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2006.04.01

異動時期の憂鬱

 異動の時期は別れの時期でもある。異動があっても退職でない限り、職員同士ならそんなに感無量の別れとはならない。特にうちは木っ端の地方自治体であるし、異動があっても大したことではない。東京の事務所や国の本省に追い出されても、翌年、長くても数年後には絶対に戻ってくる。

 ただし2年間限定雇用の臨時職員に関しては再雇用は原則ない。数ヶ月と云う期間限定の日雇い雇用で再雇用になる場合もあるが、これも大した数ではない。

 ここ数年、就職難から四大卒の男子の臨時職員が目につくようになっている。10数年くらい前なら、短大卒のお嬢さんが、結婚するまでの、また結婚相手を役場で見つけるための腰掛けで働くことが多く、使い物になろうがなるまいがそんなに関係のないような状態だったが、今は人員縮小の傾向も強く、臨時職員も欠かすと業務が回らない。そういった中で2年間甲斐甲斐しく働いた後、任期切れで職場を去っていく。

 そういった多くの子たちが公務員志望で、働きながら勉強し、採用試験を受けるのだが、あたしのまわりでは今まで受かったのをみたことがない。ちなみにあたしも臨時職員をしながら採用試験を受け、任期が切れると同時に正職員になったのだが、バブルのはじけ切っていない頃の話でまだまだ公務員が人気のなかった頃のことだ。職の決まらないまま、辞めていく彼らの後ろ姿がとても淋しい。

 臨時職員は新卒だけでなく、民間で働いていたのだが、営業の洒落にならないノルマに耐えかねて一時的な転職先として受けてきているものもいる。そういった場合、すでに30歳間際と云う年齢になっていたりして、無職の状態で退職するのは見るに見かねる。

 昨日、20代後半の子がそうやって雇用の期限を受け、2年間ありがとうございましたと云う挨拶を涙を浮かべてやっていたのだが、別れが悲しいというより、彼のこの先がやはり心配で仕方なかった。

 景気も復活しつつあるようだし(数年遅れで景気が反映される役場は、今、これまでにない最悪の状態になりつつある)、少しでも皆が幸せになることが出来れば、いいのだが。

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