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2006年4月の37件の記事

2006.04.30

ヌメ革ブリーフケースの日光浴

 今日は幸いにもよい天気。昨日、到着したBREE ブリー のブリーフケース ELCH エルクの日光浴をすることにする。

 前日の天気予報ですでによい天気と判っていたので、朝、7時前に起床して、日光浴の準備をする。週末はまず昼過ぎの起床で、平日と比べても40分は早い。まるで奇跡のような状態だ。賃貸アパート住まいなので、南向きの部屋があるものの、すでに南中高度は高くなっており、ベランダでも20cmの帯状の範囲でしか直射日光は当たらない。仕方がないのでベランダの柵に、布団を干すような感じに外向けに吊るして日光浴をさせることにした。午前中は裏、お昼からは表というように一日で片面5時間ずつ焼いてみた。

 半日の日光浴の結果はかなりのものだ。薄いピンクだった白いボディーは、TVでよく見るブタさんのピンク色の肌そのものの色に染まってしまった。あたしは日焼けするとすぐに赤くなってしまうタイプなのだが、ヌメ革も日焼けして赤く火傷状態になっているように見える。

 色はちょっと持ち歩くのには恥ずかしい感じになってしまったが、触るだけで指紋の跡を残してしまうので持ち運びに気を使うといった"素"の状態ではなくなり、すでに薄めだが何らかのコーティングがなされたようになっている。この連休中にしっかり焼いておいてから、連休明けから使い始めるのが一番いいとは思うのだけど、職場で注文した話をして早々に見せて欲しいと云う人間もいるし、そんなに神経質にならずに使ってみようと思う。ページを検索していると、徐々に変るのがいいのであって、初っぱなから焼いてしまうのは信じられないという人もいたりする。それにしてもブタさん色の鞄というのは目につきそう。

 そんな感じでこの鞄との付き合いが始まっての0日が過ぎた。

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2006.04.29

BREE - Natur Business - Elch / ヌメ革カバン

BREE Nature Elch ヌメ革は面白い。ヌメ革はよい。とかいっているうちに、こんなものを買ってしまった。BREE ブリー というドイツのバッグメーカーのもので、Natur Business というラインの Elch エルクというブリーフケース。BREEは日本ではヌメ革製品を作るメーカーとして特に人気があるようだ。どのような製品を作っているかは、こちらのサイトで。

 並行輸入と思われるサイトで昨日注文し、さっそく本日到着。連休前の受付分は、とっとと捌いておこうと云うのがアリアリなのだが、はやく手にできるのは嬉しい。製品に対してメーカーは箱を作っておらず、用意しているのは保護袋だけのようだ。宅配の箱を開けると、そのまま保護袋になっていた。

 カバンは真っ白。いや、色白の日本人の肌くらいの感じで、薄ピンクがかった肌色というか、ま、とにかく白い。革の表面は鞣[なめ]されただけの加工は全くない状態。オイルドレザーだと加脂されていて、油でしっとりしていたりするのだが、そういうのが全くない。油の吸収が非常によく、下手に触るとそのまま指紋が残ってしまう。この状態で普通に使うととんでもなく汚してしまうと思われる。

 ヌメ革を使う際は日光浴をさせて、革のオイルを表面ににじませることによって保護膜を作っておく必要がある、というのは散々、情報として見てきたが、実際に手にして、その手順を踏んだ後でないと使えたものではないと思う。あたしは道具はガシガシ使って、汚れたり傷んだりするのは当然だと思っているが、そんなあたしでもすぐにガシガシ使うのは躊躇{ためら}われるくらいなのだ。

 とりあえず、明日は一日、日に当てる予定である。週明け、仕事に早速使うかどうかは判断つかないが、この連休はこのカバンの日光浴にぴったりとなった。

ヨーロッパの学生風 3WAYビジネスバッグ HERZというメーカーがヨーロッパの学生風 3WAYビジネスバッグという製品を作っているが、ほとんどエルクと同じデザイン。が、エルクの方が少し大きい。ごくありがちなデザインなんでしょう。ヨーロッパの学生風 がうらやましいのは、底鋲があるということ。エルクには底鋲がないので、気楽に床に置くことができない。鞄屋に行くと改造とかしてもらえるんだろうか。

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2006.04.28

Rio&DNL Rhodia メモカバー#11

ポップアップノート 卓上ディスペンサー 革カバーも買って先日から本格的に使い始めたモールスキン。なかなかいい感じで、一日1ページは最低使っている。私用ではなく仕事でのみ使っているが、意外と書いておくべきことがある。書いていることはToDoと、関係機関とのやりとり結果等の記録。今までこれを宙でやっていたと思うと、覚えが凄いと云うかいい加減だったと云うか。まぁ、メモを取ることで想像以上に仕事が楽になったような気もする。ただし、取り立ててメモを探すと云う以外にも、ページを溯って繰ると云う習慣をつくっておかないと何かにつけて見落としが生じてしまうが。文字を書くということで漢字の忘却を避けるという効果も期待できそうだ。

 モールスキンは手帳なのでメモを書くのだが、やはりいきなり打ち合わせ途中に書き込みをしていると訳が判らなくなることがある。前段として何かに内容を走り書きして、それからある程度まとめたものをモールスキンに清書した方が効率的には悪いが、後になってからは良さそうな気がする。

 普段、電話応対の走り書きメモに使っているのが、付箋紙ではメジャー中のメジャーの3M Post-it(ポスト・イット)の73mm*73mmの大判のもの。ディスペンサーで使っているのだけども、知らぬ間に書類のあちこちに走り書きしたものがあったりして、鬱陶しい。一件に付き一枚という使い方をしてしまって、なおかつ、用件が簡単で走り書きしなくても適当にどこかに貼ってしまって、受話器を取った時には新しいものを引っ張り出していたりする。とにかく勿体ない話で、あたしはこういうのは好きではない。

Rio&DNL Rhodia メモカバー#11 ということで、メモ帳を用意することにした。別に日本製でも良かったのだけど、メモカバーの革製のものが用意されている、フランス製のRhodia ロディアのものを使うことにした。サイズの小振りな#11というNoのつけられた105mm*73mmのもの。そうして、革カバーも購入する。革カバーはモールスキンで使っているのと同じButtero ブッテーロのものもあったが、あえて内張りが合皮のものを選んだ。こちらは表とポケットにドイツヌメが用いられている。ドイツヌメはButteroのヌメと比べて加工度が低いため、エイジングが楽しめるからだ。さっそく2時間ほど直射日光に当てると肌色がほんのりと茶色づいた。無染色の生成のヌメ革を知ってしまうと本当に癖になってしまう。

