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2006.01.25

日本沈没リメーク

 映画館で観ることはできなかったが、『日本沈没』(73)は特に懐かしい作品である。あの頃はガッコで映画の割引券とかが配られていて(今となっては信じられない)、『日本沈没』もそうした作品だった。夏休み、割引券を後生大事にして常々、親に観に連れて行ってくれと頼んだのだが、仕事が忙がしいとかで散々後延ばしにされ、結局、最終日になっても「時間がない」ということで連れて行って貰えなかった。ひと月以上期待していて、それが打ち砕かれてしまった時の悔しさは今も覚えている。それ以降も親に映画に連れて行って貰うということは一度もなかった。この作品を観ることができたのは、それから6、7年ほど経ってからTVでだった。

 作品は、全体的に野暮ったい垢抜けしない印象があった。しかし、汗臭さのある藤岡弘。の深海潜水艇操縦士・小野寺のイメージにピッタリであったし、田所教授は小林桂樹の善良さと真摯さと重みが必要であった。この作品での小林桂樹の田所キャラクターは、4年前の同じく森谷司郎による『首』の弁護士を演じた時のものと非常に似通っていたりもする。実話を基にした、奇天烈な弁護士の活動を描いた作品でそれなりに見応えもあるのだが(ネタばらしすると面白さが半減するので内容には触れませんが、間違いなくびっくりします)、田所の為の習作だったのかという感じもしないではない。田所キャラは邦画史上、語り継がれるものになっている。

 ということで、今年、リメークが公開されるということをつい先日、知ったのだが、小野寺が草彅剛、田所が豊川悦司ですか... ドラマの『白い巨塔』がリメークされた時の気分です。この二人だと日本が沈むと云う内容にキャラが完全に食われてしまうような気がする。実際に観ないと判んないんですが。また、観る時はオリジナルとはまったく別物として観た方が精神的によろしいでしょうね。

 オリジナルが公開された時は、映画が好評だったため、TVドラマ化されたのですが、当地にキー局がなかったため、まだ見てません。どうやら映画より評判がよいらしく、DVDも出ているので、ぜひ近いうちに見たいと思ってます。

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日本沈没(73)

監督: 森谷司郎
出演: 小林桂樹, 藤岡弘

 映画の製作にあわせて、小松左京の原作も新装で発売されているらしい。しばらく前は絶版のようになっていたので、原作のファンとしては非常に嬉しく、手持ちがヨレヨレになっているから20数年ぶりに買い直そうかとも考えている。

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日本沈没 上

小松 左京 (著)
文庫: 416 p ; サイズ(cm): 15 x 11
出版社: 小学館 ; ISBN: 4094080651
上 巻 (2005/12/06)

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日本沈没 下

小松 左京 (著)
文庫: 416 p ; サイズ(cm): 15 x 11
出版社: 小学館 ; ISBN: 409408066X
下 巻 (2005/12/06)

 小松には日本の沈没を第一部、世界に散らばった日本人の再建を第二部として、第二部をメインに描こうという構想があったようだが、結局、導入部で終らせてしまう結果になっしまった。しかし、それでも小説としては十分に完結しているし、この後があろうとなかろうと楽しめるものになっている。ジャンル的にはパニック小説に位置されると思うが、根底に日本(国家というより風土)に対する愛が感じられ、泣かされてしまう。

 上下巻とあり、ページ数もそこそこあるが、読み填まるとそんなには苦にならず読み終えるのではないかと思う。ベストセラーでエンタテイメントであるけども、やはり日本人として一度は読んでおきたい小説である。

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