道に迷う
仕事の帰り、ちょっと寄り道してみた。寄り道といっても、通勤に使っている道路からちょっとばかり横道に入った市街地のことである。うちの部署が工事をしていて、クレームとかよく入っていので、どんなものなのか見てみようと思ったのだ。
うちの市街地は道路が狭い。目抜き通りがようやく片側2車線とっているくらいで、ほとんどが2車線しかない。従って、一方通行ばかりとなる。繁華街が集中し、その様は西日本でも有数というくらいだから、そこを走っている道というのは、あみだくじの横棒のように複雑な路地になっている。車で繁華街のなかの目的地に行こうと思うと、事前に地図で確認しておく等注意していないと一方通行にやられ、迂回しまくりの試行錯誤を強いられる。
今日、踏み込んだところは、それまでほとんど入り込んだことのない路地だった。一方通行に引っかかり、行きたい方向に進めない。路地裏的な細い道に入っても、結局、行き着く先は一方通行で同じ所をぐるぐる回っているような状態になってしまった。雨のそぼ降る夕刻で、空の具合でどちらを向いているのか判らない。ようやく大通りに出ることができた。
大通りに出ることが出来たのはいいのだけど、大通りに入る信号待ちをしていて、こともあろうに自分がどこにいるのか判らなくなってしまったのだ。おそらく、自分がいつも通っている通りが見えているはずなのだが、様相が違う。見えるビルのいくつかはよく知っているものだが、位置関係がまったく掴めない。どこか知らない土地で、どちらに進もうかと迷っているような気分に陥ってしまった。
余所の土地で頼りになるのは道路案内板。あたしの車にはカーナビなんて積んでいないから、どこにいっても案内板と勘で走る。幸いにもこれまでそれで特に大事になったことはない。今回も好い塩梅に道路案内板が見えたので、自宅方面を示している方を示しているとおりに進みでみた。
しばらく走り、大きな交差点を渡ってようやく位置関係を掴むことができた。昼間なら全体的な風景で位置が判るものだが、夕刻で看板しか目安がなかったこと。また、交差点の自分の思っている角とは別の角から通りに出てしまい、普段、目にする光景でなかったこと。等で混乱をしてしまったようだ。
よく知っている街で迷子になりかけたこと、とても不思議で刺激的な出来事だった。まぁ、風邪で体調が悪く、頭もぼーっとしていたということもあるんだろうけど。
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