 このメモ帳は職場での消耗品支給の対象になりえず、自費で購入し続けないといけないが、愛用品は自費で買ってのものだと思うので、当然のことだと思っている。職場で道具を買ってもらうのはどちらかというとあまり嬉しくないし、それ以前に使いたいものは買ってもらえるものでもなかったりする。

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2006.04.27

今日のショック

 話題になることが多い年齢。4月から臨時で働いている新卒君がいるのだけど、O-Maruさんは幾つなんですか、という会話になった。

 そして、いつもの反応。あたしの場合、実年齢より5歳若く見られ、これがもう10年ほど続いている。彼の答えも端数を含めてドンピシャでその通りだったので、ガクッときた。

 女性なら若く見られて嬉しいのかもしれないけど、男のあたしは悲しい。まぁ、60半ばを過ぎてから若く見られると、これは嬉しいかもしれないけど。

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2006.04.26

音楽

 あたしが家にいると5歳の息子が部屋に常駐して、PCやらいじくって遊ぶ。おかげで、あたしがPCを触ることのできる時間がかなり減ってしまった。

 それに増して嬉しいことがある。子供が音楽に興味を持ってくれることだ。ヤフオクで落札したLPだのCDだのが届くと、まず、誰のものだか当てる。これは凄い。まぁ、オークションの画面を一緒に見ているから、それで情報収集しているんだろうけど、封を開ける前に「それは、イノヤマランド?」なんてピタリと当てるものだから、びっくりしてしまう。

 レコードの山を見て、今日はこれを聴こう、とリクエストしてくる。上の子がまったく音楽に興味なかったものだから、下の子がそんな風に反応してくれるのは本当に嬉しい。今日は、PCのWinampを勝手に立ち上げて、大貫妙子とヒカシューを聴いていた。大貫妙子のCARNAVALは特にお気に入りらしい。

 楽器はできないけど音楽のない生活は考えられない。何なんだろうな。安らぎをもたらしてくれるもの? 何がともあれ、子供にも音楽の素敵さを知ってもらいたい。

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2006.04.25

雑感

 昨日は気分転換に昼から休みをとった。仕事や家庭で問題が噴出していて、どうにもやっていられる状態ではなかった。仕事が一段落着いたので、太陽を浴びたいと思った。今日は早朝、悪寒に襲われ、またお昼まで半休を貰う。突然の寒さに目が覚めて、5分ばかりガタガタと文字通り震えていた。何が起こったんだろう。

 昼間の街は黄砂がひどくガスかかっていた。いつもは綺麗な緑のすぐ近くの山も霞がかかってまったく見えない。TVニュースによると視界は6kmだったらしい。この砂の霞に放射能物質がいくらか混じっていると思うと、息が苦しく感じてしまう。

 新しい立体道路が作られている。この道路が完成することで、移動のための所要時間が10分か少なくなるという話だ。10分余裕をもって行動すればいいという話なのだが、道路を作らないといけないらしい。山間地ではなく、市街地から数キロの郊外の小山にトンネルが何本も通される。鉄道が高架になり、また、道路が地下から線路を潜る。街の道路が複雑に張り巡らされるようになった。少子で人口の減っていく街。そして、中央に集中化する街。そんなに道路を作る必要があるのか。馬鹿げている。

 外出をしていると目眩いがする。

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手帳使いのこつ(BlogPet)

O-Maruが
ということで、固定ビットじんせいでmp3に録音し、分割処理、そうしてwavにいったんデコードした後、可変ビットじんせいで再エンコード。
とか思ってるよ。

*このエントリは、BlogPet(ブログペット)の「フタキンSkywalker」が書きました。

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2006.04.24

DVDソフト

 映画のDVDソフトがいい加減多くなってきたので、先日、DVD本体とカバーを除いてケースを別にまとめるとダンボール2箱になってしまった。処分するつもりが、まだ部屋の片隅に置かれている。カバーばクリアファイルに入れて保存、DVD本体は不織布のホルダーに入れ、ダイソーで買ったホルダーに閉じていたが、5冊くらいになってばらついてきたので、ひとつにまとめるべくエレコムの160枚収納可能なCD/DVDケースを買ってきた。

エレコム CD/DVD用キャリングケース 160枚収納
エレコム CD/DVD用キャリングケース 160枚収納

 色気のない収納ケースで一枚のシートに片面4枚、両面で8枚DVDが収納でき、それが20枚ある。それなりに順番を考えたりして入れていたのだが、途中でどうも足りないような気配になり、あえて隙間を空けているところにもディスクを突っ込んだのだが、結局、10数枚は入らなかった。他にBOXモノがあって、50枚はある。

 となると、うちに一体何枚のDVDがあるのかということになる。ざっと、230枚は下らない? ちょっとゾッとしてしまう。

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INOYAMA LAND『DanZinDan-PojiDon』オリジナルアルバム(LP)(83)

 先月、INOYAMA LAND(イノヤマランド)の『DanZinDan-PojiDon ダンジンダン・ポジドン』の廃盤CDを入手したところだが、ヤフオクでオリジナルのLPが出品されていたので落札する。CDもなかなか出てこないので、もうしばらくお目見えできないのかと思っていると、1ヶ月ばかりで入手できた。落札価格は1800円(+送料290円)と一応、定価(2200円)以下の価格。

DANZINDAN-POJIDON
DANZINDAN-POJIDON

イノヤマランド






(クリックで画像を拡大表示)

 このアルバムはしばらく聴かないと良さの判らないものだった。いったん馴染むと素晴らしくよい。LPとCDを聴き比べてみると、CDの方が音の切り分けが鮮明な感じがした。CDはREMIXでもしているんだろうか。

 このアルバムに興味を持ったら、音は恐ろしく悪いがライブ盤である『1984 PITHECANTHROPUS』(02)もやはり聴いておきたい。

 ヤフオクで入手したアルバムでレビュー出来ていないものがかなりの数になった。音楽は本以上に消化が難しいのではないかと思う。理由はそれだけではないけど、しばらく、ヤフオクの落札は休止の予定。と言いつつ、ついさっき、一件、CDに入札を入れてしまったりするのだけどね。

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2006.04.23

おやぢの自慢

 若い頃は、父親が安物を買ってきては、その安さを自慢していたことが理解できなかったものだが、この歳になると段々理解できるようになってきた。

 先日、購入したのがこれなんだけど、何とはなく職場で話題にして「へへへへ」とかって笑っていたりする。

 この心理はなんだろうな。いいものを格安で買ったことに対する自慢では決してない。最低限のことが、この価格で保てているということに対する誇張か。とにかく諦観が基本にあるような気がする。見栄も捨ててしまったような状況。

 もちろんこだわりのあることもあるけど、それ以外はあっさりと見捨てる。おそらく自分の人生もそのような感じで見ているんだろうと思う。

 このことに関して、否定すべきことであることとか肯定すべきことであるとかというようなおそらく意味がないだろうと思う。そうやって、いろんなものを捨てていくことが生きるということにほかならないからだ。

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2006.04.22

Buttero モールスキンカバー

モールスキン革カバー モールスキンを本格的に使い始めたということで革製のカバーを買う。SLIP-ON(スリップオン)という店が作っているもので、価格は5000円。

 ヌメ革に加脂したような革で作られている。何枚かの革を重ねて作られ、厚みもあり、かなり丈夫な印象である。加脂処理されていないヌメ革は表面がかさかさして、下手すると手の油で指紋がしみになりそうになるが、さすがにこの製品はそれはなさそう。

 モールスキンはそもそも防水性の厚表紙で丈夫さを誇るもので、それに対してカバーをつけること自体矛盾した行為になるのだが、ステーショナリーファンというか、物持ちを自慢するような人種はついついこのようなことをやってしまうのである。

 それにしてもSLIP-ON(スリップオン)は、様々な革製品を開発していて、革好きからすると目が離せない。しかも、比較的に廉価なものが多いので嬉しい。今回の革カバーも他のショップが開発したなら、1.5倍はしているはずである。

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2006.04.21

ヤン・デ・ボン『TWISTER ツイスター』(96)

 仕事の帰りにコンビニに寄ると見かけてしまい、ついつい買ってしまう。以前から、欲しかったDVDなのだが、なかなか廉価にならず、購入に至らなかった。数年待って、やっと買うことが出来た。

TWISTER(96)
TWISTER(96)

監督: ヤン・デ・ボン
出演: ヘレン・ハント, ビル・パクストン

 竜巻の研究者が竜巻に観測装置を飲み込ませようとして、四苦八苦するという極々単純な、物語があってないような映画なのだが、何とはなく好きなのだ。竜巻のCGがスゴいとか、そういうことでなくって、主演のヘレン・ハントがとてもいいということ。父親が竜巻でなくなった体験から、竜巻を解明することを使命として、竜巻に体当たりするという、いわば攻撃性トラウマを持つ女性を彼女が演じるのだが、まぁ、その凛とした様子が非常によいのだ。はまり役中のはまり役という感じですな。突っ走る女性が描かれていても、ヤン・デ・ボンの映画では何故か嫌味にならない。たぶん、人格がないからなんでしょう。そういうのが判ってても、やはり ヘレン・ハントは輝いている。

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2006.04.20

革製品は使ってて面白い

 愛用品の素材を選ぶとするとまず革製品と銀製品。このふたつの素材は使うにつれて味が出て来るので、使うこと自体に楽しみが生じて来たりする。

メガネケース 2月の半にALBERO(アルベロ)のメガネケースを購入した。革をタンニンでさらしただけの非常にナチュラルな状態に近いヌメ革による製品なのだが、買った当初はほとんど真っ白だったのが、この2月あまりですっかり日に焼けて茶色になってしまった。カサカサだった表面もツルツルになり、内部の油が表面に出てきていると云うのも明らかである。

 このような変化を見ていると本当に革製品を使うのが楽しくなる。ただし、メンテナンスをしなければよい状態は保つことができない。メンテナンスをしながら、本当の変化を楽しむことが大切だ。ということで、ちょっと早いと思いつつも、ヌメ革専用のクリームを購入。普通の革用オイルだとしみが出来易いということで、専用のものを買う。

ヌメ革専用クリーム
ヌメ革専用クリーム

 軽く塗ってみると艶やかになり、肌触りの良さが増した。ポケットに突っ込んだり、カバンに突っ込んだり、かなり手荒く扱っているからすでに傷が少なからずついているが、それは味として良しとしている。

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2006.04.19

手帳使いのこつ

 以前にモールスキンを買ったが、想像通り、これまでほとんど使わずじまいだった。


MOLESKINE(モールスキン)

ゴッホをはじめマティス、ヘミングウェイ、ピカソなど20世紀を代表する芸術家、文豪たちに愛され、後にブルースチャトウィンによって伝説と共に世界中に有名になったノート

 が、しばらく前から本格的に使い始めた。何が切っ掛けか?

 簡単な日付スタンプを買って、日付を押してからメモを書くようにしたのだ。この日付というのは思った以上に重要な役割を果たすのだ。まず、メモの区切りが見た目に明らかになり(一日に使う量といえば、多くて2ページくらい)、視認が楽になる。また、メモを探すのも概ねの日付ですぐ追える。そうして、日付スタンプを使う場合は絶対に黒色を使わず、赤色等の目につくものにすること。黒であるとまったく目につかない。これらのことは非常に手帳を使うにあたって利便性を変え、手帳が生き生きとして来る。ダイアリー形式の手帳もあるが、特にスケジュール管理する訳でなく、フリー形式での記述がメインなので、この方法が最も良さそうだ。

COLOP デートスタンプ
COLOP デートスタンプ

インク台不用のスタンプ。
スタンプを押すたびにスタンプが回転して内蔵のインク台に戻り、インクが自動的に補充される。

 このスタンプが使えるのではないかと思って、購入した結果が上記である。オーストリア製で月表示が英語の3文字なので、業務用には使えないが、パーソナルユースには多いに活躍しそうなステーショナリである。

 手帳を使うのにあたって、あたしにとってもう一つ重要な事柄があった。思い切り細目のペンを使うことである。太めのペンで細い罫線内に悪筆で書き連ねるのは本当に許せないものがあるが、0.5mm以下の最細ペンを使うとまだ見ることもできる。悪筆の人間は手帳を使う気にならないということも傾向としてあるかも知れない。

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2006.04.18

レコードの音

 ここんところ、レコードをラインインでPCに取り込んで、曲毎に切り分けして保存するという作業をしている。これが実は結構面倒。PC取り込みは午後のコーダ、分割はAEditorというフリーソフトですべてを賄っているのだが、mp3にする際に容量の節約するために可変ビットレートでのエンコードを基本にしている。AEditorが可変にしていると編集ポイントが確かでなく、まずは固定ビットレートの状態で編集しなくてはならない。ということで、固定ビットレートでmp3に録音し、分割処理、そうしてwavにいったんデコードした後、可変ビットレートで再エンコード。さらにMP3Gainで音量の調整、というしち面倒な手順を踏んでいる。そうそうSuperTagEditorでmp3にタグも入れないといけない。

