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2005.12.26

ウォルター・ヒル『Street of Fire ストリート・オブ・ファイヤー』(84)

 何年も手もとにおいておきたいと思いつつ、しかし数千円は出せず、販売価格が1000円を切ったということでようやく購入に踏み切れた一本。

 ちょうど大学に入った年に公開された映画で、サークルで参加する学祭の出し物の張りぼてを作る際に、この作品のサントラをエンドレスBGMにしていた。3つ隣のサークルボックスからは夜通し、渡辺美里の「マイ・レボリューション」がエンドレスで大音量でかかっていて、もう少しで焼き討ちしかねなかったという頃のことである。


ストリート・オブ・ファイヤー

監督: ウォルター・ヒル
出演: マイケル・パレ, ダイアン・レイン

 こう言ってしまうとなんだけども、はっきり言って馬鹿映画。オープニングに「ROCK&ROLL FABLE(ロックンロールの寓話)」とクレジットが出て、物語は始まる。スラム出身の歌姫が、地元でコンサートを開いている最中に暴走族に強奪されるのだが、それを元彼が救い出すという単純明快な話。善玉はことごとく正義であり、しかも強い。敵役は本当に憎たらしいのだけど、正義の前ではすんなりと負けてしまう。いわゆる典型的な予定調和の世界だ。コミックばりのかっこよさで、音楽もイカしている。

 この感触と同じようなものがあったなと思って、記憶をまさぐっていると確かにあった。この映画からさかのぼること7年前の『スター・ウォーズ』の一作目である。これも黒沢映画のスタイルを模倣することから始まった作品で、単純明快な物語の上にらしさのみで成り立っている。『スター・ウォーズ』は本来、一本だけで辞めておくべきものだったのかもしれないとも思う。物語は十分に完結しているし、他のものは蛇足といってもおそらく差し支えないような気もする。あたし自身は、1作目以外はほとんど評価していない。

 70年代半ばから80年代半ばというのは、最後の能天気な時代だったのかもしれない。

 それにしても、この作品で初めて知ることになるウィレム・デフォーは、暴走族の頭役で魚屋スタイルでハンマーを振り回す姿は実にキュートで、後に銀幕で活躍しているのを見て嬉しくなったものだ。主役のマイケル・パレは鳴かず飛ばず。役者も難しい。

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