句読点
昨日、Amazonのマーケットプレイスで購入した山崎豊子の『沈まぬ太陽』が到着した。全5巻セットで1500円(+送料340円)と随分安い。昨晩は深夜3時くらいまで残業してて、かなり忙しいのだけど、昼休みとかに気休めに読んだりしている。
いやぁ、参った。話自体は面白くて、ドラマ化された『白い巨塔』もホイホイと読了してしまったのだけど、欠点がひとつだけある。多分、あたしの生理の問題だろうけど、会話の部分が句点(「。」のことね)がなく、句点であるべきところも読点(「、」ですね)で表記されて、延々一文で続く。これは、底なし沼にはまったような感覚になって、どうも気分が悪いのだ。
句点の問題というと最たるものとしては野坂昭如の小説がそうだ。話し言葉調の文体で、文章が途切れることなく、1ページくらいだらだらと続く。いやぁ、これはたまらない。思考にちっともならないのだ。ものを明確に捕らえるというのは、それをぶった斬って行くことにある。それを拒否するように、くねくねと続く文章はあたしにとっては拷問に近い。だから、野坂の小説は絶対に読まない。
なにかうねうねしながらも、おそらく『沈まぬ太陽』は最後まで読むだろう。何とも云えないことだ。
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