初代GIGABEAT レコードの音でも大抵のものはこれといったノイズがなく、ちょっとびっくりする。今やCDが当たり前で、これには基本的にノイズが載らないので、ノイズのない音楽が当たり前になってて、レコードではそうもいかんだろうなぁと思っていたのだが、思っていた以上によい。まぁ、20年以上前はラジオのオンエアはレコードだったわけだし、レコードをレンタルしてきて、テープに録るということは当たり前以外の何ものでもなかったのだ。今、ちょっとばかり前の作業を、テープではなくってHDD相手にしているようなものである。

 デジタルで取り込んだ音楽は東芝の初代GIGABEATで聴いている。もう4年近く毎日のように聴いているので、そろそろ壊れてもおかしくはないのだけど、駆動系がモバイルディスクだけということでなかなか壊れない。実はバッテリー絡みが弱く3回ばかり無償修理に出したことがあるが、メーカー保証期間を過ぎた途端、不思議に故障がなくなってしまった。部品の改良が進んでいたのかもしれない。ということで、なかなか買い替えることにもならず、いまだ職場で休憩時間、残業時には必ずといっていいくらい使っている。

 このハードディスクプレーヤーの容量は5G。今はフルでmp3が入ってて、アルバム80枚くらいが入っているのだが、CDやLPの数からすると完全に足りない。いったん、こうやってアルバムを丸ごと持ち運びするというのを知ってしまうと、全部を全部いれたくなってしまう。CDとLPあわせて、300枚くらいか。今だとGIGABEATも60Gになってて、おそらく全部が入るんじゃないだろうかと思う。糞ースネクストがたまにこのGIGABEATの安売り委託販売をするので、触手が動かぬではないが、なかなか買うに至らない。iPodはアンチMacなので、そもそも興味ない。

 まぁ、一番贅沢と感じるのは、生でレコードを回しながら音楽を聴いている時。遅く帰った日、レコードのA面だけ聴いて寝よう、なんてのは、やはり乙でしょう。

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USB Sound Blaster Digital Music PX(BlogPet)

きょうは、実行しなかった?


*このエントリは、BlogPet(ブログペット)の「フタキンSkywalker」が書きました。

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2006.04.17

平成18年度はまぢか

 現在、平成18年度に向けて処理中。異動になった人間の担当を引き継いでやっているのだが、これがなかなか面倒。金曜日も土曜の朝6時までお仕事。週末にでるよっか、そっちのほうがまだ人間的。

 今朝はかなりストレスになったんだろう、3時前に寝て、それから朝まで1時間おきに目が覚めていた。

 さすがに根つめてやっていると、それらしいものが見えてきて、少しは落ち着いてきた。これまで、予算執行をおそろしく原始的ないい加減な管理でやって来ていて、うんざり。前任者は6年間も何をやってきたんだろうかと思う。自分が苦労すれば、すべてよし? まぁ、壊すのがあたしの趣味だからね。2年目はいろいろ遊べそう。

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2006.04.16

複雑な心境/盗用

 ブログをやっているとオリジナル写真や文章が無断流用される(盗まれる)ことがある。またまた一件見つけてしまった。

 滝田ゆう『寺島町奇譚(全)』の記事だけども、一段落まるまる、こちらで使われてしまっていた。

 まぁ、商売にしていない文章が、それなりに使える文章として認めて貰えたということで、決して悪い気持ちもしないのだけど、ふと、こういうのを見つけてしまうとドキリとしてしまう。勝手に使った本人が恥ずかしくなければ、それであたしはいいのだけど。

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Interior『Interior(インテリア)』(82)

 以前に記事にしたInterior『Interior(インテリア)』(82)がヤフオクに出品されていたので落札。送料込みで600円。すでに持っているアルバムだが、盤がかなり傷んでいたのだ。

 落札したものはジャケット・ライナーノーツも非常に綺麗で、当然、盤も綺麗。さっそく、ほとんどノイズのない状態でPCに残す。CDでも再発売のないアルバムは本当に困る。

Interior/クリックで拡大

Interior/Interior(82)


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2006.04.15

坂本龍一『左うでの夢』(81)

 坂本龍一のアナログ盤のソロアルバムが同一出品者によって何枚かオークションに出品されていたので、複数枚同時に落札する心つもりで入札した。正式に落札出来たのは、結果的に『左うでの夢』(落札価格310円+送料340円)一枚だけだった。

左うでの夢(81)
左うでの夢(81)

 龍一の3rdになるアルバム。龍一を知ったのはもちろんYMO以降になるが、78年の『千のナイフ』を除いてしばらくはリアルタイムで追っかけていた。あたしは小遣いも少なく、アルバムに関しては無断で新聞配達のアルバイトをしていた親友がすべて購入し、それをテープに録音させて貰っていた。ということで、あたしはオリジナルをほとんど持っておらず、今、再収集のようなことをやっている。

 彼のアルバムの中では異色なのではないかという気がする。彼の音楽はどちらかと言えば冷たい。寒色系の音楽が多い中、このアルバムはやや暖色系の印象がある。糸井重里の歌詞がシュール。1曲目の『ぼくのかけら』のドラム(というより太鼓か)が、年に一度は頭の中で聴こえてき、久しぶりにちゃんと聴きたいと思っていたアルバム。

 龍一の1stになる『千のナイフ』も実は一緒に送ってもらった。このアルバムは当初、『左うでの夢』等と一緒に出品されていたが、後で出品取消された。出品者さんとのやりとりでふとしたことから無償で譲ってもらえることになった。この出品者さんには非常に感謝している。

千のナイフ(78)
千のナイフ(78)

 このアルバムを聴くのはおそらく24、5年ぶりになる。アルバムタイトルにもなり、YMOでも定番となっていた『千のナイフ』が第一曲目。アレンジこそ多少違うものの、あの『千のナイフ』には変わりない。『Grasshoppers』は初めて聴いた時、インパクトがあって、そのタイトルは決して忘れることはなかったのだけど、聴き直してみて、こんな曲だったかと思う。名ピアニスト高橋悠治との共演。ラストは『The End Of Asia』。これもYMOでは定番になっている曲。シンセサイザーが多用され、この後、YMOに発展するのは必然的なような気がする。

 2nd『B-2 Unit』は以前からCDを購入し、すでにごく普通の一枚となっていた。まぁ、これがいちばん実験色が強いのだけど、『Thatness And Thereness』とかも好きで購入を急いでいた。

B-2 Unit(80)
B-2 Unit(80)

 他に何枚も龍一のアルバムは持っているのだけど、彼の音楽は閉塞感が強い。メロディーライン、和音が美しいものの音楽が抜けず、うちに籠るような傾向がある。ずーっと聴き続けていると、段々憂鬱になってくる。こういうのって、もしかしてあたしだけ?

