トレードマーク
先日、Ain Soph(アインソフ)というブランドの名刺カードケースを購入したのだが、その革製ケースにエンボス加工されているトレードマークを注意して見てみると見覚えのある図象。ここのリンク先のケースの写真では判り難いので、パッケージをスキャニングしてみた。
一筆書きで描かれた鳥の模様。云わずと知れた<ナスカの地上絵>の中でも有名な「ハチドリ」と呼ばれているものだったりする。
「ハチドリ」の模様は幾つか見た<ナスカの地上絵>の中でも非常に図案の美しいものである。詳細はウィキペディアの記事を見て貰うことにして、これらが描かれたのは紀元前200年から紀元後800年のナスカ文化の時代ということらしいのだが、それにしても、そのまま図案をトレードマークにしてしまうという大胆さにはびっくりしてしまう。意匠に対してもちろん払うべき著作権を所有している者はいないと思うのだが、果たして自由に使ってもいいものだろうか。とても気になる。
<ナスカの地上絵>が描かれてから1000年以上経っているのに消えないというのを非常に不思議に思っていたが、今回、その謎がとけた。盆地の暗赤褐色の岩を幅1m~2m、深さ20~30cm程度取り除き、深層の酸化していない明るい色の岩石を露出させることによって絵は描かれているのだが、岩の放射熱が風を遮り、雨がほとんど降らない気候状態のため、そのまま保存されていたらしい。なるほど、なるほど。
図表として非常に美しい数千年前の「ハチドリ」。人間の美意識の変化はあんまりないのかもしれない。
| 固定リンク
「日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事
「文化・芸術」カテゴリの記事
- 起き上がりムンクは絶品(2013.04.30)
- 「怪談の日」制定(2012.06.22)
- 二玄社編集部 編「大書源」(07)(2010.05.02)
- フジテレビ開局50周年記念ドラマ特別企画 黒部の太陽(2009.03.22)
- リバーダンス(2008.05.14)
「旅行・地域」カテゴリの記事
- 秋祭り(2007.10.07)
- 柳田邦男『空白の天気図』(75)(2007.06.09)
- 鬼海弘雄『印度や月山』(99)(2007.04.30)
- つげ義春『貧困旅行記』(91)(2007.04.11)
- 鬼海弘雄『東京迷路 Tokyo Labyrinth』(99)(2007.03.19)
「革製品」カテゴリの記事
- 新しいグローブ(2011.09.28)
- 踏んだり蹴ったりの日(2011.09.20)
- CORBO.コルボ 非接触型ICカードホルダー(2009.10.30)
- CORBO 携帯ストラップ(2009.09.26)
- ALBERO NATURE ストラップ(2009.09.01)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント