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2006.03.16

久々の競合い

 相変らずヤフオクで落札をしているのだが、久しぶりの競合いになってしまった。

 オークションで効果的に落札しようとすると、オークション終了寸前に入札するというのが鉄則になる。すでに誰かによって入札されていても、放置することで安心感を与え、肝心の終了時間の確認を怠らせるという寸法である。だから、入札がなくても最後まで安心してはいけない。

 先程の物件でも先に入札があり、終了間際に入札をし、無事に落札かと思っていると、終了の1分前に入札をかけられた。こういう相手は手強い。真剣に落札しようとしているからだ。以前のヤフオクは終了時間は変更のない絶対的なもので、それまでにどれだけ入札を入れられるかという、まぁ、ネットワークの環境にも左右されるような状態にあったが、今はデフォルトで自動延長になっている。終了時刻まで5分未満の間に入札があった場合は、終了時刻を5分間延長するというデスマッチ方式になってしまった。財力のある人間が絶対に勝つと云うやつで、ヤフーの手数料収入を可能な限り多くするといった形式になってしまった。これは、かなり辛いのだ。

 1300円から始まり、2000円で落札できると思っていたものが、終了時刻1分前毎に500円くらいずつ上乗せ入札され、それに応対していた。当初の終了時刻から延長すること25分間、ようやく4900円で落札に至った。これは本当に神経にくる。おそらく定価2800円くらいのLPで、倍とは云わないけども、かなり上乗せで入手することになってしまった。廃盤であることは当然、CDにもなっていないし、ヤフオクでもほとんど見かけないものなので、仕方ないと思っている。

 ヤフオクで欲しいと思っている本で無茶苦茶高値をつけられているので、まったく手が出せないものがある。以前に、『地球さいごの日』という本をここで紹介したことがあるが、その少年少女講談社文庫シリーズに『怪談』というのがあって、これがすこぶる怖かった。小泉八雲の『怪談』を始めとして、国内外の怪談が掲載されているのだが、そのイラストがどうしようもなく怖いのだ。夜なんぞ間違っても開けられないし、昼までもあまり気持ちよくない。買って良かったのか悪かったのか悩んでしまうような本だった。今となっては、そういう本は実に懐かしく、眺めてみたい、手もとにおいておきたいと云う気持ちに駆られる。

 それがヤフオクに出品されたようなのだが、如何せん、開始値が6000円という超高値がついている。定価は360円。それに対して17倍近い値をつけられるとさすがに入札は無理である。こういう値がつくのはもともとそれなりの人気がある商品ということなのだろうか? 何れにせよ、これはただただ、商品詳細画面を眺めて終りそうである。

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