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2006.04.14

USB Sound Blaster Digital Music PX

 CD化されていないアナログ盤もあり、盤の劣化に対応するため、早々にPCに録音保存しておきたいと思っていたが、我が愛機(Let's note CF-W2)のマイク端子はモノラル入力しかできず、これまでは実行できずにいた。入手し難い盤を聴きまくっているので、いい加減、録音をできる環境を作らないといけないということで、USB接続の外付サウンドボードをお昼休みに買いに行く。本当はRoland製のものが欲しかったのだが、1万円弱し、その店頭にもなかったので、Creative製のものを買う。おそらくネットで買うのより、2000円くらい高かったはず。田舎のリアル店舗で買うと本当に品はないし、高くつく。

USB Sound Blaster Digital Music PX
USB Sound Blaster Digital Music PX

Creative 外付けサウンドボード

 いろいろ付属ソフトがついているけど、いつものように使えない。製品は純粋に入力のインターフェイスとしてのみ使って、録音や編集については今まで使っているフリーソフトでそのまま処理する。この製品については高音の伸びが悪いという批判があるが、確かにそういう傾向はあるものの、目的を果たすのには全く問題なく、十分だった。

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2006.04.13

PRINCESS 2カップコーヒーメーカー

 あたしにとってコーヒーは水代わりのようなもので、これがないと生きていけないのに限りなく近い。職場では一杯20円程度のブルックスのドリップバッグを飲み、家ではコーヒー豆をその都度、ミル(ミルは絶対これがお薦め)で挽いてペーパードリップで淹れている。実家ではコーヒーを淹れるのにはサイフォンを使っている。ということで、これまでコーヒーメーカーというものを使ったことがなかった。

 何か知らんのポイントがたまってて、交換可能な商品を見ているとコーヒーメーカーというのがあった。他にめぼしいものもなく、コーヒーメーカーというものが使い勝手良いのか試したくなったので、ポイントを使ってPRINCESS(プリンセス)という有名らしいメーカーのコーヒーメーカーを取り寄せてみることにした。

PRINCESS 2カップコーヒーメーカー
PRINCESS 2カップコーヒーメーカー

・1~2杯分がすぐできるデイリーユースなコンパクトタイプ
・ナイロンフィルター付でペーパーフィルター不要
・ドリップ容量に最適なサイズの2個の磁器製マグカップ付
・コンパクトで見た目もおしゃれ。キッチンにもすっきり置ける

 初めて使うコーヒーメーカーを手にする。タンクに水を入れて、コーヒー豆を入れ、電源を入れるとすぐにポタポタとコーヒーが落ちてくる。ペーパーフィルターを使ってコーヒーを淹れようとすると、まずお湯を沸かすという作業をしなければならない。これが3分くらい。このお湯が沸くのを待つことなく、コーヒーが作られ始めるのでびっくりする。しかし、ポタポタと落ち始めてからが長く、結局、5分近くかかり、最終的にはペーパーを使った時と変わりない。

 原理的にはペーパードリップと同じらしい。人間が手でお湯を注ぐかわりに、メーカーは沸騰した熱湯が徐々に豆受けに落ちていくようになっている。あまりにシンプルな作りでがっかりする。というか、どう考えてもこのような作りしかないんだよね。サイフォンが特殊過ぎる。

 実際に使ってみて... これ、要らなかった。コーヒーを淹れるのにいちばん優れた方法はペーパードリップだと聞くが、調整が一番し易いのがこの方法。豆の状態を見ながら、お湯をつぎ足すので、これ以外の方法だと調整を端から放棄しているともいえる。

 このメーカーの問題点は豆のフィルターにナイロン網を使っているので、終った豆の処理が面倒なことと、網目を通り抜けて細かな粉がカップに落ちてしまうということ。どうでもいいようなことで実はかなり厄介なことだったりする。

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2006.04.12

頭の痛い話

 上級官庁に申請に行く。担当者に申請のための一連の調書を確認して貰って、最後、首長の公印の座った申請書を提出するのだけど、「これ、なに? 僕が預かるの? こんなの知らんよ、参ったなぁ」なんて訳の判らないことを言われる。提出した申請書は全国版の事務提要にも掲載されているような様式である。

 これを頭が痛くなる話といわず、何と云おう。「まぁまぁまぁ」といいつつ、申請書をその担当者に押しつけて帰る。後は何とかなろう... なって貰わないと困る。昨年も彼のために痛い目に遭ったのだけど。

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2006.04.11

INOYAMALAND『1984 PITHECANTHROPUS』(02)

 先日、入手したINOYAMALAND(イノヤマランド)の『DANZINDAN-POJIDON(ダンジンダン・ポジドン)』(83)なのだけど、やはり聴いているうちに良くなってきた。耳に馴染むと云うのか、単調な繰返しに何とはなく心がやすらぐ。

DANZINDAN-POJIDON
DANZINDAN-POJIDON

 今回新しく手に入れたのは、そのINOYAMALANDによる1984年、ピテカントロプスでのライブ演奏音源。1201円(+送料160円)での落札。かなり淡々として演奏をしており、スタジオ演奏のオリジナルに比べて大きな違いはなく、ちょっと粗いといった感じか。しかし、ああやって、淡々と演奏をするというのはどういう気持ちになるのだろうか非常に興味ある。聴く側にとっては音楽が音楽でなくなりそうな瞬間があったとしても、奏者からすると決してそんなことがあってはならない。アンビエントのライブとはとても不思議。

1984 PITHECANTHROPUS
1984 PITHECANTHROPUS

1984 ピテカントロプス

 プレ・ヒカシューが即興演奏と云う"場による音楽"だったが、こちらは完全なるレールの上。こういった変化はどうして起こったのか。

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送り迎え(BlogPet)

