云うのには、役場も舐められたもんだと思ってしまった。

 役場を舐めると云うと彼の前任の臨時がひどかった。彼が新しく配属になった時、あたしは別の部署にいたから伝え聞くだけなのだけども、こんな感じだったらしい。

 新しく配属された日のこと。夕方、彼に仕事を頼もうと思っても見かけない。どこに行ったんだろうと思っていると、別の部署の人から、食堂で何かを食っているのを見かけたというのを聞く。やがて姿を現した本人を問いただすと、「腹が減ったので食堂でうどんを食っていた」とのこと。夕方、4時くらいの話である。あたしも臨時をやっていたことがあるが、本採用になるまで休んだのは採用試験の面接が平日にあったので、その日ともう一日くらい。仮に仕事がなくても席にいることが仕事であると席にへばり付いていたもんである。常識がないと云えば常識がない。ま、一年間、その食堂の彼とは一緒に仕事をして判ったのだけど、彼の場合は常識うんぬんという以前に、天然さんであったから仕方がないという気がした。世の中には特徴のある性格をもった人がいるものである。

 何れにせよ、どこか仕事に向いていないような人を見るとやはり最後は胸が痛むんですなぁ。

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