きょうは、バイクみたいな話された!
O-Maruで話したいです。


*このエントリは、BlogPet(ブログペット)の「フタキンSkywalker」が書きました。

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2006.04.10

疲れ気味

 このところ、どうにも疲れ気味で週末休んでもまったくリフレッシュされない。無休でもいいから、一ヶ月か二ヶ月の休暇が欲しいところ。

 この3月まで職場には高卒で就職した子がいたのだけど、彼が40数年勤務し続けるというのを考えるとぞっとする。あたしは20代後半で入ったので30年ちょっと。40数年と30年ちょっとでは大きな違いがあるような気がする。

 人生、働きづめでなくて、しばしのバカンスがあってもいいと思うのだが、こういう考え方はもしかして甘いのか。

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2006.04.09

EPO祭り

 ヤフオクで一括でエポ(EPO)のアルバム(アナログ盤)が出ていたので、落札する。2nd『Goodies』を除く、1980年の1st『DOWN TOWN』から1986年の『PUMP! PUMP!』までの一連の8枚。『VITAMIN E・P・O』がダブってしまったが、落札価格1000円(+送料550円)とずいぶん安かったので、まずはOK。

 EPOは1stの『DOWN TOWN』をリリースした時、まだ19歳。日本女子体育大現役でのデビューで、82年の『うわさになりたい』の頃に中退したようだ。『オレたちひょうきん族』のエンディングに『DOWN TOWN』が使われて、いちやく有名になったはずだが、どんな学生生活を送っていたのだろう。想像できない。

 何枚か軽く聴いてみた。

DOWN TOWN(80)
DOWN TOWN(80)

 すでに26年前の作品になるが、まったく古さを感じさせない。ストレートな歌い方は爽やかそのもの。シンプルさ故にか大人の歌を感じさせるものがある。

JOEPO~1981KHZ(81)
JOEPO~1981KHZ(81)


う・わ・さ・に・な・り・た・い(82)
う・わ・さ・に・な・り・た・い(82)

うわさになりたい

VITAMIN E・P・O(83)
VITAMIN E・P・O(83)

ビタミンEPO

HI・TOUCH-HI・TEC(84)
HI・TOUCH-HI・TEC(84)

ハイ・タッチ-ハイ・テック

THE BEST STATION JOEPO 1980-1984(84)
THE BEST STATION JOEPO 1980-1984(84)

 ベスト盤であるにもかかわらず、単に既成の曲を集めただけでなく、ちゃんとリミックスしたり、アレンジを変えたりして、ベスト盤の枠を超えた一枚。『くちびるヌード・咲かせます』は高見知佳が資生堂CMで唄った曲。知佳の可愛らしいイメージがあって、EPOのボーカルではちょっと太すぎるかも。でも、名曲には違いない。

HARMONY(85)
HARMONY(85)

ハーモニー

PUMP! PUMP!(86)
PUMP! PUMP!(86)

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2006.04.08

10年選手

 壊れたバイクが修理されて戻ってきた。電気系統の部品を交換したとかで、パーツ代および工賃で9,500円也。

 このバイクに乗り始めておそらく10年程。街中に停めていた時に、思い切りひっくり返されたこともあり、カバーも割れて見た目も汚いし、いまや年に一度は何かを修理している状態。しかし、学生時代とは違って、一日往復7、8km程度の通勤にしか使わないので走行距離はまだ3万kmくらいしかない。一番最初のバイクは2年半で2万km乗って、一気にダメになってしまった。

Mollet 同僚に言わせると、そんなバイクを修理してまで乗ろうというのが判らないのだそうだ。ちなみに乗っているバイクというのが、スズキのMollet(メーカーサイト) の初代タイプというヤツで、新聞配達用とかのビジネス向けに作られたもの。前かごやリアキャリアが大きく、使い勝手がよい。エンジンがまったく動かないとか、駆動系が完全にやられている場合ならともかく、1万や2万円程度の修理費で数日で済むようなものなら、修理して乗ろうと思っているのだが、そういうのは世間ではズレているのか。

 機能的に問題がないのなら10年くらいそのまま使うのは当たり前。バイクや車なんて、走ればいいのだから、アクセル踏んで素直に走ってくれているうちは特に買い替えることを考えない。パソコンだって、そういったスタンスで使いたいのだが、ソフトやらが最新のスぺックに基づいてバージョンアップするので、世間一般に合わせようと思うのなら5年が限界になってしまう。これは必要に迫られての買い換えになる。

 使っているうちにそれなりの愛着が沸いて、それに甘んじているという事なのかも知れないが、道具の類って意外とそれも大切なのではないかと云う気がする。それって、勝手がすべて判ってて、手中下にあるということだし、何かにつけてそれがないと始まらないということが多かったりするのだ。

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2006.04.07

今時の子ら

 数日前から新しい臨時の職員というのが入ってきている。2年契約の長期臨時雇用制度による就任である。

 あたしの母校の教育学部を体育専行で卒業したばかりという彼は、身長183cm、体重100kg超えという見事な体格はもとより、学生時代より空手をやっていて、今も練習を続けていると云う。もちろん、教員になるつもりはなかったらしく、考えるところあって、就職活動もまったく行わず、準アルバイトである今の職を得たようだった。就職活動に破れてというのならまだしも、なにもしなくてというのは、なんだかなである。

 ガタイがいいのは本人も充分承知で、肉体労働的な部署に配属されるつもりが事務系の部署に配属されてかなりがっかりしたようだ。しおらしく座って、いい付かった作業をしばらくしていると「なんか肉体労働のようなことはないですか」などと訳のわからぬことを聞いてくる。自分で仕事を選ぼうなんて10年早い。ひたすら、皆と同じ座り仕事をしてもらう。

 そして、今日、朝に「偏頭痛がひどいので今日だけは休ませてください。次からはこんなことのないようにしますので。皆様によろしくお伝えください」と電話があって休んでしまった。偏頭痛を次からどうにかすると云うのも、苦笑してしまう話だが、3日目早々に休んでしまうと云うのには、役場も舐められたもんだと思ってしまった。

 役場を舐めると云うと彼の前任の臨時がひどかった。彼が新しく配属になった時、あたしは別の部署にいたから伝え聞くだけなのだけども、こんな感じだったらしい。

 新しく配属された日のこと。夕方、彼に仕事を頼もうと思っても見かけない。どこに行ったんだろうと思っていると、別の部署の人から、食堂で何かを食っているのを見かけたというのを聞く。やがて姿を現した本人を問いただすと、「腹が減ったので食堂でうどんを食っていた」とのこと。夕方、4時くらいの話である。あたしも臨時をやっていたことがあるが、本採用になるまで休んだのは採用試験の面接が平日にあったので、その日ともう一日くらい。仮に仕事がなくても席にいることが仕事であると席にへばり付いていたもんである。常識がないと云えば常識がない。ま、一年間、その食堂の彼とは一緒に仕事をして判ったのだけど、彼の場合は常識うんぬんという以前に、天然さんであったから仕方がないという気がした。世の中には特徴のある性格をもった人がいるものである。

 何れにせよ、どこか仕事に向いていないような人を見るとやはり最後は胸が痛むんですなぁ。

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2006.04.06

送り迎え

 エンストした雨の夜の翌朝も雨で結局、バイクのエンジンはかからなかった。カミさんに車で職場まで送ってもらう一方で、バイク屋に自宅にバイクを取りに来て見てもらうよう依頼する。

 バイクを見たバイク屋、電気系統がダメになってて、修理が必要だと云う。一応、エンジンはかかったらしいのだが、乗ってはいけないと云う。よく判らない話だが、バイク屋はすでに店にバイクを持ていってしまっていてるので、それまでのように誤魔化し誤魔化し乗るというのは不可能な状態。多少時間がかかるかもしれないと云うが、修理するしかなく、部品の取り寄せを依頼する。

 ちょっと締め切りが入ったりして、夜半の2時半ばまで仕事。悪いと思いながら、電話をしてカミさんを叩き起こして迎えに来てもらう。子供を寝かして12時頃に寝ていたらしい。バイクが直るまでの間、こちらの仕事につきあってもらうことにする。

 話をしたくなければ、しなくてもいいんじゃないの、と何ヵ月もまともに口をきいてもらえなかったカミさんと久しぶりの会話になる。話をしたくなければ、しなくてもいい、なんて初めから家族であることを放棄するような言い種。あたしには理解できない。話ができなければ何事も始まらないものなんだが。

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2006.04.05

赤子

 赤子の声は場合によると非常に怖く演出されたりする。あれは何なんだろうな。泣き声でも笑い声でも無性に怖く聴こえる。

 赤子はまだ人間でないのかな。どちらかというと、まだまだ彼岸の存在なのか。

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喫煙中断中

 ひと区切りといってもいいだろう、の1年半目

  開始日時 2004年 10月 5日 15時 0分
  経過時間 1年 6月 1時間 6分経過
  吸わなかった煙草 766箱 0本
  浮いた煙草代 206,820円
  (原価 88,629円 たばこ税+消費税 118,191円)
  延びた寿命 31日 22時間

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2006.04.04

泣き面に雨

 良くないことは重なるもんだ。

 夜10時過ぎまで残業。午前中のお天気から変って、外は雨。雨足もそんなに弱くはない。屋外に駐輪していたため、ヘルメットはすでにかなりの水分を含んでいて(シート下に収納スペースのないバイクなのだな)、被るとクッション押しつけられる頬に水滴が流れる。カッパを着ると直接の雨は避けられるが、蒸せてベタベタする。

 片道4kmの15分ほどの通勤時間だが、それでも雨の日は憂鬱になる。

 交差点で信号待ちをしていると突然エンスト。ガス欠ではない。以前にも、こんな雨の日の夜、帰宅途中に同じようにエンジンが止まったことがある。住んでる賃貸の敷地に入るための段を超えようとした時に、いきなり止まったのだ。雨の日は湿気が多く、プラグの点火の調子が悪くなる、そういった感じだ。

 半分強の道のりがまだある。前のようにJAFの自動二輪サービスを使おうかと思ったが、年に一度あるかないかくらいのことなのだが、今日は自宅に財布を忘れて出てきていた。財布にはJAFの会員証も入っていた。当然のように免許証も入っていて、不携帯。

 仕方がないので、そのままバイクを押して帰る。パンクではないから楽なもの。しかし、雨は本降りだし、カッパの中は汗。夜の散歩としてはあまり楽しいものではなかった。

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鈴城雅文『原爆=写真論-「網膜の戦争」をめぐって』(05)(BlogPet)

直後にたまたま撮られたようなもの、そして、継続する災禍を意図的言い回しの著書を読むのは芸術写真とかを思索したかったのか
各々を個別にこれ程の題材は思いつかない
各々を個別に論じていれば、完全な袋小路にはまってしまい、論を知ったことで、咀嚼には時間が係るかもしれないが、興味深い鈴城雅文(著),M.F.デリダ(著),M.プリサール(写真)鈴村和成(翻訳)単行本:19x1306)視線の権利(8867/0)ロラン・
ナガサキで、すでに成功を約束され、もう一度、原爆=写真論―「網膜の戦争」
をめぐって鈴城雅文(著),M.F.プリサール(著)単行本:みすず書房;サイズ(cm):21x157p;サイズ(cm):2158新装版(197p;サイズ(cm):21x157p;サイズ(cm):1982005)(クリックで拡大表示)写真論は、写真をターゲットにすることによって、アサヒカメラに連載され、もう一度、我々が写真と真摯に向き合う機会を与えてくれるもので、著者の素直な率直な写真に対する態度は、写真は現実そのものかどうかはっきりしないが、興味深い鈴城雅文(写真)鈴村和成(翻訳)単行本:1962507X(20497p;サイズ(cm):19x15出版社:みすず書房;ISBN:4622077X(クリックで拡大表示)視線の権利(84-88962502403巻(1988/07/06)「原爆=写真論を捨ててしまうことに読んだ、」
と、O-Maruは考えてるはず。


*このエントリは、BlogPet(ブログペット)の「フタキンSkywalker」が書きました。

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2006.04.03

鈴城雅文『原爆=写真論-「網膜の戦争」をめぐって』(05)

 興味深い写真論を知った。

 写真論を始めると非常に難しい。写真は現実に存在するものを対象にしているが、それが現実そのものかどうかはっきりしない。スナップ写真と芸術写真と呼ばれるものはどう違うのか。各々を個別に論じていれば、完全な袋小路にはまってしまい、論を捨ててしまうことにもなりかねない。学生時代に読んだ、ロラン・バルト、J・デリダのこの著名な思想家の著した写真論は、いずれも思索を放棄してしまっているように思えた。

原爆=写真論―「網膜の戦争」をめぐって


原爆=写真論―「網膜の戦争」をめぐって

鈴城 雅文 (著)

単行本: 197 p ; サイズ(cm): 19 x 13
出版社: 窓社 ; ISBN: 489625077X
(2005/06)


 『原爆=写真論―「網膜の戦争」をめぐって』に関していうと、ヒロシマ・ナガサキで撮られた写真をもとに写真が論じられる。原爆投下直後にたまたま撮られたきのこ雲の写真から、軍の広報係として原爆の災禍を意図的に撮ったもの、そして、継続する災禍を撮り続ける者が出くわした状況等、原爆に纏わる写真を通して、写真とは何かが論じられる。

 写真とは何かと簡単に云うが、それは、写真を撮る者の問題でもあり、更にはそれを観る者の問題でもある。これらがすべて絡めて論じられて、ようやく本当の写真論になる。

 原爆写真をターゲットにすることによって、これらの問題を一気に論じることが出来た。他にこれ程の題材は思いつかない。論者は原爆写真に注目したことで、すでに成功を約束されたようなものだった。

明るい部屋―写真についての覚書(80)
明るい部屋―写真についての覚書(80)

ロラン・バルト(著),花輪 光(翻訳)

単行本: 157 p ; サイズ(cm): 19 x 13
出版社: みすず書房 ; ISBN: 4622049058
新装版(1997/06)

視線の権利
視線の権利(83)

J.デリダ(著), M.F.プリサール(写真)
鈴村 和成(翻訳)

単行本: 199 p ; サイズ(cm): 21 x 15
出版社: 哲学書房 ; ISBN: 4886790240
3巻 (1988/07)

(クリックで拡大表示)

 抽象的な哲学的言い回しの著書を読むのは久しぶりで、咀嚼には時間が係るかもしれないが、じっくりつきあってみようと思う。

写真ノート
写真ノート(84-88)

大辻 清司 (著)
単行本: 327 p ; サイズ(cm): 21 x 15
出版社: 美術出版社 ; ISBN: 4568201306
(1989/05)

(クリックで拡大表示)

 写真論で面白かったのは、アサヒカメラに連載されていた大辻清司の『写真ノート』。写真家の日常的な思索がまとめられたもので、著者の素直な率直な写真に対する態度は、写真の奥深さがあらためて再認識され、もう一度、我々が写真と真摯に向き合う機会を与えてくれるものである。

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2006.04.02

キネマ旬報社/キネマ旬報映画総合研究所『映画検定』

 キネマ旬報社とキネマ旬報映画総合研究所が「映画検定」というのを実施するらしい。所詮映画は娯楽だと云ってしまえばそれまでなのだけども、リュミエール以降これまで110年あまりに渡って形づくられ続けたもの、その体系的な概略を知っておくと云うのは非常に意義のあることである。美術的な作品の価値は最終的には享受者の感性によるものではあるが、表現者の才能を正当に評価しようと思うのなら、どうしても歴史を辿っておく必要はある。こういった観客の成長はこれから作られていくだろう作品自体にも大きな影響を与える。

 地方に住んでいるため、おそらくわざわざ出向いていって受験することはないと思うが、試験の内容は次のようなものらしい。

4級

20代、30代の若い世代の方を対象とし、90年代以降の作品を中心に、映画史では欠かすことの出来ない古典や、監督、俳優、簡単な映画用語を含む、基礎知識を問う。映画ファン入門コース。

3級

映画全般を通して、映画史に欠かすことの出来ない古典、多くの観客を集めた作品、映画会社、監督、俳優、スタッフや簡単な映画用語についてを問う。映画ファン初級コース。

2級

映画全般を通して、映画史に欠かすことの出来ない古典のみならず、B級作品、カルト作品も対象とし、映画についてのあらゆる角度からの問題を問う。映画史、映画用語、興行関連なども対象とする。映画ファン上級コース。

1級

映画全般を通して、あらゆる映画をあらゆる角度から問う。また映画史、映画用語、興行関連など映画周辺の知識についてもより深いレベルで対象とする。映画ファン達人コース。

 これだとおそらく一番難しそうなのは4級あたりかもしれない。あたしが取り立てて映画を見なくなったのは、90年代半ば少し前からだし、そのあたりにいる若者より作品を知らない可能性が高い。

 大学の映研時代は映画の歴史から理論等々ひととおり勉強したつもりはあるし、エポックメイキングな作品は極力見たつもりである。また、映画館に入り浸っていたので、あの業界のことは少なからず知っている。そういう意味では、どの程度まで一般的に映画に精通しているのか確かめてみたい気持ちもあったりする。2級くらいは欲しいところだがどんなものか。

 何れにせよ、映画がかなり下火(映画館興業で)になってきた頃にこういうことをやろうというのは、映画雑誌の老舗が微かでも映画の復権を期待し、目指しているということなんだろうか。

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2006.04.01

異動時期の憂鬱

 異動の時期は別れの時期でもある。異動があっても退職でない限り、職員同士ならそんなに感無量の別れとはならない。特にうちは木っ端の地方自治体であるし、異動があっても大したことではない。東京の事務所や国の本省に追い出されても、翌年、長くても数年後には絶対に戻ってくる。

 ただし2年間限定雇用の臨時職員に関しては再雇用は原則ない。数ヶ月と云う期間限定の日雇い雇用で再雇用になる場合もあるが、これも大した数ではない。

 ここ数年、就職難から四大卒の男子の臨時職員が目につくようになっている。10数年くらい前なら、短大卒のお嬢さんが、結婚するまでの、また結婚相手を役場で見つけるための腰掛けで働くことが多く、使い物になろうがなるまいがそんなに関係のないような状態だったが、今は人員縮小の傾向も強く、臨時職員も欠かすと業務が回らない。そういった中で2年間甲斐甲斐しく働いた後、任期切れで職場を去っていく。

 そういった多くの子たちが公務員志望で、働きながら勉強し、採用試験を受けるのだが、あたしのまわりでは今まで受かったのをみたことがない。ちなみにあたしも臨時職員をしながら採用試験を受け、任期が切れると同時に正職員になったのだが、バブルのはじけ切っていない頃の話でまだまだ公務員が人気のなかった頃のことだ。職の決まらないまま、辞めていく彼らの後ろ姿がとても淋しい。

 臨時職員は新卒だけでなく、民間で働いていたのだが、営業の洒落にならないノルマに耐えかねて一時的な転職先として受けてきているものもいる。そういった場合、すでに30歳間際と云う年齢になっていたりして、無職の状態で退職するのは見るに見かねる。

 昨日、20代後半の子がそうやって雇用の期限を受け、2年間ありがとうございましたと云う挨拶を涙を浮かべてやっていたのだが、別れが悲しいというより、彼のこの先がやはり心配で仕方なかった。

 景気も復活しつつあるようだし(数年遅れで景気が反映される役場は、今、これまでにない最悪の状態になりつつある)、少しでも皆が幸せになることが出来れば、いいのだが。

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